どうもこんにちは。
我らがMAZDA CX-3、直近の商品改良後、好調です! Vivid Monotoneの発売、そして全グレードに新世代マツコネが搭載されたことが功を奏したのでしょうか?
そんな好調なCX-3の販売状況を他のマツダ車とも比較しながら分析してみようと思います。
2024年 CX-3国内販売推移
商品改良後の登録が始まった今年2月から、再びランキングに登場して参りました。
日本自動車販売協会連合会発表のブランド通称名別ランキングを元に以下の表を作成しました。見にくい場合は画像クリックで拡大してご覧ください。
PDFでご覧になる方はコチラへどうぞ
CX-3の商品改良後の登録は2月からのようですので、1月にはデータがありません。(ゼロかどうかは未確認ですが)
それにしても2月からCX-3は快進撃を続けていますね。
2月には1400台を超えましたが、これは恐らく2021年の12月以来のことだと思います。そして、続く3月も1400台は切りましたが、それでも1378台と堅調です。
これが4月には一気に474台まで落ち込みますが、対前年で見ると依然として対前年150%越えです。他の車種をざっとご覧いただきたいのですが、Mazda2以外はどれも4月は3月の半分程度の数字になっていますよね? 元々業界全体を見ても4月、5月あたりは売上台数が落ち着く時期のようですのでこの台数でも好調と言って良いと思います。
ただ、それでも商品改良特需が落ち着きつつあるのは確かでしょうから、これから半年ほどの推移がCX-3の今後のセールスを占う上で重要になってくるのでしょう。
マツダ車全体を見てみよう
MAZDA2
まずはCX-3とは運命共同体っぽいMAZDA2の動向ですが……なんか乱高下してますねw
2月、3月が特に落ちていますが、これはもしかしてCX-3の商品改良のあおりを受けた部分もあるのかもしれませんね。実際ワタシがCX-3を購入したときも、はじめはMAZDA2を買うつもりだったのにディーラーさんが薦めてくださったCX-3にしたという経緯でしたし……。
ただ、気になるのは昨年後半あたりの販売台数を見ても、対前年で結構落としてきています。CX-3と同タイミングでの商品改良もありましたし、MAZDA2の場合はその他にも昨年頭に大きな商品改良が行われました。
↓ コレが出たときです。
マツダさんは「好評だ」と言い続けてますけど……ホントに?
あんまり見ないよ?
Sportsグレードだと、従来と似たような感じなのですが、コチラが200万円超~となるのに対し、最も台数を見込める170万円台~であるBDグレードがこんな感じなので……。
まあデザインは好き好きなので、良い悪いではないのですが、サイドミラーとかホイール部分の選べるワンポイントカラーとかって、どちらかというと、女性や若いライトユーザーが主なターゲットになりそうなものですが、その割にメインのカラーが渋すぎるように思いますし……なんだか、狙いと手段がズレているような気がするんですよね。素人の戯言ですが。
また、MAZDA2に関しては2024年後半の商品改良の噂などもちらほらと聞こえるようになってきました。ワタシ的には商品改良と言うより、そろそろモデルチェンジして、CX-3のフルモデルチェンジに続いてくれないかなと思うわけですが……さあ、どうなりますやら。
CX-30とMAZDA3
今回はあまり長期スパンでは見ていませんが……なんかありました? この2車種。えらく対前年で落としてますね。あまり細かい動向を追っかけていませんのでよくわかりませんが、ラージ以外のSUVラインナップを支えるのは今のところこの2車種ですから、そう考えるとちょっと寂しいですね。
確か2023年に両方とも商品改良があったと思いますが、値段も上がったのが影響しているのでしょうか? 結構街中でも見かけますし、やはりそのデザインは秀逸で目を引きます。もう少し売れてもいいと思うんですが。
CX-5とロードスター
CX-5は言わずと知れたマツダの屋台骨です……が、巷で言われているとおり、そろそろ後継車種がほしいところであるように思えます。少なくとも売上的には。
最近は中国のモーターショーで発表された発売を前提としたコンセプトカー「MAZDA 創 ARATA」がCX-5の後継ではないかと騒がれたりもしていますし、今後に注目ですね。
ロードスターの方は……スゴイですね。直近の商品改良がかなり好評で、ワタシもネガティブなニュースを見た記憶がないくらいです。1月~3月は1000台越えと、名車であることはわかっていますが、2シーターのライトスポーツという趣味全開のジャンルであることと、販売から相当長い期間が経っていることを合わせて考えると、この販売の安定度合いはもはやバケモノですね。
CX-60……ダイジョウブなん?
