学問分野が異なれば、同じものを見ても、同じ場所にいても、同じテーマを扱っていても、考え方や分野の違いによってフィールドを見る眼が違って来ます。違いのおもしろさを発見し、研究の新たな可能性を探ります。
PARTⅠ 見る・探す・記録する
1 まだ見ぬ宝を求めて:植物学の眼で旅する世界 奥山雄大
2 人とバナナのかかわりを探る方法を求めて:民族植物学の調査から見えてきたもの 佐藤靖明
3 ことばから人の文化と社会へ:記述言語学者の見方とその先 大塚行誠
4 人との交わりから見る:人類学者の見方と、はみ出し方 梶丸 岳
PARTⅡ 掘る・集める・拾う
5 シベリア・極東ロシアの遺跡を掘る:自然科学の眼で見た発掘現場 國木田 大
6 海洋観測船の生活と調査研究の日々:海を見て、データを集める 舘山一孝
7 地平と海に陶磁器を追いかけて:文献史学の見方と考古学の見方 野上建紀
PARTⅢ 分野をまたぐ
8 ひとり学際研究のすすめ:霊長類学から医学へ 塚原高広
9 日本の病院とケニアの小島にて:医療の視点、人類生態学の視点、そして住民の視点 駒澤大佐
10 ベンガルの農村で飲料水ヒ素汚染問題に向き合う:異分野の方法を取り入れて見えてきたもの 坂本麻衣子
11 マラリア研究をめぐるアプローチいろいろ:国際保健と人類学のツンデレ関係 増田 研