2024年01月 | Page 1 | J.M.P.D.

東方Project、MTG、電源系ゲーム、自作PC、テレビ番組などについての話題や感想すなわち日記。

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視聴番組:2024Q1

今期(2024年冬)視聴のテレビ番組をリストアップしてみました。

視聴番組:2024Q1
曜日開始番組ハッシュタグ原作
0:00MX/BS11俺だけレベルアップな件#俺レベ #SoloLevelingノベル
8:30EXわんだふるぷりきゅあ!#precureアニメ
22:00MX異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。#もふなでノベル
0:00MXループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する#ルプななノベル
0:30MX真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd#真の仲間ノベル
23:00MX/BS日テレ月が導く異世界道中 第二幕#ツキミチノベル
0:00TXSYNDUALITY Noir(第2クール)#SYNDUALITYアニメ
0:30MX望まぬ不死の冒険者#望まぬ不死 #TUUAノベル
0:00TXSHAMAN KING FLOWERS#SHAMANKING #FLOWERSマンガ
0:30MX/BS11悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~#akuyakuLV99ノベル
1:00MX忍ばない!クリプトニンジャ咲耶#クリプトニンジャ咲耶アニメ
23:00MX異修羅#異修羅ノベル
23:30MXようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season#you_zitsu #よう実ノベル
1:30MX/BS11魔法少女にあこがれて#まほあこマンガ
0:00MX魔都精兵のスレイブ#まとスレマンガ
0:30MX/BS11即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。#即死チートノベル
1:00MX名湯『異世界の湯』開拓記 ~アラフォー温泉マニアの転生先は、のんびり温泉天国でした~#異世界の湯ノベル
21:54MX超普通県チバ伝説#超普通県チバ伝説アニメ
22:30MX佐々木とピーちゃん#ささピーノベル
23:00MX/BS朝日最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。#最弱テイマーノベル
23:00NTV葬送のフリーレン#フリーレン #frierenマンガ
0:30MX/BS11治癒魔法の間違った使い方#治癒魔法ノベル
22:00MX/BS11結婚指輪物語#結婚指輪物語マンガ

23番組です。
初期リスト(非公開)では37番組だったので、およそ6割くらい残りました。

今期もまあまあ、時間帯の被りが気になる番組表でしたね。
まあ、MX以外は、あえてぶつけてきてるか、そこしか枠がないかという感じなのでしょうが。

そんな中、今期開始アニメで僕が特に注目しているのは『わんだふるぷりきゅあ!』『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』『SYNDUALITY Noir(第2クール)』『望まぬ不死の冒険者』『SHAMAN KING FLOWERS』『悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~』『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』あたりでしょうか。

『わんだふるぷりきゅあ!』は、いわずと知れたプリキュア次回作。
つまり、このリストで唯一、まだ始まっていない番組となりますが、来週(2月4日)からいよいよ開始です。

今作はシリーズで初めて、『プリキュア』の部分がカタカナ以外(ひらがな)となっています。
その意味、本質的なことは始まってみなければわかりませんが、少なくとも、録画をキーワードで登録している場合、反応しないことがあるので、いま一度確認をしておいた方がいいと思われます。

前作は主人公が異世界人でしたが、今作は犬。
犬モチーフはいままでもいましたが、本当に犬なのはもちろん初めてのことなので、はたしてどうなるのか……?

『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』は、ライトノベル原作の作品。
長いタイトルで大体説明ができていますが、実際に、概ねそういう感じの話が展開されています。

主人公がいわゆる『おもしれー女』で、ループものではあるのですが、各ループ初見でも大体その道を極めてしまえる才女。
そんなバケモノ(かわいい)が、今度は何をしてくれるのか?……という作品なのではないかと思います。

ところで、悪役令嬢モノもだいぶ増えてきましたが、意味合いはちょっとずつ変わってきているように思います。
最近では、『悪役のレッテル(事実無根)を貼られて不利益を被った令嬢』という感じが多いような?

『SYNDUALITY Noir(第2クール)』は、2023年夏に放送されたオリジナルアニメの、第2クール。
僕としてはそこそこ珍しく、後半が始まるのをいまかいまかと待っていたアニメでもあります。

第1クールもいろいろありましたが、第2クールに入って、本筋が一気に進みつつあります。
若干テイストは変わったようにも感じますが、軸はブレていないと思うので、個人的には今期の本命といっていいと思います。

配信がDisney+独占なので、人に勧めづらいのはこの上ない難点。
ただ、そのDisney+のおかげなのか、結構思い切った表現もできる感じではあるので、そこには期待しています。

『望まぬ不死の冒険者』は、ノベル原作の作品。
主人公が骸骨っぽかったので見始めたのですが、早々にグールに進化してしまったので、その点はちょっと残念でした。

主人公がとてもいい人で、いい人の周りにはいい人が集まるという、見始める前に感じていた雰囲気がいい意味で裏切られました。
メリハリのためか、わりと悪辣というか露悪的だったりする深夜アニメ界隈で、こういうのはとてもいいですね(主人公はアンデッドになりましたが)。

この先どうなるか、僕は知りませんが、いい人たちばかりなので、きっとそんなにひどいことにはならないはず(主人公はアンデッドになりましたが)。
主人公がアンデッドなので、画面に映るのもアンデッドですが、見終えたあとは結構気分よく眠りにつける作品です。

『SHAMAN KING FLOWERS』は、タイトルから想像できるとおり、『SHAMAN KING』の続編アニメ。
主人公が次の世代に移り、新しい物語が始まっています。

個人的に、もとの原作『シャーマンキング』は大好きなマンガで、未完も含め、ちゃんと完結まで読みました。
外伝や続編については手つかずなので、まさに初見として楽しんでいます。

ただ、原作も林原めぐみも好きな時代だったのですが、旧アニメはあまり好みではなかったのですよね……。
まあこれは、ジャンプ系で非ラブコメな作品では、個人的にありがちな傾向ではあるのですが。

逆に、今作はアニメでしか知らないわけなので、大丈夫な気がします。
きっと大丈夫だと思います。

『悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~』は、ライトノベル原作の作品。
これもまた悪役令嬢系ですね……流行りというか、これはもはや定着したのでしょう。

