家づくり 2022/03/02
持ち家と賃貸どっちがおトク?生涯コストや老後の生活まで見据えて比較!
持ち家と賃貸、どっちがおトクなの?これは誰もが考える問題だと思います。
持ち家がいいけど、住宅ローンのことを考えると二の足を踏んでしまう。
賃貸の方が気楽だけど一生家賃を支払うことを考えると、やっぱり持ち家の方がいいのかな?と考える方は多くいるでしょう。
これは永遠のテーマともいえ、悩みどころでもあります。
そこで、ここでは双方の生涯コストやメリット・デメリットを含めて考え、一体どちらが自分たちのライフスタイルに向いているのか検討してみましょう。
Contents
持ち家のメリットとデメリット
持ち家に向いている人たち
持ち家に向いている人たちは、まず子育てファミリーです。
子どもがのびのびと過ごせる住まいは家族の幸せも運んできてくれます。
そして共働きの夫婦。2人ともマイカー通勤の場合は、駐車スペースもゆとりを持って用意できます。
また、老後の資金が豊富なシニア世代も一軒家が向いています。
このシニア世代については、賃貸のところで詳しく触れていきます。
持ち家のメリット
・自分だけの住まいなので資産になる
・リフォームや将来的に建て替えも自由にできる
・子どもがいる場合、その成長をマイホームで見届けることができる
・ローンを完済すると経済的な負担が少なくなる
・万が一の時はローン支払いが免除に
持ち家の最大のメリットは、自分の資産になることです。
持ち家であれば、将来的にお金が必要になったときに売却をしたり、融資を受けるときの担保にしたりすることが可能となります。
子どもの新入学などで一時的に資金が必要なときは、このように自宅を担保として融資を受けられるため、大変大きなメリットになります。
資産の強みですね。
また、土地代が今後高騰することも考えられますので、これも強みとなります。
そして何といっても、持ち家が一番必要なのは子育て世代ではないでしょうか。
子どものやりたいことができる家は、ママのストレスも解消できるでしょう。
そして、幼稚園や保育園から進学、就職まで子どもの成長をこの家で見守ることができます。
きっと、大変だと思っていた子育ても、懐かしく楽しい思い出が詰まった住まいとなるでしょう。
「家族の思い出がある家」。
これもステキなメリットとなります。
持ち家のデメリット
・引っ越しがしにくい
・固定資産税を毎年支払う
・建物が老朽化するとメンテナンス費用がかかる
・建物同様、設備も劣化するので買い替えが必要なケースも
持ち家を実現した時に予想のつくことばかりですが、大きいのは住宅ローンの他に固定資産税がかかること。
さらに長く住んでいくうちに、メンテナンス費用もかかります。
外壁の修理や設備の買い替えなども出てくるでしょう。
特に水回り周辺はキッチン、洗濯機なども不便を感じて買い替えも考えられます。
こうした事態も予測して、貯蓄を増やしておきましょう。
賃貸のメリットとデメリット
賃貸に向いている人たち
賃貸に向いている人たちは、若い独身の人たち、転勤が多いファミリー、一か所に縛られたくない人たちです。
さらには、職場の環境が変わったときに、一緒に住む場所も考えたい人たちなどが賃貸に向いているといえます。
賃貸のメリット
・自由に住み替えができる
・賃貸の方が修繕費や設備の買い替えの負担が無い
・固定資産税を払う必要がない
・地下鉄徒歩圏など利便性が高い
賃貸のメリットで大きいのは利便性が高いことと修繕費や設備費がかからないことでしょう。
最近では古い賃貸住宅でもWi-Fiにするなど、若い人達が暮らしやすい設備投資をするところが多くあります。
そして選べば家賃も安く済み、結婚前の若い人たちなどはアクセスの良い、身軽な賃貸が良いかもしれません。
また、自由に住み替えができるため、新しい職場の近くに引っ越すなど、フリーランスに住まいを変えることができます。
当然ですが固定資産税を支払うこともないので、余計な出費をせずに済みます。
賃貸のデメリット
・資産にはならない
・間取りや設備で妥協するケースも
・高齢者には貸さない賃貸住宅もあります
ここで問題としてあげたいのは、高齢者ほど賃貸住宅に入居できないケースがあることです。
家賃は支払えても万が一のことを考えて、NOという大家さんもいます。
こういうときは、老後資金に余裕がある場合は思い切って、小さな一軒家がおススメです。
寝室とLDKにプラス一部屋でもあれば、ゆったりと暮らせるでしょう。
またお庭があれば、季節の移り変わりも身近で感じることができます。
持ち家と賃貸、生涯コストはどっちがおトク?
