いつもの白いさくら

いつもの白いさくら

日記がわり

AQUOS sense8 修理

前々から気にはなっていたんだけど、AQUOS sense8に色むらが出ていて、修理するかどうか悩んでいた。

AQUOS sense8 色むら

下の方だけ、背景が黒系の時に緑色の色むらが出てくる。

白系の画面の時はほとんど気にならないのだが、いつもダークモードで使っているので、何かとこの緑色が見えてくる。

よく見ると、画面の縁も線が見えてる感じなので、最初はバックライトの光が漏れているのかと思ったが、よく考えるとAQUOS sense8は有機ELディスプレイなので、ディスプレイの画素の端っこの方が常時点灯っぽくなっているのかも。

一応、明るさを抑えれば、ここまで目立つようなことも無いし、下の方で常に眼に入ってくる訳でもないので、このままでもいいかなとは思っていたのだが、まだ購入して1年未満なので、今なら保証期間内で修理してもらうのも有りかとは思った。

面倒なのは、修理の場合はすべてリセットしないといけないので、また機種変更の面倒な作業をやらなきゃいけない、というのが億劫だった。

幸い、AQUOS sense7はまだ手元に残しているので、代替機はある。

なので面倒でも、これからAQUOS sense8はまだまだ使っていくつもりなので、ここで修理して置いた方が良いかなという結論に至った。

 

で、今日その修理品が返ってきた。

AQUOS sense8 色むら修理完了

うん、緑じゃない(笑)

輝度を上げても問題無いので、完全に正常品となった。

これは修理に出して良かったな。

 

修理内容としては、上記の色むらが確認出来たので、ディスプレイの交換。

それと、もう一つの症状として、カメラを起動した後にフリーズしたり再起動したりすることがある現象がたまにあったので、それも症状として書いておいた。

さすがにいつも現象が出るわけではないので、何か分かれば良し、分からないとなってもまあ良いかという程度だった。

やはり現象は確認出来なかったということだが、念のためということでメイン基板とカメラ基板の交換もされていた。

本当にシャープさん、ありがとうございます。

これで少し安定して動いてくれると良いなと思う。

 

正直、AQUOS sense7の時は快適に使えていたのだが、AQUOS sense8に変えてから結構動きがぎこちないことが多く、SoCのスペックも上がっているはずなのに、なんか快適さが薄れた感じだった。

それがAQUOS sense8の本来の動きなのかは分からないので、この修理品で確認していこうと思う。

とにかく、カメラ起動後のフリーズが無くなってくれるのを期待したい。

函館旅

3/21に休みを取って、2泊3日で函館を回ってきた。

といっても、道の駅巡りなので、有名な観光地とかは行ってないけど。

ただ行ったからには、ラッキーピエロハセガワストアのやきとり弁当は外せない。

ラッキーピエロ 峠下総本店

夕方だったけど、そんなに混んでなかったから注文はすぐ出来たのに、テーブルに届けられるまでに25分もかかって、ちょっとなあと思ってしまった。

日にちと時間が悪かったのかも。

チャイニーズチキンバーガー

ラッキーピエロに来る度に、ド定番のチャイニーズチキンバーガー食べてるなあ。

次は違うもの食べようといつも思うのだが、年に1回来るかどうかなので、結局これが食べたくなる。

 

あと、函館定番のやきとり弁当。

ハセガワストアのやきとり弁当

これも来ると食べたくなる。

味付けもいくつかあるし、なんかいろんなバリエーションがあるのだが、結局いつも定番のタレ。

もっといろいろ食べてみたい。

 

岩見沢から函館って、結構な距離があるので、なかなか気軽に行けないのよね。

日帰りなんてもってのほかで、必ず1泊はしたい。

苫小牧から函館のフェリーとかあると、運転する時間を削減出来ていいんだけどねえ。

 

ちなみに、CR-Zの行きの燃費は、449.6km走って給油量は19.44Lだったので、23.128km/Lだった。

かなりの高燃費になって、ちょっと満足。

ポータブル電源を使用してからの電気代

EcoflowのDELTA3を導入してから、大体2ヶ月経った。

晴れの日はほぼソーラーパネルを外に出し、日中のテレビ、レコーダーの電気をまかなってきた。

先日、3月分(2月15日~3月14日)の電気代が出たので、お知らせまで。

というか、電気代というより、電力使用量を記す。

 