こちらは、どちらかというと『やべー女』が主人公。
そしてやはり、タイトルで概ね説明ができている通りの設定で、物語が描かれます。

ここまでで主人公が規格外に強いことは重々わかったので、そこからそれをどう転がしていくかですね。
まだどのようにでもできる位置にあると思うので、先行きが楽しみです。

『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』も、ライトノベル原作の作品。
まあ、例によってタイトルが長いですね。

その長いタイトルが全部説明している……かと思いきや。
そこに嘘偽りはまったく含まれていませんが、主人公はそんな感じではなく、それをいうならヒロインの方に蛮族の気質を感じます。

そんなヒロインによるキレのよいツッコミこそ、今作最大の見どころというか、それを見に来たくらいの代物。
設定上は重い要素もちらほら見受けられる気がしますが、基本的にはサクサクと、気構える必要ないのが魅力だと思います。

思えば、今期の異世界はクソ加護だのクソ女神だのクソ賢者だのクソ村長だの……そんなのばっかりだな!
最近は召喚された人(たち)にちゃんと敬意を払える王や上司も増えてきたというのに……。
 
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2024/01/31 01:05|TV・CD・本TB:0CM:11

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回):APPENDIX

第50話(最終回)の感想の付録。
まとめ感想、冒頭、ED、バトンタッチ、次作告知、エンドカードなどについてです。

【今回の1枚】

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回):APPENDIX-01

キュアスカイ。
全員での『ヒーローガール・世界パンチ』でダイジャーグに肉薄し、さあフィニッシュという場面です。

今回(毎回そうではあるのですが、今回特に)、流石最終回というだけあって見どころ満載で、1枚を選ぶのは迷う迷う。
結局、最後は主人公に締めてもらおうと、格好いいキュアスカイをチョイスしました。

基本的に、今回の話および今回の話から全体を眺めたとき思ったことや考えたことは、本編感想の方に概ね書きました。
感想についてはいつもどおりなのですが、作品の特性か、考察が(いつもよりは)ちょっと多めかもしれません。

『知ること』が大事なテーマである作品であるからか、逆に、最後の際まで(あるいは最後まで)、一部のことについて不明なまま進行する作品だったように思います。
それはつまり視聴していてのワクワクドキドキ、最終盤の方までいろいろな可能性が生きているという、楽しめる作品を支えていたのだと思います

ただ、そのために真実や企みの開示が終わり際になり、言葉もキャラ(性格の理解)も最小限となったため、誤解を生みやすい構造も孕んでいたように思います。
僕自身、正しい解釈ができているかどうかの自信は全然ないので、種々の問題については、あくまで僕はこう考えたとしかいえない状況ではあります。

まあ、最後の(あくまで僕の感想である)については、ここのスタンスでありいつもどおりといえばまさにその通りではあるのですが。
閑話休題。

主人公であるスカイ(ソラ)ですが、異世界人だからか、この手の作品としては、割と早く最初の『完成』を見たのではないかと思います。
具体的には、もはやいわずと知れた第23話にて、もう最大の試練は超えたとみていいと思います。

その後、しばらく空いて第42話で、対話が次の目標に設定されました。
ある意味これが、最大の誤解を生んでいるような気がする部分でもあります。

この手の作品で、特に主人公が『対話』という手段を持ち出した瞬間、いわゆる対話エンドにルートが固定されると思ってしまう層が存在します。
僕自身、この段階ではその可能性も高いのではないかと思っていました。

ただ今作の場合、話の流れやテーマを考えると、『知る』ことが重要なのであり、知らなければ何も始まらないというスタンス。
つまり、対話はあくまで手段であり過程であり、それ以外の手段や結末を放棄するという意味ではないのですよね。

さらに、それこそ第49話までタネ明かしがされず、しかも途中でウソまで挟んだので、だいぶ混乱する事態に。
スキアヘッドの記憶操作や虚言は、悪役の悪質度を上げるのに一役買っていますが、僕たちに要求するレベルも引き上げることになるので、なかなか難しいところです。

そしてスキアヘッドとスカイ(プリキュア)との絡みといえば、もちろん『力がすべて』のくだり。
結局、最終的にプリキュアが更なる大きな力で屈服させたようにしか見えないので、これもなかなか厄介な感じに。

まずそもそも、スキアヘッドのいう『力』という言葉が、単純なひと言すぎて繊細で、ニュアンスを拾うのが難しいのではないかと思う次第。
個人的に思うのは、スキアヘッドが言っているのは、いわゆる『破壊の力』に限定されているのではないかということ。

おそらく、プリキュア側の『プリズムシャイン』『アップドラフト・シャイニング』『マジェスティック・ハレーション』には、ものを破壊したり相手にダメージを与える力はないと思われます。
プリキュアは基本的にどの作品も『守る力』で戦う戦士なので、究極的にはどちらも『力』になってしまうのが、この言い回しの問題点なのではないかと感じます。

ダイジャーグが最後の言葉で『最強の力』と言っていたのも、個人的には混乱したところ。
僕の中ではダイジャーグ(スキアヘッド)は完全に視野狭窄なので、浄化されてもまだ狭い『力』のことしか考えていないという理解なのですが、どうか。

話は少し変わって、スカイ自身、そして作品最後の最後の締めですが、あれは個人的にも好みで、本当によかった。
やはり、物語の最後に主人公の原点にもどる(ループではなくスパイラル)というのは、本当に本当にとてもいいものです。

助けられた子のCVが、次作主人公のもの(推定)なのも、粋な演出だと思います。
キャラ的にはまったくの別人なのは間違いありませんが、未来の(次の)ヒーローが、ここで生まれたわけですからね。

さて、ちょっとこのコーナーの趣旨とは違いますが(今更)、せっかくなので別のメインキャラについても。

ましろ(プリズム)は、副主人公ですが、地上の人間ということでいわゆる成長枠(主人公に近い)になりました。
まあ、実際のところ、1/4はスカイランド人だったわけではありますが。

普通人を自称する天才ですが、運動は苦手……なので、これも訓練で克服。
夢を見つけ、それに繋がる一歩も踏み出しますが、まだ完全に叶ったわけではありません。

作中で夢を叶えて終えたキャラも多い今作ではありますが、まあ、それが普通の締め方ではあります。
やはり、スカイランド(に帰る)人とは、そのあたりは明確に区別されている印象がありますね。

