第25回批判心理学セッション
日時:7月23日(日),午前10時開始
開催形式:Zoomによるオンライン開催
発表者と発表タイトル:
和田 香織(カルガリー大学)「医療化される悲嘆:正常と異常の線引きをめぐる考察」
発表要旨:
ICD-11とDSM-5-TRの最新改訂版において,「遷延性悲嘆障害」(複雑性悲嘆)が正式に採用された.これにより,「正常」とみなされない悲嘆や喪失反応が精神疾患して分類されることになった.しかしその一方で,「正常」な悲嘆とは具体的にどのようなものであり,それは誰にとっての「正常」なのか.悲嘆が疾患として概念化されることで,どのような社会的な影響が生じるのか.本発表では,疾患概念の社会的構築性や悲嘆の文化的な規範に着目しつつ,悲嘆の医療化の矛盾や諸要素を解きほぐす.
参加費:無料
主催:日本心理学会批判心理学研究会
*学生のみなさんの参加を大歓迎します!
*少人数でテーブルを囲むように討議するスタイルです.初めに簡単に自己紹介をお
願いします.