持ち家の場合は、毎月の住宅ローンの返済だけではなく、入居時の諸費用や固定資産税、修繕費などがかかってきます。
ここではそれぞれの生涯コストを比較してみましょう。
持ち家に住み続けた時の生涯コスト
ここでは、新築で3500万円の戸建てを購入したときのコストを試算してみます。
【条件】
・ 建築総額:3500万円(土地・建物・諸費用)
・ 自己資金:500万円
・住宅ローン借入額:3000万円
・住宅ローンの金利:1.5%(35年固定)
・ ボーナス返済:なし
この場合、毎月の返済額は9万1855円になります。
支払額シミュレーション参考:https://suumo.jp/sp/apps/loansimulator/index.html
持ち家の生涯コスト
・購入時頭金:500万円
・購入時諸費用:約250万円
・住宅ローン返済総額:9万1855円×12か月×35年=3857万円9100円
・固定資産税:21万円×50年=1050万円
※固定資産税は減価償却していきますので、年々安くなっていきます。ここでは参考の金額だと考えてください。
・修繕費:20年ごとに200万円×2回=400万円
持ち家の生涯コスト/約6057万円
賃貸に住み続けた時の生涯コスト
【条件】
賃貸物件で支払う必要がある費用は、毎月の家賃と入居時の諸費用、更新料の3つです。
家賃によっても変わりますが、ここでは子どものいるファミリーを対象にします。
賃貸の生涯コスト
・子どもが独立する1~25年目までの家賃:3LDKで15万円×25年=4,500万円
・子どもが独立したあとの26~50年目までの家賃:2LDKで12万円×25年=3,600万円
(管理費・共益費込み)
・入居時諸費用:家賃4か月分×2回+48万円=108万円
・更新料(2年更新):家賃1か月分×25回=324万円
賃貸の生涯コスト/約8,532万円
ファミリーを基本に考えた場合、このように持ち家の方が生涯コストは低いことが分かります。
固定資産税を払っても、資産となる持ち家の方がおトクということですね。
ただしこれは一般的なファミリーが暮らす家賃を想定していますので、家族構成によっては賃貸の方がおトクなケースも出てくると思います。
持ち家と賃貸、老後の生活を考えるならどっち?
老後こそ持ち家を!
先ほども少し説明しましたが、高齢者とは契約しない、または更新をしない賃貸住宅もあります。
こうしたケースを避けるためにも、老後の資金に余裕があるときは、無理の無い小さな一軒家を購入してはどうでしょう。
お庭があって、ゆっくりと暮らせる持ち家があれば、老後も安心です。
そこで一人暮らしでも夫婦でも、快適に暮らしましょう。
資産になるのですから、引っ越しをするときは売れば良く、そこでまた資金を取り戻せます。
持ち家派と賃貸派、それぞれ選んだ人の声
Hさんご一家
「賃貸住宅に長くいましたが、子どもができたのをきっかけにマイホームを考えました。
今まで払ってきた家賃と住宅ローンの支払額などを計算して、購入できる予算を決めてハウスメーカーを探しました。
そこで知ったのが規格住宅ならコスト的に嬉しいお値段で家を実現できること。
さっそくそこで、間取りやデザインを選んで、ステキなマイホームになり大満足です」
Sさん
「もう70歳も過ぎて、ずっと賃貸にいたのですが、1回ぐらい一軒家に住みたいと思い、知り合いに相談しました。
紹介してくれたハウスメーカーが良心的で、一人で快適に暮らせる間取りを考えてくれました。
こちらの希望は趣味の釣り道具がしまえる物置があること。これも玄関横に作ってくれました。
予算よりずっと安くすみ、もっと早く考えれば良かったと思っています」
Tさんご一家
「持ち家も考えたんですが、我が家は夫が転勤族なので、まだ一軒家は先のことですね。
子どももいますけれど、賃貸アパートの1階にいるので、音などに気を遣わないように選びました。
何かあると管理人の方がすぐ来て修繕してくれますので、結構便利に暮らしています。私は賃貸派ですね!」
Kさんご夫妻
「うちは共稼ぎなので、交通アクセスを中心に考えて賃貸で暮らしています。
車は1台ありますが、使うのは週末の買い出しの時くらいです。
何より、この利便性は毎日の生活には欠かせません。賃貸で快適に暮らしています」
持ち家か賃貸か、自分のライフスタイルを軸に検討を
予算が心配な方はCOZYへ!
このように、持ち家が良いのか、賃貸が良いのかは人それぞれ。
ライフスタイルや職業によって、大きく変わってくるでしょう。
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WriterCOZY Life Plus 編集部
「家は、シンプルでいい」これから理想のお家づくりを始めるみなさんに、COZY Life Plus 編集部がお役立ち情報をお届けします!