そんなましろだからこそ、プリズムは『プリズムシャイン』を会得。
浄化技としては作中でも最上級かつ唯一無二の活躍を見せてくれました。

さて、ソラまし(スカイ・プリズム)のコンビは、序盤で結成してからもうずっと熟年夫婦のように鉄板。
やはり今作は、完全にこのふたりがメインであって、比較的加入が早かったウィングでさえサブなのだと思います。

第49話のダークスカイ(仮称)戦は、本当に素晴らしいものでした。
ソラは物語が始まる前からヒーローを目指し、なりました(完璧ではない)が、ましろもまた、ソラに出会ってから成長し、並び立つヒーローになっていました。

そしてエピローグ、別れの手前で、作品テーマの最後の復習をやってくれたのも印象的。
両手で顔を覆い、下を向いていては、目の前にいるソラが泣いていることにさえ気付かないのです。

また、互いの呼称がずっと呼び捨てにならなかったのもポイント。
呼び捨てイベント自体はいいものだと思いますが、必ずしも呼び捨てが近い距離感を表すわけではないと思っていたので、それを見せてくれて嬉しかったです。

次にツバサくん(ウィング)ですが、『知ること』『知識』で世界がひろがるということを体現する存在でした。
夢を設定してはひとつひとつ着実に叶えていくのは、能力の有無以上にキャラのすごさを感じるものだったと思います。

こちらもスカイランド人なので、いろいろ制約(推定)がなかった(推定)のだとも思います。
そういう意味では、キャラ設定の勝利でもあります。

シリーズ史上初の、メインでの男性プリキュアでしたが、それが特に引っかかったことはなかったですね。
女性に憧れるわけでも心が女性というわけでもなく、本当に純然たる男子だったのは、最初のひとりとして、とてもよかったと思います。

まあ、そのために、今作のグループが単なる仲良し集団ではなく疑似家族になったのではないかと思うところではありますが。
やはり中学生くらいともなると、男女や年齢差のあるグループを自発的に組ませるのは、考えるだに少々難しそう。

そして、あげはさん(バタフライ)ですが……今度こそ本当に、スカイランドが一切関係しない唯一のメインキャラ。
それなのに(それだからか)、一切埋没することなく異色を放つ、とんでもないアゲてひろがるワンダホーでした。

こちらもシリーズ初となる、成人(新基準)のプリキュア。
だからか、これまでの頼れる年長者キャラをプリキュアとして戦えるようにしたという感じのキャラになっていました。

これも善し悪しで、18~19歳で専門学校生といえば、まだ未熟な部分も多かろうと思うところですが、そういうところはほとんど見せませんでしたね。
まあ、メイン視聴層からすれば、自分の3倍も生きている立派な大人でしょうから、そういう感じになったのだとは思いますが。

ただエピローグで、ツバサくんとの会話で目を輝かせたあたり、本人もきっと(描写された以上に)背伸びしていたんだろうなぁと。
最終回も戦闘が終わるとちょっと控えめな出番でしたが、光るものは確実に見せてくれました。

最後にエルちゃん(マジェスティ)。
そもそもが謎の塊みたいな存在であり、正体が明らかになっても何かを知っているわけでもない、不思議な存在でした。

エルちゃんとエルちゃん(大)とマジェスティを、どこまで同一視していいかというのも、個人的には混乱しました。
まあ僕は未だに、腹ペコって赤ちゃんに戻ったときのエルちゃんの意識がどうなっているのか、掴みかねていますが。

個人的に好きな話は、やはり第40話の結婚式。
僕は幾度となく繰り返しいっていますが、マジェスティがエルちゃんの気持ちを語らないというのが、本当にとてもよかったと思っています。

設定上原初のプリキュアの力を受け継ぎ、最強格で、実際加入直後から大活躍ではありました(これは追加戦士のお約束)。
それでいて、キャンペーン(?)が終わればあまり前に出すぎず(もちろん必要な機会はある)、結構控えめだったのも個人的には好印象なところ。

帰り際に、ヨヨさんに質問をしてくれたことで、味方側の謎については概ね解かれたように思います。
まあ結局のところ、知りようがないことはわからない、到達する手段があるなら何でもわかるという感じの長老でしたね。

さてさて、わかるとかわからないとかの話が出たところで、結局わからなかったことについても少し。
やはり『アンダーグ・エナジー』とは結局何だったのか……というのが、一番不明な部分だと思います。

よくある、人の負の感情が集まってできた海とか、そういうわけでもなさそうなんですよね。
スキアヘッド→ダークヘッド→ダイジャーグと浄化され、その海が枯れてしまったのかどうかもよくわかりません。

アンダーグ帝国のものはアンダーグ・エナジーの海から生まれるとのことなので、枯れてしまっては困ります。
かといって、またスキアヘッドみたいなのが無尽蔵に湧いて出てきても困りものなので、どうなっていれば大団円なのか……。

そしてアンダーグ帝国人ですが、スキアヘッドたちとそれ以外で、明らかに性質が異なりますよね。
カイゼリンたちは肉体を持ち、入れ物たり得る資格があるのは、一体何が違うのか……。

個人的な考えとしては、スキアヘッドがアンダーグ・エナジーから生まれたというのが、ウソ……というか正確な表現ではないのではないかと。
もはやスキアヘッドはアンダーグ・エナジーそのもので、まず始めにスキアヘッド(名前は違うかも)があって、そこから始まったのではないかと考えます。

スキアヘッドが地下に籠もり世界を閉じて、永きに渡って同じところで濁り続けた結果、アンダーグ・エナジーの海になったという説。
この場合の時間スケールは、300年なんかより遥かに長いものだったのではないでしょうか。

永劫のときを経て、強大な力を持ってしまった井の中の蛙……それが海となり蛇の姿を取っていたのは、なかなかの皮肉に見えます。
まあもちろん、これは僕の一方的な考え……というか、もはや完全に妄想レベルの代物ではありますが。

