CX-3とワタシ - 茨木市立キリシタン遺物史料館へ - SIDE_FLIP blog

CX-3とワタシ - 茨木市立キリシタン遺物史料館へ

どうもこんにちは。

今年のお盆は台風ですね。明日、8月15日は本格的に大阪に直撃しそうですので、近場を走ろうということで、以前から行きたいと思っていた「茨木市立キリシタン遺物史料館」に行ってきました。ここはいわゆる本物の隠れキリシタンの里です。ではスタート。

ドライブルート

地図をご覧いただければおわかりの通り、茨木市と言っても新名神茨城千提寺ICの近所で、要は山の中です。文字だけで見れば、新名神のインターからも近く、府道1号線(茨木摂津線)、府道43号(豊中亀岡線)からも数百メートル程度の位置ですのでとても便の良い場所かと思えそうです。確かに位置だけを見れば現在ではそれなりにアクセスはしやすいのですが、どちらのルートから行っても一気に山の中に入っていくという感じで、この史料館がある集落はさぞかし人里離れた山の中にひっそりと……という風情だったのだろうと思われます。

とりあえず、府道43号線から向かう場合は以下のルートが推奨です。途中で北上するショートカットできそうな道がありますが、やめといた方がいいです。短距離ですが、もろに山道で離合困難です。たかが数百メートルとは言え、それでもコワい。対向車が来たら絶望的な気分になれますよ。

少なくとも3ナンバー車が気軽に走る道ではないと思います。もちろんワタシは気軽に突撃してしまったから言えるわけですけども……。

ということは府道1号線側からのアプローチが最適ということになります。府道から外れると一気に山に入る感じになりますが、まあダイジョウブ。しばらくすると到着です。

茨木市キリシタン遺物史料館(大阪府茨木市)

写真1枚目が駐車場です。思い切り詰めれば三台駐められそうですが、まあ二台ですね。その脇にあと一台くらいは駐められそうです。まあ台風前とは言えお盆休みの11時頃に行って、満車ながらも一台出て行くのを待った程度ですみましたので、それほど心配する必要はなさそうです。

案内板の写真も載せましたが、お休みの日に注意です。火曜定休というのもこういう施設では少々珍しいかなと思いますけど、あと祝日の翌日も(それが日曜でなければ)お休みとなります。実は二日前、8月12日(土)に行ったのですが閉まってました。まさか土曜が休館だとは思わなかったのですが、前日11日が祭日だったので翌日の12日がお休みということでした。……お盆休みだし11日が祭日という認識がそもそも薄かったのが敗因です。

建物は教会チックな入り口ではありますが、普通の一戸建てですね。中に入ると、受付とこじんまりとしたロビー的な空間があります。その奥が展示室ですが所有者の意向で撮影は禁止とのことです。

キリシタン遺物史料館ロビー

ちなみに観覧は無料です。でもリーフレットや少し前に行われていた企画展のパンフレットなども無料でいただけます。また約50ページの立派な解説書は500円で購入できます。ワタシは展示を見た後、どうしても欲しくなったので購入しました。

写真に写っている「茨木のキリシタン遺物」というのがその冊子です。当然ながらここを訪れて買うのがベストですが、茨木市立文化財資料館を窓口として郵送で購入することも出来るようです。ここから本の解説と購入方法がかかれてあるサイトに移動できますよ。

上で書いたとおり、展示室は撮影禁止ですので写真はありません。しっかり見てもものの10分もあればすべて見ることができる程度の量ですし、展示品もレプリカが多いです。(常時流されている映像資料をしっかり視聴すると30分くらいはかかるかな)しかし、それでも実際の隠れキリシタンの里という立地もあり、キリスト教迫害という歴史の流れの中で信仰を守り続けてこられたことの重みを感じられる素晴らしい展示でした。

