八丁堀電停にて何やら作業中・・
ややマニアックな路面電車の話題となりますがお許し下さい(^^;)・・
本日昼休み、たまたま八丁堀交差点を通りかかったところ、路面電車・八丁堀の下り電停 (紙屋町・西広島方面行きホーム) 上で何やら作業をされているのが目に付いたので、しばしの間ウォッチ・・ 何か白っぽいボックスが設置され、その上にノートパソコンらしきものが置かれている模様です。広島駅方面からの下り路面電車が接近する度に、作業員の方々はボックス内の機器らしきものを覗き込み、それから横に置かれたブルーシート内を覗き込み・・ といった繰り返し。歩道から遠目に眺めただけなので、あくまでも想像になりますが・・ ブルーシート内には新たな接近表示器でも置かれていたのかもしれません!? この様子を見ていて、昨年 7月に八丁堀電停にて実施されていた 「電車混雑度の情報提供に関する実験」 のことがピンときました。おそらくは、あの実験の第二弾の準備がなされているのでしょう。
単なる興味本位で、会社帰りに八丁堀電停へ立ち寄って様子を覗いてきました。まずは電停の端に設置されていたボックス・・ よくある制御盤などに使用されるスチール製の箱でしょうか。その上に出ている二本の角はアンテナみたいですね。ボックスからは何本かのケーブルが出ています。
ボックスから出ているケーブルの行き先は、現行の電車接近表示器のすぐ横に取り付けられた真新しい機器・・ これは、おそらく路面電車に取り付けられた発振器からの信号を受けるアンテナですね。ずっと以前から紙屋町電停などに取り付けられているものとよく似ています。従来から超低床電車 「グリーンムーバー」 の位置情報と各電停での到着予想時刻がインターネット上で確認できるサービスがありますが、おそらくこういったアンテナで電車の運行位置を検知しているのでしょう。
それから、足下のケーブルの行き先は、下り路面電車の軌道面、停止線手前に設置されているコンクリート部分。ここは、つい最近工事されたばかりのように見えます。この下に何が仕込まれているのか考えてみたのですが・・ おそらく電車重量の計量器になっているのではないでしょうか!?
要するに、電車混雑度を 「電車+人」 の重量を計量することで判定しようということではないかと・・!? 例えば、体重 50kg の人が 10人乗れば 500kg、20人乗れば 1000kg (= 1トン)、40人で 2トン・・ これくらいの重量差があれば、路面電車の前側車輪にかかる荷重を計量することで、混雑度の指標として充分使えそうな気がします。この際、電車接近表示器の横に取り付けられたアンテナで受信した各車輌固有の信号から車種 (形式) を識別してやれば、路面電車の車種による車輌重量の違いは問題になりません。こうして得られた混雑度や車種の信号をボックス上のアンテナから次の電停に無線で飛ばして、情報を表示させてやる・・ 想像の部分はありますが、大体こんなシステムではないでしょうか!? これだけのシステムを数ヶ所に設置するとなると、結構な費用になるんでしょうね・・!?
利用者にとって利便性がアップするのは喜ばしいことではありますが、果たして 「莫大な費用」 を掛けて 「優先的にやるべきこと」 なのか、或いは コストに見合った効果が期待できるのかどうかといった点では多少疑問に思うところもあります。そのあたりについては、以前に書いた 「電車混雑度の情報提供に関する実験」 に関する記事のコメント欄でも少しだけ触れたことを思い出しました。
話は少し飛ぶかもしれませんが・・ 現在国会で道路特定財源とか暫定税率とかが大いに話題となっています。その道路特定財源は、最近では地下鉄・モノレール・路面電車のインフラ整備などでも利用されているそうで、もしかしたら国土交通省が実施主体となっている 「電車混雑度の情報提供に関する実験」 とも関わりがあるのかもしれません!? どうも、のほほんと日々暮らしていますと、どこでどれだけ税金を徴収されて、どこでどんな風に使われているのか、よく知らなかったりするんですよね・・ 情けないことですけど(^^;)。
** 過去の関連記事・・
> 電車混雑度の情報案内【実験】 -2007.09.13
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コメント
既存の電車接近表示システムはかなり老朽化しているのかもしれません。土橋電停には新しい表示装置がお目見えしています。
余談ではありますが広島電鉄のホームページが新しくなり車両紹介や沿線案内もできました。
投稿: ひろしま人 | 2008.02.02 01:54
> ひろしま人さん
土橋電停、そして広電HPの情報ありがとうございます。
昨年夏、八丁堀電停(宮島口方面/夕ラッシュ時間帯)と土橋電停(広島駅方面/朝ラッシュ時間帯)にて、それぞれ「電車混雑度の情報提供に関する実験」が実施されています。
今回も両電停にて、より高度にバージョンアップされた形での実験が予定されているものと想像しています。昨年夏は、事前に電車内に実験実施の案内が出ていましたので、今回も近い内に貼り出されるのではないでしょうか・・。
昨日、リニューアルされた広電・電車のページをちらりと覗いてました。色々情報も増えて充実したように見えますね・・。
投稿: T.Kaze | 2008.02.02 16:09