【冒頭】

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回):APPENDIX-02

今回も冒頭の挨拶などはありませんでした。
前回前々回に引き続きラストスパートに入っているので、当然、前回からの直接の続きものです。

結局のところ、今作では、冒頭の挨拶は一度たりともありませんでしたね。

【前提供】

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回):APPENDIX-03

今回の前提供も、本編内に組み込まれているパターンでした。
ところでこれ、番組が開始してから5分以上経っての表示なので、結構頑張ったなと……。

【エンディング前】

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回):APPENDIX-04

今回はEDが特殊だったので、ED前のコーナーもありませんでした。
したがって、前回の状態で終了ということになりましたね。

終わってみれば、まあまあ妥当な割合だったのではないでしょうか。

【エンディング】

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回):APPENDIX-05
(画像クリックで高解像度版表示)

そんなわけで、今回は特殊ED。
最終回とはいえ、特殊EDになるのはシリーズでもかなり珍しいことです(ないわけではない)。

ED曲は『ヒロガリズム ~Precure Quintet Ver.~』。
CDのc/wだった『Quartet Ver.』に、さらにマジェスティを加えた5人バージョンです。

そしてEDアニメは、ましろが描いた(これから描く)絵本。
絵本風に物語を振り返るわけですが、そのときの話がありありと蘇るようで、本当に琴線にキますね……。

最後の1枚は、画風も異なりますし、寄せ書きでしょうか。

内容から推測するに、上段左がソラ、右がましろ、下段左がツバサくん、中央がエルちゃん、右があげはさんですかね。
おそらく3代目前提供イラストのように、入れ替えでやっているのだと思われます。

【バトンタッチ】

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回):APPENDIX-06

本編終了後には、恒例となるバトンタッチ。
近年は本編に無理やりねじ込むこともなく、独立コーナーもしくはバトンタッチのみとなったのは、個人的には好評価です。

内容としては、素直に自己紹介とバトンタッチ。
結局ほとんど何もわかりませんが、名前と声とちょっとした動きが見られるだけでも、期待が膨らみます。

今作の中でのことなので、雰囲気ややることはもちろん今作基準。
それが次作ではどうなるのか……それはもうすぐにわかることですね。

あと、いうまでもないかもしれませんが、この一枚絵もとてもいいものです。
もしかすると、このためにエルちゃんはエピローグのラストで赤ちゃんに戻ったのかもしれません。

【後提供】

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回):APPENDIX-07

今回も、後提供も番組内に組み込まれているパターンでした。

【次作告知】

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回):APPENDIX-08

そして、次回作『わんだふるぷりきゅあ!』の告知。
いよいよ来週なので、次回予告といっても過言ではありません。

毎年、息つく間もなく次が始まるので、もうちょっと余韻がほしいと思わなくもないところではありますが。
ただそうなると、春映画もなく、丸々1年間も付き合ってきた作品なのでロスが深刻……痛し痒しですね。

【エンドカード】

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回):APPENDIX-09

今回のエンドカードは、今作のエンドカードでもあります。
恒例行事ですが、これを見てしまうと、終わってしまった感が現実のものとなってしまうので、涙が出そうです。

それで、全員集合のエンドカードですが、よく見るとアクセサリーを交換しているのがいい感じですね。
ソラまし、ツバあげが交換で、エルちゃんには4人分ついている……というところでしょうか。

そして最後に。
本当に、こちらこそ、1年間ありがとうございました。
 
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2024/01/29 17:11|TV・CD・本TB:0CM:6

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」

泣いても笑っても、最終回!
1年間、50回にも渡って紡がれた物語は、そのように幕を閉じるのでしょうか。

ちなみに、50回の大台に乗ったのは、シリーズでも今作を入れて4作品。
近年はトラブルが続いていたので短めが多いのですが、それを抜きにしても希少な作品だったわけです。

さて本編。

前回、スカイとプリズムのヒーローの心意気により、スキアヘッド改めダークヘッドに勝利。
これにて一件落着かと思いきや、アンダーグ・エナジーの海から大蛇『ダイジャーグ』(CV=宮本充)が出現です。

ダイジャーグはアンダーグ・エナジーの塊と思われるので、本質的にダークヘッドと同じものと思われます。
つまり、スキアヘッド→ダークヘッド→ダイジャーグと、一番やってはいけない戦力の逐次投入ですね……。

そんなわけで、戦闘開始。
なんやかんやで敵は強大、そしてプリキュアは疲弊していますが、今更それだけの相手に負けるはずもありません。

ダイジャーグの突進を『マジェスティックベール』(推定)で受け止めるマジェスティ。
そしてベールの一部を開いて手を突っ込み、その牙をしっかりと掴みます。

そしてスカイが、バタフライの作った足場を駆使して空中を自由に駆けます。
こちらはダイジャーグの尻尾をつかみ、戦闘力チーム最強のツートップが、合わせ技を繰り出します。

「大!」「回転!」「プリ!」「キュア!」「返し!」

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」01

まさに『大回転プリキュア返し』の名が相応しい大技(実は再登場(第2話))。
思い出すのは、もちろん『大雪山おろし』です。

そして間髪入れず、プリズムとバタフライが射撃&爆撃。
さらにウィングが、『ウイングアタック』で強烈な追撃をお見舞いします。

ひとまわりしましたが、これで終わりではなく。
スカイの『スカイパンチ』により、バタフライの足場に乗ったプリズムが出現。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」02

いわゆるガイナ立ちで現れたプリズムは、『プリズムショット』でダイジャーグを滅多撃ち。
スカイパンチで持ち上げる意味ありましたか?……などと野暮なことをいってはいけません。

そして、マジェスティの『マジックアワーズエンド』で、ダイジャーグを天井に叩きつけます。
この場所で、ここまで圧倒的な連撃を叩き込むプリキュアは、やはり気持ちの力とチームワークが光りますね。

ここで、流石に形勢不利とみたダイジャーグは、高速移動で再び階下へ。
逆にいうと、あれだけのラッシュを受けてなおピンピンしているダイジャーグも、やはりすごいです。

ダイジャーグの向かった先は、もちろんカイゼリン。
再びアンダーグ・エナジーの塊へと姿を戻し、カイゼリンの体内に侵入します。

前回、自身が言った通り、アンダーグ・エナジーの力を十分に発揮するには、入れ物が必要なのでしょう。
その候補はもはやカイゼリンしか残されていないわけなので、当然の凶行ではあります。

そして、体を強引に奪うのではダメというのも、前回言っていたこと
そこでダイジャーグは、再びスキアヘッドの姿を取り、カイゼリンを誘惑します。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」03

