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マルウェア「Emotet」の新手口にいち早く対応した「秀丸メール」v7.18が公開

「OneNote」ファイルを「Windows サンドボックス」に送って開ける

「秀丸メール」v7.18

 (有)サイトー企画は3月27日、メールソフト「秀丸メール」の最新版v7.18を正式公開した。メールに添付された「OneNote」ファイル(*.one)を「Windows サンドボックス」で開く機能が追加されている。

 この機能は、実在の人物や取引先とのやりとりを偽装した巧妙なメールで感染が広まっているマルウェア「Emotet」の新しい手口に対応するためのもの。

 「秀丸メール」でメールに添付された「OneNote」ファイルを開くと警告ダイアログが現れ、システムで「Windows サンドボックス」を有効にしているならば、OSと隔離された仮想環境(サンドボックス)でファイルを安全に開くことができる(Windows 10/11のPro以上のエディションが必要)。サンドボックスで開いた「OneNote」ファイルは「OneDrive」を介して転送可能だ。

「秀丸メール」でメールに添付された「OneNote」ファイルを開くと警告ダイアログが現れ、OSと隔離された仮想環境(サンドボックス)でファイルを安全に開くためのオプションが提示される
「Windows サンドボックス」は[Windows の機能]ダイアログで有効化しておく必要がある

 そのほかにも、スリープから復帰した直後に定期受信が動くことがある不具合やIMAP4同期モード関連の不具合が解決されている。

 「秀丸メール」は、定番のテキストディタ―「秀丸エディタ」相当のテキスト編集機能を組み込んだメールアプリ。メールの編集や閲覧が「秀丸エディタ」と同じ感覚で行えるのが最大の特徴だ。価格2,200円(税込み)のシェアウェアだが、「秀丸エディタ」のユーザーは無償で利用可能。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。Windows 10/11専用のストアアプリ版も用意されており、「Microsoft Store」から価格2,200円(税込み)で購入できる。

ソフトウェア情報

「秀丸メール」
【著作権者】
(有)サイトー企画
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Server 2003/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
シェアウェア(税込み2,200円。「秀丸エディタ」のユーザーは無償で利用可能)
【バージョン】
7.18(23/03/27)