ちなみにこの地を語るのによく引き合いに出されるのは、上の写真にもあるフランシスコ・ザビエルの絵です。みなさんおそらく教科書などでご覧になられたであろうこの写真も、この地で発見されたものだそうです。これに限らず他の遺物も門外不出で誰にもばれないように、屋根裏などに厳重に隠されていたようです。そりゃ弾圧の対象ですからね……。まさに人生をかけて信仰を守ってこられたということでしょう。

北摂にお越しの際にはぜひ訪問していただきたいと思います。

周辺も少し

クルマですからあまり小回りは利きませんが、周辺を少し回ってみました。

千提寺天主堂跡

府道1号線から史料館に向かう道に入ってすぐのところに、何やらお地蔵さんの祠のようなものが見えます。恐らく新名神の開発に合わせて造られたのであろう、新しめの細い道路沿いに不自然な感じで佇んでいます。クルマを降りて近づいてみると……。

どうやらここに天主堂があったらしいです。ただし、その天主堂は隠れキリシタンの時代にものではなく、昭和のはじめに建てられたもので、外人の司祭が赴任されていたとのこと。もちろんこの地に建てられたのは、大正時代にこの地で多くの遺物が発見され、信仰を守ってきたこの土地の重要性ゆえです。ただ、残念ながら日本が太平洋戦争へ向かう中、外人司祭の活動が困難となり昭和16年頃には教会としての役目を終えたとのこと。いつの時代も、戦争は多くの犠牲を生むものですね。

(千提寺)天満宮

こちらは史料館の近くにある「天満宮」です。ちょっと不思議な神社です。

工事車両が出入りするところ、休日でしたので隅っこにクルマを駐めて山道を数分上がっていきます。(別ルートで鳥居から階段をまっすぐ上がるルートもあるようです)すると程なく、小ぎれいなお堂が現れました。

まあ天満宮ですから、祭神は菅原道真公。あと秋田大明神なる神様も祭神とのこと。でも、名前もただの「天満宮」で由来も何もわかりません。でも神社庁には加盟しているようで、数年前には本堂の改修も行われていたようです。お堂に巻かれた幕も色鮮やかですしね。けっこう手入れされているようで……でも、人の気配は全くなかったり、手水舎の水は涸れていたり。でも本堂の奥の秋田大明神の祠にはお賽銭が置かれていたり。でも、そもそも秋田大明神ってどなた?(検索しても全くヒットしません)

「でも」ばっかりで読みにくいですね。スミマセン。でも、「でも」を連呼してしまうような不思議な神社なのです。もうエエっちゅうねん。

秋田大明神の祠

今回は行きませんでしたが、この近くに「宇賀大善神」なる小さな神社もあるのですが、こちらも調べてみると由来不明、神社庁の一覧にも出てこない、でも信徒一同の奉納による鳥居が平成に建てられていたり、お手入れはキチンとされているようだったり、でもそもそも宇賀大善神というのがなかなかに由来不明で正体不明(諸説ありな感じ)な神様だったり。やっぱり「でも」尽くしになってしまう神社なのです。

このふたつの神社に共通しているのは、一応祭神はいらっしゃるけど由来も何もわからないので、なんとなく不自然さを感じたりするところ。そして、それでもちゃんと拝む人がいるらしいところ。どうしても土地柄を考えると、これホントはダミーなんじゃ……とか考えてしまいますね。

いけませんね。神様はもっと自然体で拝まなきゃ。

ちょっと疑いの目で境内を眺めすぎたような気がしたので、ちゃんと最後に「すみません」とつぶやきつつ参拝させていただきました。

そんなわけで、北摂(大阪北部)に住むワタシ的には近場のドライブでしたが、なかなか濃い内容になりました。今回挙げた以外にも、キリシタンの里らしいスポットがあるようです。過ごしやすい気候になったらクルマをどこかに駐めて歩いて巡るのも良いかもしれませんね。

それにしてもソウルレッドは山の緑の中で映えることこの上なし! もう少しクルマも写った写真も撮りたいものですねぇ。

それではまた。

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