『愛している。あなたが必要だ。そして、あなたも私が……』
『いや、それは違う。私には……新たな友がいる! お前はもう……必要……ない!!』

スキアヘッドを完全に拒絶するカイゼリン。

メタ的には、どの面下げて何言っているのかというところですし、カイゼリンが受け入れるはずありません。
ただ、300年もの間、偽りだとしても愛をもってふたりで雌伏の時を過ごしていたのは紛れもない事実です。

前回、スカイとカイゼリンが友情を結んでいなければ、万が一という事態もあり得たのではないかと思います。
それだけ、スキアヘッドがやってきたことは悪質なのです。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」04

カイゼリンに拒絶され、体外に排出されるダイジャーグ。
ここでカイゼリンが使った力は、やはりキラキラエナジーなのでしょう。

万策尽きたかにみえるダイジャーグですが、ここで降伏するような往生際のよさは持ち合わせていません。
いずこかへトンネルを開き、そのまま逃げ出してしまいます。

「逃げたよ!」「どこに……」
「そうだなぁ……もしボクがあいつだとしたら……君たちが行かれたら嫌なところ」

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」05

声のする方を見ると、カバトン、バッタモンダー、ミノトンが。
そしてバッタモンダーの推測どおり、ダイジャーグはソラシド市に出現します。

「カーババカバカバ、トトンがトンで、カバトントン!」
「さぁ、行くのねん。行って終わらせてくるのねん!」

カバトンが、追いかけるためのトンネルを開きます。
やはりトンネルに関しては、アンダーグ帝国に一日の長がありますね。

「街は大丈夫だ。我らが協力して守り切った」

スカイランドの現状を伝えるミノトン。
これでもう、後顧の憂いはありません。

「任せたぞ、プリキュア!」

カイゼリンに送り出され、いざ、ソラシド市へ!
……と思いきや、ここで変身が解けてしまいます。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」06

忘れそうになりますが、ここはアンダーグ帝国最深部。
そんな場所で大規模な戦闘を重ねていたわけなので、当然、消耗も激しかったのでしょう。

「落ち着いてください! プリキュアの力は、私たちの胸の中にあります」
「その力は……無限! 限界なんて、ありません!」

浮き足立ちそうになる面々ですが、そこはソラが落ち着かせます。
プリキュアの力を一度失い、そして蘇った(第23話)ソラだからこそのゲキともいえますね。

そのころ、ダイジャーグはソラシド市を這い回ります。
そこに、人々が助けを求め願うヒーローが、ついに登場します。

「誰かに取り憑こうとしているんですか? 無駄です! だってここは、素晴らしい世界ですから」
「あなたの入れ物になるような……あなたの力を欲しがっているような人は、ひとりもいません!」

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」07

「ヒーローの……出番です!」「出番だよ!」

そして変身。
バンクは超省略版ですが、特殊BGM『Daybreak song』が、とても熱い!

「無限にひろがる青い空! キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光! キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気! キュアウィング!」
「アゲてひろがるワンダホー! キュアバタフライ!」
「降り立つ気高き神秘! キュアマジェスティ!」

「Ready...」「Go!」
「ひろがるスカイ!プリキュア!」

個人的に、最終回の名乗り口上って大好きなんですよね。
何というか、ものすごく琴線に響いて、泣きそうになります。

さあ、もう敵に見せ場は必要ありません。
上空から超強力なビームを放つダイジャーグに、全員の力を合わせて反撃です。

「ヒーローガールー」「世界パーンチ!」

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」08
(画像クリックで高解像度版表示)

「あなたはこう言う……『力がすべて』、でも! 私たちは、もっと強いもので戦ってるんだ!」
「負けるものか! 世界を閉じて、同じところでただ濁っているだけの、お前なんかに!」
「私たちはひろがっていく! あんたを超えて、大きく、広く!」
「私たちは絶対に負けない!」
「私たちは、ひろがるスカイ!プリキュア!」

このセリフたちこそ、今作における戦いの集大成です。
特にウィングのものが、ダークヘッドについて、的確に言い表しているのではないかと思います。

『知識の宮殿』などと宣い、人の話や出来事を自分の都合のいいように取捨選択し、幾星霜。
つまり、完全なる独り善がりです。

そして最後のフィニッシュは、これも全員での『プリキュア・マジェスティック・ハレーション』!
ついに、ダイジャーグを浄化することに成功します。

「これが最強の力……私の負けだ……ハレワタッター」

最後の最後まで、まだそんなことを言っています。
負けを認めたことはいいのですけどね。

「まだ、信じられないや……」
「終わったの?」
「本当に、終わったんだよね?」
「終わらせたんだよ、私たちで!」

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」09

「帰りましょう、私たちの家に!」

かくして、このチームとしての、プリキュアの戦いは幕を閉じました。
そして、エピローグが始まります。

まず、スカイランド国王と王妃。
今度こそ本当にエルちゃんが帰還するわけで、いまかいまかと待ちわびています。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」10

落ち着かない様子の国王ですが、王妃もエルちゃんのためのお洋服がこんなにたくさん。
まあ、ただでさえお預けだったのに、さらに急成長しましたからね……。

次に、アンダーグ帝国。
もはや、カイゼリンが残されるのみ……かと思いきや、カバトンたち3人も集結です。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」11

カイゼリンは、エルレイン人形を作り直しています。
そして、その次にはマジェスティの人形も、エルちゃん本人からリクエストされているようです。

「おかしなヤツらだ。こんな私についてきてくれるとは。なぜだ?」
「『こうするのが正しいと思った』、そんなところなのねん」

今作、特に前半での敵側の内情がまったく伏せられていたので、このあたりの関係性は不透明。
ただまあ、結局のところすべてがウソの上に成り立っていたので、ここから始まるというのがすべてなのかもしれません。

お次は、青の護衛隊。
訓練に精が出ますが、ベリィベリーさんはソラの加入を待ち焦がれている様子。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」12

「待たせすぎだ……」

膨れっ面もかわいいベリィベリーさん。
キテル...