発売当初は好調だったCX-60ですが……エラいことになってますね。昨年9月に1000台を切ってからもその右肩下がりの勢いは衰えず、上の表を見てもわかるとおり、今年1月にはついにランキング外になってしまいました……。国内では2022年9月の発売ですからまだ一年半。2023年の1~3月あたりを見ると月間3000~4000台程度売れていたようですので、まさに急降下。表の対前年を見ると絶望的な気分になれます。
誤解なきよう。ワタシはCX-60、カッコいいと思うし、期待もしていたのです。それこそCX-5の後継としてリリースされたわけではないですけど、実質的な後継になっちゃうのかも! くらいに思っていました。ですからこの流れがとても残念です。
また、この流れって……CX-3の時と似ているような気がしませんか? CX-3も鳴り物入りでの登場で当初のセールスも良かったのに、乗り心地の面を中心としたネガティブなレビューが溢れてしまって一気に評価を落としてしまいました。
で、CX-3の場合は結局商品改良を重ねて現在ではまさに完全体と言うのに相応しいクルマになっているわけですが、このネット社会では、やはり初期の大きく扱われた悪評によって作られたイメージを払拭するのは相当大変だと感じました。
ですから、ワタシはCX-60発売直後からどんどん沸いてくる悪評を、なんでまた同じことやっちゃうかなぁ……と、悲しい気持ちで眺めておりました。もちろん色んな要因とかあるんでしょうけど……。経営陣はグローバルマーケットでラージ商品群が好調であることから、CX-60も含めたラージ群をこれからしっかり育てると仰っているようですが……。
MX-30……生きてるん?
上の表には載せていませんが、それはほとんどランクインしないから。
2023年1月以降のランキングでは2023年11月に一度47位でランクインしただけで、他でその名を見ることはできません。昨年末あたりにはロータリー搭載がセンセーショナルに取り上げられましたが、みんなロータリー! ロータリー! って騒ぐ割には買わないのね? まあ、発電用ですしね。
まあ、Industrial Classicというクラスで比較した場合、ハイブリッドタイプなら270万円台からのところ、ロータリーEVタイプだと約480万円。200万円台のMX-30を検討する人がEVだからってさらに200万円上乗せするかねぇ……。600万円のクルマが800万円になるのなら多少は売れる可能性もあるかもですが……。
もちろん補助金とかあるでしょうけど、まさかそれを見込んで値段高くしてるわけじゃないでしょうし。もちろんEVが高いのはMX-30に限ったことではありませんが、「元は庶民的なクルマやけどEVにしたから高級車な?」って売り方では売れないんじゃありませんかね?w たぶん、はじめから高級車のフリして売らないと売れないんじゃないですか?
個人的には、ハイブリッドモデルなら、この内外の質感で200万円台というのはさすがだなと感じます。ドアが観音開きじゃなかったらもうちょい売れてるんじゃない?w
EVタイプは上で散々ケチつけたとおりで、さらにそもそもEVなぞ欲しくないので、500万円近く出して乗りたいとは残念ながら全く思わない感じ。
マツダもアレですかね? MX-30はなんというか、売れなくても話題作りとか、EV導入の実験台とかそういったことに使えれば良いのですかね? いや、決して手を抜いているとかそういう意味ではないのですが、たくさん売るには、色々ズレていて、ホントにこれ売れると思って出してるの? と感じてしまうのです。でもこれ、売れなくても将来のための試みとしてやっているのならむしろ賞賛です。
売れると思ってやってるなら、センスを疑いますけれど……。
まとめ
記事を書きだしたときは、単にCX-3絶好調おめでとうと言いたかっただけなのですが、自分で作った表を見ているうちになんかこう……マツダも調子が良さそうで色々難しい感じだねぇと思ったら色々書いてしまいました。
もっともワタシは元々クルマに詳しいわけではなく、今でもCX-3以外のクルマについては他のメーカーのクルマよりは知ってるというレベルなので、おかしなことを言ってるかもしれません。ゴメンナサイ。
でも、毛籠CEOが2024年の株主総会で仰るようなラージ偏重の姿勢ではやはり日本では難しいと思うんですけど、どう思いますか? たくさん売るにはせいぜいCX-5レベルのサイズでないと厳しいんじゃないでしょうか? もちろん3列ニーズでCX-80がどれだけ売れるかというのは楽しみではありますが、そのあたりのニーズに対しては各社のミニバン達がズラッと並んでますからねぇ。
参考記事 : なぜ好調? マツダ「過去最高」売上達成 鍵を握るラージ商品群、待望の次期型CX-5はいかに
主力であるCX-5とMAZDA2の後継車の不在も大きな問題ですし、やっぱり日本での販売を考えるとコンパクトからCX-5あたりのラインナップが強力でないと難しいでしょう。ラージ中心の高級車路線の方が利幅も大きいしそっちで行きたいのかもしれませんが、恐らくマツダは高級車を購買する層の人たちが好んで選ぶブランドにはまだなれてないんじゃなかろうか? と素人のワタシでも思ってしまいますけど……。
もっとも日本で売れるかはどうでもいい、アメリカで売れてるんだから文句言うなと言われるとそれは確かにその通り。企業としては日本でそれなりに売れるより、グローバルでそれなりに売れる方がそりゃ正解ですわね。
とにかくそれはさておきっ! やっぱ日本も無視できないでしょ! だからMAZDA2のフルモデルチェンジを進めてですね、そして、小型車のラインナップを充実させるべくCX-3のフルモデルチェンジへと向かうのですよ! 結局ワタシの目的はそれだけですっ! (複数筋の噂があったし)まだまだこっそり期待していますからね!
でも、そんなことを言いつつ、新型CX-3! モデルチェンジしてロータリーEV載せて500万円な? とかいうことになったらどうしよう……ちょっとコワいワタシです。
まあアレだ。とにかくガンバレ! マツダさん!
それではまた。