3月の電気使用量は353kwhとなった。

果たしてこれが平均的な電力使用量なのかはわからないが、去年の3月の電力使用量と比べると、減ってはいる。

去年は、524kwhだった。

比較でいうと、約3割少なくなっている。

ただこれは、去年より暖かい日が多かった、というのも効いていると思う。

冬場は通常セントラルヒーティングのボイラーが24時間動いている。

しかし、晴れた日は窓からの日光でかなり部屋が暑くなり、部屋の温度が28度とかになってしまうので、その間ボイラーの電源をOFFにする。

なので、それが電気代にも反映されたんだと思う。

それプラス、テレビ+レコーダーの約100Wが日中の晴れた日はソーラーの電力で動くので、あとはいいとこ冷蔵庫と換気システムが24時間動いているだけとなる。

2025年3月1日の電気使用量

晴れた日の3月1日の電力使用量の時間単位の推移グラフ。

部屋が暑くなり出す10時過ぎから、ボイラーを止め、そしてソーラーパネルも200W近い発電がされる状態で、14時過ぎぐらいまでの使用量が少ないことが分かる。

0.00kwhの時間帯もあるけど、0.10kwh単位のグラフなので、それ未満の使用量は0表示になってしまうのかも。

まあでもこれが晴れた日限定とはいえ、毎日積み重なれば、かなり電力使用量を抑えることが出来るだろう。

正直、1割でも安くなれば良いなと思っていたが、まさか去年に比べて3割も少なくなるとは思わなかった。

 

電気代としては、契約しているプランによって変わると思うのでなんとも言えないけど、うちはほくでんのエネとくシーズンプラスというプランで契約しており、3月の電気代は353kwhで13,839円となった。

去年の3月の電気代は、524kwhで19,308円だったので、5千円超の差が付いた。

特別に生活環境を変えたということも無いし、使っている電化製品にも変わりは無い。

天気によって電気を使う使わないの差が出てくる季節とはいえ、この差は嬉しい。

まあそれでもポータブル電源とソーラーパネルで10万円投資しているので、元を取るのはなかなか難しそうだが、月々の支払いが少なくなるのはなんか嬉しいことだ。

 

あと、真冬でも暖房ボイラーを止めても室内が25度を超えるなんていうのは、スウェーデンハウスだからというのもあるかもしれない。

スウェーデンハウスの特徴でもある3連窓は、南を向いていればこれでもかと日が差し込んで、外はマイナスでも家の中は暖かい。

セントラルヒーティングで家中暖められた空気は、窓から日が差している間は冷めるどころか暖かさが増すので、北海道にはもってこいだなあと改めて思った。

逆に夏は地獄だが。

北海道といえどクーラーは必須になりつつあり、うちでも暑くて寝れないなんてこともある。

これからスウェーデンハウスを建てたいと思っている人に、少しでも参考になるだろうか。

 

今度は雪が溶けた後、ソーラーパネルを庭に出せるようになった時に、また電力使用量を去年と比べてみたいと思う。

北海道新幹線の札幌延伸は2038年度末

道内ではかなりホットな話題の北海道新幹線

幌延伸の開業時期が2038年度末と示された。

まあ正直、北海道に住む者としては、ふざけた話だなと思った。

北海道新幹線は、日本全体からみれば、微々たる話題であって、開業時期が遅れようが影響は少ないと見られているからこんな数字になる。

 

北海道は、今もそうだけど飛行機で道内入りというのがほとんどで、正直それでなんとかなっている。

新幹線が出来ても、インバウンド需要に対応出来るものではないので、前倒しで建設するという議論が出てこない。

ニセコ地区のインバウンド需要が盛況で、函館本線の混み具合がひどいとなっていても、3両編成の普通列車がいっぱいになる程度で、新幹線の10両編成が無いとどうにもならないというものでも無い。

残念ながら、北海道のキャパシティというのはその程度なのだ。

 

ただ、北海道新幹線が必要無いかと言われると、それは逆。

人口減が進んでいるが、人口減が進むと都心に人が集まり出す。

極端な話、道南は函館に、道央は札幌に、道北は旭川にと、都市間輸送がより必要な時代になってくる。

なので普通列車は無くなったとしても、都市間を結ぶ特急列車はますます必要になるのだ。

だから北海道新幹線の札幌延伸はなんとしても開通していただきたいところで、欲を言えばそのまま新千歳空港にまで伸ばしてもらいたいところ。

 

なんか言いたいことがごっちゃになってしまったなと思うが、やっぱり2038年度末ってのは道民として納得いかないね。

有識者って誰よ。

日本の土木工事の技術はどうなったのよ。

当初の開業予定2035年度末から見れば、3年遅れなのかもしれないが、すでに2030年度末でずっと言い聞かされていたところなので、8年遅れって聞くと、やっぱり遅いよねってなる。

民間なら賠償もんの遅れだよ。

遅れれば遅れる分、建設費用もマシマシになり、3割は地元負担になってしまうので、正直無駄な金を払わされるようなもんだ。

報道では総事業費が3兆円近くなるという。

その辺の財源の話は全く出てこないところがまたいやらしい。

 

また、札幌~倶知安先行開業という話も出てきてはいたが、その誰だか分からん有識者の会議では、先行させるにもいろいろやらなきゃいけないから、一括開業が良いねってなったらしい。