そして、そのソラは。
スカイランドに帰るということは、学校からは転校するということに。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」13

ヒーロー手帳(2冊目)には、寄せ書きがたくさん。
クラスメイトも、いつぞやの野球部(第35話)のみんなも、たくさん書いてくれたようです。

学校の描写はそれほど多くはなかった印象ではありますが、ずっと通ってたのですよね。
これはもう、実質的に卒業式といって差し支えないイベントだと思われます。

「寂しくない?」
「寂しくないっていったら、ウソになります。でも、住む世界が変わるだけ。トンネルを使えば、いつでも会えますから!」

それを聞くましろ。
複雑な表情を経て、笑顔でソラの顔を見ます。

『ソラちゃんの言うとおり、住む世界が変わるだけ。トンネルを使えば、いつでも会える』

一方ましろ邸。
ツバサくんが、部屋の片付けと掃除を行っています。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」14

がらんとしてしまいましたね……。
実はヨヨさんの次に長く住んでいた(第8話)わけで、思い入れもあったことでしょう。

そこに、エルちゃんがやってきます。

掃除が捗っていない様子のエルちゃんに、ツバサくんはちょっとした苦言を呈したりします。
そんな感じでちょっとふざけ合っていると、ふと真剣な表情で窓の外を見遣るエルちゃんに気付くツバサくん。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」15

「この見慣れた景色とも、お別れですね」
「うん……」
「ソラシド市……落ちてきたのがこの街でよかった。本当に、よかった」

ヨヨさんに言わせれば、それは偶然ではないはず(第2話)。
仕組まれていた……というわけではありませんが、必然ではあったのかなとは思いますね。

そして階下では、あげはさんがお弁当作り。
旅立つ3人のため、それぞれのキャラ弁を用意したようです。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」16

あげはさんはこの世界に残るわけなので、逆にちょっと特殊な立場。
そういえば、メイン人物で唯一の、純粋な地上人でした。

そうしていると、ソラたちは下校時間。
おそらく無数に繰り返され、そしてこれが最後となる、下校風景です。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」17

『住む世界が変わるだけ。トンネルを使えば、いつでも会える』
『どんなに離れていたって、私たちは友達だし、一緒に過ごした時間がなくなっちゃうわけじゃない』
『でも……それでもやっぱり、寂しいよ。お別れなんて、悲しいよ』

努めていつもどおりを装ってはいますが、寂しさで胸が張り裂けそうというのが正直なところなのでしょう。
でも、ましろは優しいので、ソラの後ろ髪を引かないように、そうしているのでしょうね。

そして、そのソラ。
荷物をまとめ、2冊のヒーロー手帳を胸に抱きます。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」18

こちらも、多少強がってはいるものの、やはりましろと気持ちは同じ。
互いに胸の内にしまっているところまで、本当によく似たコンビです。

そして、いよいよお別れのとき。
挨拶を交わし、最後に、気になっていたことをヨヨさんに尋ねるエルちゃん。

「私とソラをこのおうちに受け入れてくれたとき、ヨヨさんは、どこまで知っていたの?」

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」19

「スカイランドの様子は、ミラーパッドで時々観察していたから」
「あなたが空から降りてきたことや、神秘的な存在のお遣いであろうことは、薄々……」

視聴者的にも、気になる部分を聞いてくれて助かります。
ヨヨさんがスカイランドの歴史を知っていないはずがないので、敵側の内情以外は大体把握していた感じでしょうか。

「でもね、一緒に暮らそうと決めたのは、そんな理由じゃないわ」
「いい子たちだって、ひと目でわかったからよ」

それを聞いて、パッと笑顔の花が咲きます。
実際、ましろも含め、ソラの人柄は会えば一発で伝わりますよね(第1話)。

そして、ましろに向き直るエルちゃん。
ましろは笑顔で送り出そうと頑張りますが、やはり狼狽えてしまいます。

「ましろ、ぎゅっとして?」

そう言って、近づいてきたましろを、自分から抱きしめるエルちゃん。
不意打ちですが、ここまで大きくなったエルちゃんだからこその気遣いであり動作といえます。

「温かい……大好きだよ、ましろ」
「私もだよ、エルちゃん」

そんな光景に、自分も飛び込むあげはさん。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」20

既に目に涙を溜めているましろですが、あげはさんも、自分の番が来たらそうなると思ったのでしょうか。
大人は泣かない……そういう背伸びも見て取れます。

「私も、どっちも大好き!」

明るく振る舞うあげはさん。
そして、それを見ていたツバサくんも、意を決してあげはさんの前に立ちます。

まず、軽く挨拶を済ませるツバサくん。
ツバサくんはこれから、賢者になるため旅をして見聞を深めるようです。

「ボク、あげはさんに言ってない夢が、ひとつあるんです」
「なぁに?」
「あげはさんみたいに、格好いい大人になりたい」

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」21

これには、あげはさんも瞳を輝かせて満面の笑み。
言葉には出しませんでしたが、そうあろうとしてきたことが認められ、報われた瞬間なのでしょう。

「ボクたち、いいコンビでしたよね」
「うん。タイタニック・レインボーは私とツバサくんしかできない、最高で最強の技だった」

実際、突如ミックスパレットが出てきたり(第19話)そのままノリと勢いで技まで持っていったり……。
技の内容がはっちゃけ気味なことも含め、このコンビでなければ生まれなかったものと思われます。

そんなことを話していると、エルちゃんが声をかけてきます。
ソラとましろのお別れが始まるので、気を遣って先に行こうということのようです。

見つめ合うふたり。
そして、口を開いたのはましろから。

「やっぱり、スカイランドに帰るの、明日にしない?」

そんなましろに、笑顔を返すソラ。
ましろはそのまま、引き留めるようなことを続けますが……ソラが中断させます。

「ましろさん」
「変、だよね……わかってるよ」

「住む世界が変わるだけ、トンネルを使えばいつでも会える」
「それに、どんなに離れていたって……」

3度目の文言。
しかし今度は、それを言い切る前に涙が決壊してしまいます。

「どんなに離れていたって、私たちはプリキュアです」
「うん……」

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」22

顔を覆って泣くましろに、手を差し伸べるソラ。
しかし、まだその手を取るものはいません。

「これまで、何回手を繋いだか覚えていますか?」
「私のヒーロー手帳によると、なんと142回!……なんて、これは冗談ですけど」

笑うソラに、つられてましろも笑います。
ようやく、ましろの顔を覆っていたものがなくなり、お互いの顔が見えるように。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」23

