修了生のメッセージ | 福岡国際医療福祉大学 生涯教育センター

センターについて

修了生のメッセージ

認定看護管理者教育課程 ファーストレベルを受講して

 私は、副看護師長に就任し1年が経過しました。就任後、張り切って看護業務改善に取り組んでいましたが、次第に改善前へ戻ってしまい改善方法やスタッフへのアプローチが悪かったのかと自分に憤りを感じていました。そんな中、ファーストレベルの研修を受講する機会をいただきました。研修は、週末集中型で21日間にわたり行われ、管理者の視点・病棟マネジメントの方法や自身の役割、また問題解決に挑む際の手順と方法を学ぶことができました。問題解決には、何より現状分析が大切でそこから見えてきた問題の本質に対し、マネジメントプロセスを行うことが重要と学び、ハッとさせられました。自分は問題があれば飛びつき、すぐに具体策を考えて行動する傾向が見えてきたと同時に、現状分析が出来ていないことに気づかされました。単元毎の演習でも現状分析を重点的に考え、グループで話し合うことで、多角的な視点で意見交換ができ、現状分析ができるようになりました。

 研修はほぼ対面式であった為、さまざまな職種や特殊な施設からの参加者とも親睦を深めることができました。研修中にできた仲間が、同じように悩み奮闘していることを知り、自分自身とても勇気づけられました。共に悩み共に学ぶというプロセスから、団結して統合演習にも積極的に参加し、一人ひとりが素晴らしいプレゼンテーションを行うことができたと思っています。また、センターの先生方には、いつも温かく笑顔で丁寧なご指導をしていただき、安心して研修に臨むことができました。先生方の熱心な指導の中で、理念に立ち返る事や患者ファーストの大切さ、チャレンジ精神を感じ取ることができ、とても感銘を受けました。この研修が心の拠り所の架け橋となり、研修で学習したことを活かし、真摯さと誠実さを持った看護管理者になっていきたいと思います。

独立行政法人地域医療機能推進機構 久留米総合病院
執行 理恵

セカンドレベルを受講して

 2021年の秋、セカンドレベルを受講しました。コロナ禍で入校式もオンラインで始まりました。初めは慣れないオンライン講義でしたが、通学の時間がない分、有意義な時間の活用ができました。後半には、対面講義もあり先生方や仲間と初めて顔を合わせました。対面式のグループワークではオンライン以上の盛り上がりに、最後の日が近づくのが嫌で「レポートがなければ、ずっとここに来たいね」と、笑いながら話していました。今でも同期の仲間とSNSで励ましあいながら、同じ看護管理者として頑張っていることが支えになっています。

 セカンドレベルで学んだ「人材管理」では、看護師をめざした自分自身が大切にしていたものを思い出し、今までに出会った看護管理者に育てていただいたことに改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。そして今度は、自分自身がどのようにマネジメントすべきか学ぶことができました。

 統合演習では、自部署の課題である「看護補助者との協働」をテーマに自部署のあるべき姿を考えました。先生方からご指導頂きながら現状分析を行い、悩む時には同期の仲間からアドバイスをもらいました。何とか出来上がった看護実践計画書を自部署に持ち帰り、取り組みました。計画通りに上手く行かないこともありましたが、成果とともにスタッフの喜ぶ声を聞くことができました。一年後のフォローアップ研修では、少しですが成果があったことを報告できて嬉しかったです。

 論理的に考えることや明文化することは苦手でしたが、研修終了後は、「あるべき姿は?」「分析は?」「変革理論の解凍だ!」と唱えながら、日々問題解決に取り組んでいます。この研修での学びも仲間も、ずっと大切にしていきたいと思います。

国家公務員共済組合連合会 浜の町病院
看護師長 野田祐香

国際医療福祉大学 九州地区生涯教育センター
認定看護師教育課程「感染管理」B課程を修了して

 新型コロナウイルス感染症流行での経験を経て、患者を感染症から守ると共に、スタッフが安心して従事できる職場形成をめざしたいという思いから受講を希望しました。入学が決まってから事前課題として自施設の感染に関わる情報収集を行い、実習を通して感染管理認定看護師の実際の活動について学び、自施設の課題の明確化とその対策を立案する過程を学びました。感染管理認定看護師は病院全体の感染予防活動のキーパーソンであり、組織横断的活動が必要であることは理解しているつもりでしたが、自施設について知らないことが多く、感染に係る専門的知識が圧倒的に不足していることに気付くことができました。特定行為研修が組み込まれた教育課程を受講できたことで、臨床推論力と病態判断力をより深めることができ、感染症診断と感染防止対策を一体として考え、多角的な視点から患者を診ることで問題解決に取り組む思考が身に付きました。

 管理的視点や知識の不足から課題やレポートで悩むことも多くありましたが、先生方からはご自身の経験を踏まえた温かい助言や、時に厳しい指導を頂きながら無事に修了することができました。また、同じ志を持つ同期と繋がりを持てたことはこれからの大きな財産だと思います。

 講義や実習を通して得られた専門的知識や実践力を活かして、患者や病院に関わる全ての人を感染から守ることが出来るように努力していきたいと考えます。

福岡大学病院
大久保将吾