情報提供実証実験~八丁堀
今月 12日から開始された 『路面電車の情報提供実証実験』 の続編・・ 前回の紙屋町西電停に続いて、八丁堀電停の様子です。
実験初日の午後 7時過ぎに立ち寄ってみたところ、会社や買い物帰りと思われる方々が電停にちらほら・・。そんな八丁堀の下り電停には液晶モニターの運行表示器が設置されていました。紙屋町東・西に新設された表示器は完成度が高いものに見えたのに対して、八丁堀電停の表示器はあくまでも実験用であり、仮の表示器といった感じでしょうか!? この液晶モニターは、昨年夏の実験で使用されていたモニターと同じものかもしれません。
肝心の表示情報はご覧の通りで、こちらでは 「混雑度」 の情報が表示されています。おそらくは昨年夏の実験の時と同様、空・やや混・混・満の 4段階で表示されているものと思われます。今回の実験では、軌道に取り付けられた歪ゲージによって車両重量を計測、それを指標として 「混雑度」 の判定をしているところがポイントだと思われます。ちなみに、掲載した写真の表示器においては、一番上の段に 1号線 広島港行き電車の情報が表示されているのですが・・ 先発電車の 「やや混」 は銀山町電停、そして次発電車の 「空」 は猿猴橋町電停にそれぞれ設置された歪ゲージでの計測結果に基づいた表示となっているのでしょう。
この 「混雑度」 の情報表示については、『次に到着する電車 (先発) とその次に到着する電車 (次発) の混雑情報を提供し、利用者の混雑電車の利用回避による混雑の均一化を図り、これに伴う電車の遅れやダンゴ運行を解消。』 (参考: 路面電車の情報提供実証実験を始めます) というのが狙いということなので、しばらく様子を見ていたのですが、この時間帯はそれほど混雑しておらず、どの電車も 「やや混」 止まりでした。ちなみに、「やや混」 と表示された路面電車は、実際には約 5割程度座席が空いているような状況です。この程度では、当然電車をやり過ごすといった利用者はいようはずもなく、残念ながら 「混雑度」 表示の有用性を見ることはできませんでした。
これが、朝ラッシュ・夕ラッシュ時間帯で、利用者数がピークとなる前後においては、それなりに有用な情報となるのかもしれませんけど・・!? それでも、電車の遅れやダンゴ運転の解消にどれだけ寄与するかといった点においては、かなり微妙ではないかという気がしてしまうのですが・・。
今月 25日からは立町電停でも 「混雑度」 の情報表示が実施される予定となっているようですので、また時間的余裕があれば覗いてみようと思っています。
** 過去の関連記事・・
> 情報提供実証実験~紙屋町西 -2008.02.15
> 路面電車の情報提供実証実験(予定) -2008.02.07
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