大丈夫そうに見えて、ソラも瞳に涙を溜めていました。
これもまた、塞いでいた手をどけ、顔を上げたからこそ見えた真実です。

「ましろさんの笑顔が大好きです。だから、笑ってお別れしましょう?」
「やっぱり、ソラちゃんはヒーローだよ。本当に強くて格好いい」
「そうじゃないって、ましろさんが一番知ってるくせに」

ふたりは泣きながら笑い、そして握手。
最後はちゃんと、見送ることができました。

『こうして、私たちの長い冒険は終わりました』

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」24

『私、絵本を描くことにしました。それは、空から降りてきた不思議な赤ちゃんと』
『その子を守るヒーローガールと、そして、普通すぎる女の子のお話』
『その仲間は、空を飛ぶ勇敢な男の子と、優しくてかっこいいお姉さん』

ましろがそんな感じでモノローグをしていると、そのまま終わるかと思いきや……。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」25

「おはようございます、ましろさん!」
「ど……どういうこと!?」

昨日の今日で、もうやってきたようです。
いつでも会えるとは、何度も何度も言っていたわけですが……こんなに早く。

「遊びに来ちゃいました!」
「昨日、大袈裟にお別れしたばかりで、ちょっと恥ずかしいですけど……」
「ねぇ、朝ごはん食べよう? 私、お腹空いちゃったー」

空腹で子供に戻るエルちゃん。
それにつられてか、なぜかプニバード形態になるツバサくん。

そして、あげはさんも加わり、いつもの面々に。
本当に朝食が人数分用意してあるあたり、ヨヨさんはこの事態を予期していたのでしょうね。

ただこれ、いわゆる台無しエンドでもなく、むしろ昨日の今日だからこそできた芸当だと思われます。
本当にそれぞれの仕事や旅が始まれば、いつでも会えるとはいえ、やはり頻度は減っていってしまうことでしょう。

さらに、これまでは疑似的とはいえ『家族』だったわけですが、もう『遊びに来た』わけです。
これもやはり、昨日までと今日からで、違う生活が始まっているということです。

でも、それでも、きっと。

『冒険は終わっても、私たちの物語はずっと、ずーっと、ひろがり続けていく』
『この空みたいに、無限に輝きながら』

かくして、ましろのモノローグにより、この物語は幕を閉じます。
しかし、今日もどこかで、ヒーローは助けを必要としている人のもとに。

【ひろがるスカイ!プリキュア】第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」26

「危ない場所に、ひとりで行ってはメッですよ?」
「うん! 助けてくれてありがとう。ヒーローさん、あなたの名前は?」
「キュアスカイ!」

かつて、ソラがそうしてもらったように。
 
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2024/01/28 15:48|TV・CD・本TB:1CM:6

【令和6年度(2024年度)大学入学共通テスト】化学[第5問]解答・解説

去る1月14日に行われた『令和6年度(2024年度)大学入学共通テスト:化学』を解いてみました。

問題や解答はネット上に公開されていますので、そちらでご確認ください。
『朝日新聞デジタル』『読売新聞オンライン』

解答自体は公開されているので、一応、解説がメインです。
……ですが、私製の宿命として、もしかしたら誤りがあるかもしれません。
あしからずご了承下さいませ。

記事は大問ごとに分割しています。
この記事ではその5(最後)として、第5問を取り扱います。

令和6年度(2024年度)大学入学共通テスト:化学
【第5問】(20点)

問1[27]④(4点)

質量分析法の定量性に関する問題。

検量線のグラフが与えられているので、値を読み取り計算する。

【令和6年度(2024年度)大学入学共通テスト】化学・第5問・問1
(画像クリックで高解像度版表示)

$0.5 \times {10^{ - 8}}\;[{\text{g}}] \times \dfrac{{90\;[{\text{mL}}]}}{{3.0\;[{\text{mL}}]}} = 1.5 \times {10^{ - 7}}\;[{\text{g}}]$

したがって、正解は④。

問2[28]③(4点)

同位体希釈質量分析法(質量分析法で物質量を求める)の問題。

求める銀の物質量は、各同位体の物質量を用いて以下の様に表すことができる。

$n = {n_{107}} + {n_{109}}\;[{\text{mol}}]\quad \cdots {\text{(i)}}$

実験Ⅰより、試料中に含まれる各同位体の物質量比は等しい。

${n_{107}}\;[{\text{mol}}] = {n_{109}}\;[{\text{mol}}]\quad \cdots {\text{(ii)}}$

実験Ⅱの操作は、以下の式で表すことができる。
ここから、求める物質量を計算する。

$\begin{align}
\dfrac{{{n_{107}}\;[{\text{mol}}] \times \dfrac{{100\;[{\text{mL}}]}}{{200\;[{\text{mL}}]}} + 5.00 \times {{10}^{ - 3}}\;[{\text{mol}}]}}{{{n_{109}}\;[{\text{mol}}] \times \dfrac{{100\;[{\text{mL}}]}}{{200\;[{\text{mL}}]}}}} &= \dfrac{{75\;[\% ]}}{{25\;[\% ]}} \\
\dfrac{{\dfrac{n}{2} \times \dfrac{{100}}{{200}} + 5.00 \times {{10}^{ - 3}}}}{{\dfrac{n}{2} \times \dfrac{{100}}{{200}}}} &= \dfrac{{75}}{{25}}\quad \left( {\because \;{\text{(i)}},\;{\text{(ii)}}} \right) \\
n &= 1.00 \times {10^{ - 2}}\;[{\text{mol}}] \\
\end{align} $

したがって、正解は③。

問3a[29]④(4点)

質量分析法のフラグメンテーションの問題。

まず、メタンの質量スペクトルとイオンの強度分布から、メタンの主たるピークは分子ピークである。
そしてそれは、クロロメタンでも同様の傾向を示すと推測できる。

ここで、塩素の同位体比より、主たるピークは${\text{C}}{{\text{H}}_{\text{3}}}^{{\text{35}}}{\text{C}}{{\text{l}}^ + }$つまり50のものになると考えられる。
したがって、①③⑥は誤り。

また、その比が$3:1$なので、その相対強度は以下の様に見積もることができる。

$\begin{align}
100:x &= 3:1 \\
x &= 33.3 \ldots \\
\end{align} $

そうなっているものを選ぶと、正解は④。

問3b[30]②(4点)

質量スペクトルの帰属の問題。

与えられた相対質量から、候補となる物質の相対質量を計算する。

$\begin{align}
{M_{{\text{C}}{{\text{O}}^{\text{ + }}}}} &= 12 + 15.995 \\
&= 27.995 \\
\end{align} $

$\begin{align}
{M_{{{\text{C}}_{\text{2}}}{{\text{H}}_{\text{4}}}^{\text{ + }}}} &= 12 \times 2 + 1.008 \times 4 \\
&= 28.032 \\
\end{align} $

$\begin{align}
{M_{{{\text{N}}_{\text{2}}}^{\text{ + }}}} &= 14.003 \times 2 \\
&= 28.006 \\
\end{align} $

ここから、そうなっている組み合わせを選ぶ。
したがって、正解は②。

問3c[31]①(4点)

質量分析法のフラグメンテーションの問題。

開裂しやすい結合が示されているので、候補となる断片イオン(フラグメントイオン)を考える。

$\begin{align}
&{\text{C}}{{\text{H}}_{\text{3}}}{\text{COCHC}}{{\text{H}}_{\text{2}}}^{\text{ + }} \hfill \\
&{\text{COCHC}}{{\text{H}}_{\text{2}}}^{\text{ + }} \hfill \\
&{\text{C}}{{\text{H}}_{\text{3}}}{\text{C}}{{\text{O}}^{\text{ + }}} \hfill \\
&{\text{C}}{{\text{H}}_{\text{3}}}^{\text{ + }} \hfill \\
&{\text{C}}{{\text{O}}^{{\text{ + }}}} \hfill \\
&{\text{CHC}}{{\text{H}}_{\text{2}}}^{\text{ + }} \hfill \\
\end{align} $

それらの相対質量を計算する。

${M_0} = 70$

$\begin{align}
{M_1} &= 12 \times 3 + 1.0 \times 3 + 16 \times 1 \\
&= 55 \\
\end{align} $

$\begin{align}
{M_2} &= 12 \times 2 + 1.0 \times 3 + 16 \times 1 \\
&= 43 \\
\end{align} $

$\begin{align}
{M_3} &= 12 \times 1 + 1.0 \times 3 \\
&= 15 \\
\end{align} $

$\begin{align}
{M_4} &= 12 \times 1 + 16 \times 1 \\
&= 28 \\
\end{align} $

$\begin{align}
{M_5} &= 12 \times 2 + 1.0 \times 3 \\
&= 27 \\
\end{align} $

これらが、出現するピークの候補である。
よって、これら以外のピークが存在する②③④は誤り。

したがって、正解は①。 
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2024/01/27 17:00|センター化学・共通テスト化学TB:0CM:0

【令和6年度(2024年度)大学入学共通テスト】化学[第4問]解答・解説

去る1月14日に行われた『令和6年度(2024年度)大学入学共通テスト:化学』を解いてみました。

問題や解答はネット上に公開されていますので、そちらでご確認ください。
『朝日新聞デジタル』『読売新聞オンライン』

解答自体は公開されているので、一応、解説がメインです。
……ですが、私製の宿命として、もしかしたら誤りがあるかもしれません。
あしからずご了承下さいませ。

記事は大問ごとに分割しています。
この記事ではその4として、第4問を取り扱います。

令和6年度(2024年度)大学入学共通テスト:化学
【第4問】(20点)

問1[21]③(4点)

エチレンの酸化の問題。

塩化パラジウム(Ⅱ)と塩化銅(Ⅱ)を触媒とし、エチレンを空気酸化するとアセトアルデヒドを生じる(ワッカー法)。
したがって、正解は③。

$2{{\text{C}}_{\text{2}}}{{\text{H}}_{\text{4}}} + {{\text{O}}_{\text{2}}} \to 2{\text{C}}{{\text{H}}_{\text{3}}}{\text{CHO}}$

$\left\{ \begin{align}
&{{\text{C}}_{\text{2}}}{{\text{H}}_{\text{4}}} + {\text{PdC}}{{\text{l}}_{\text{2}}} + {{\text{H}}_{\text{2}}}{\text{O}} \to {\text{C}}{{\text{H}}_{\text{3}}}{\text{CHO}} + {\text{Pd}} + 2{\text{HCl}} \hfill \\
&{\text{Pd}} + 2{\text{CuC}}{{\text{l}}_{\text{2}}} \to {\text{PdC}}{{\text{l}}_{\text{2}}} + 2{\text{CuCl}} \hfill \\
&4{\text{CuCl}} + {{\text{O}}_{\text{2}}} + {\text{HCl}} \to 4{\text{CuC}}{{\text{l}}_{\text{2}}} + 2{{\text{H}}_{\text{2}}}{\text{O}} \hfill \\
\end{align} \right.$

問2[22]①(3点)

高分子に関する問題。

アミロペクチンは冷水はおろか熱水にも溶けない。
したがって、正解は①。

問3[23]⑦(4点)

トリペプチドの検出反応に関する問題。

【令和6年度(2024年度)大学入学共通テスト】化学・第4問・問3

このトリペプチドは、遊離のアミノ基を持っている。
よって、ニンヒドリン反応を示す。

このトリペプチドは、構成するアミノ酸がベンゼン環を有している。
よって、キサントプロテイン反応を示す。

このトリペプチドは、複数のペプチド結合を持っている。
よって、ビウレット反応を示す。

したがって、正解は⑦。

問4a[24]②(3点)

医薬品サリシンに関する問題。

【令和6年度(2024年度)大学入学共通テスト】化学・第4問・問4a

サリシンには還元性を持つ部位が存在せず、銀鏡反応を示さない。
したがって、正解は②。

問4b[25]②(3点)

抗生物質ペニシリンGに関連する問題。

分子内脱水が起きたとき、できる環が四角形になるものを選べばよい。
したがって、正解は②。

【令和6年度(2024年度)大学入学共通テスト】化学・第4問・問4b

問4[26]⑤(3点)

医薬品の合成経路に関する問題。

図の誘導にしたがって、反応を進めていく。

【令和6年度(2024年度)大学入学共通テスト】化学・第4問・問4c

したがって、正解は⑤。 
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2024/01/26 17:00|センター化学・共通テスト化学TB:0CM:0

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