1日でも早く売り上げが上げられる方法があるなら、そこまでは多少金がかかっても、それを先行すべきなんじゃないのか。

遅れている札樽トンネルに先行集中すれば、札幌~倶知安先行開業だって出来るだろうし、インバウンド対応だって出来るようになるんじゃないのか。

なんかもうすべてが内向きにしか動いていないような気がしてしまって、ホントに腹立たしい。

 

どんな議論がされたのかも全く見ずに、感情で書きなぐる回でした。

東北新幹線の連結解除の続報(未解決)

本日(3/11)、JR東日本が記者会見を行い、調査状況の説明と、当面の間の暫定対策、3/14から順次併結運転開始、3/15のダイヤ改正から通常運行を行うことが発表された。

その内容は、プレスリリースにも出ていた。

https://www.jreast.co.jp/info/2024/20250311_ho01.pdf

 

内容をわかりやすく言えば、原因はよく分からないけど、レバーが勝手に動いて連結解除しちゃうので、レバーを物理的に金具で固定し、勝手に動かないようにするので安全です、ということだ。

つまり、原因はなんも分かってない。

それ、安全なのか?

ちなみに、一般人はレバーがなんなのかは理解しなくても良いが、連結を解除するためのレバーが運転席内のどこかにあるので、そういうもんだと思ってもらえば良い。

 

重大インシデントという、安全に関わることなので、恒久対策を行ってから併結運転を行うかと思ったのだが、暫定対策で開始するとは思わなかった。

確かに現状、山形、秋田方面は不便を強いており、それが東北新幹線利用者にも波及してしまっている。

なので、とにかく早く元に戻したいという気持ちは分からないでもないが、こんなに早く解消しても良いものなのか疑問だ。

 

記者会見とプレスリリースを呼んで分かったのは、まずは今回の連結解除を起こしたのはE6系側の問題であることが「ほぼ」断定されたこと。

当時一緒に走っていた、H5系はすでに運用に復帰しているらしい。

問題のE6系運輸安全委員会によって保全されており、原因究明が行われるということだ。

記者会見内で、事故当時に日暮里駅前で停止した状態のE6系の連結器を撮影した動画が公表されたが、連結器の連結錠テコと呼ばれるものが、勝手に動いていた。

本来は、連結や分割の際にしか動かないはずのものが、分割後の停止状態でも動いているのは確かに異常だ。

たしかyoutubeでこのテコが動いている動画を出していた人が居たな。

 

この連結錠テコを動かしているのは圧縮空気で、空気が押し出されると分割出来るような状態になる。

圧縮空気が通る途中に空気管開閉器というものがあり、これがどうやら上記でいうレバーが付いた機器らしい。

そして、その前には電磁弁というものがあり、この電磁弁が圧縮空気を送り込んできている。

電磁弁は、通常は分併制御盤というところからの電気信号によって、分割するなら圧縮空気を送り、連結するなら圧縮空気を送らない。

圧縮空気が送られない状態であれば、連結が可能になり、連結した後も連結錠が噛み合うので物理的に分割することはない。

逆に分割するときは、圧縮空気が送られてきて、連結錠テコが押され、連結錠が解除されるので、分割することができる。

 

今回の問題は、この圧縮空気が何らかの問題で、電磁弁へ電気信号が送られ、空気管開閉器のレバーが分割側に倒れ、圧縮空気が連結錠テコに送られ、連結錠が解除された。

なので、なんで電磁弁に圧縮空気を送れ、という電気信号が流れたのか、が問題なのだが、その肝心なところがまだ何も分かっていない。

動画が撮影されたのは日暮里駅前の時で、その後大宮へ移動、乗客を降ろして仙台の車両センターへ回送されたときには、連結錠テコが勝手に動く現象はもう起きていなかったそうだ。

現象が起きている最中に調査出来れば、どこから電気信号が流れているかが調べられたかもしれないが、もう起きていない状態では電気信号も流れていないから、調査のしようも無い。

それからも再現することは無く、今日に至っているらしい。

 

結局、原因は分からず終いで、とにかく分割するための圧縮空気が送られないようにすれば、分割することは無いという物理的な方法で暫定対策を行う、というわけだ。

ある意味間違っているようで正しいのかもしれない。

 

対策内容は、空気管開閉器のレバーを分割側に倒れないように、連結側の状態でレバーを物理的に金具で固定する、ということ。

これを、山形新幹線は福島で、秋田新幹線は盛岡で、毎回連結する度に固定し、分割するときに固定を外す。

その都度、JR東日本の社員が車両に乗り込み、対策を施すんだそうだ。

固定したり外したりするのは数分ということだが、連結を行う車両すべてでこれをやるので、E2系E3系E5系(H5系)、E6系、E8系のすべてで毎日毎列車行うので、相当な手間だ。

でもそれぐらいやらないと、原因が分からない中で併結運転を再開するのは難しかったのだろう。

 

ということで、結局何も分かってないけど、とりあえず併結運転は再開される。

ある意味、JR東日本としてもこれは賭けだな。

レバーの固定も人の手で行う以上、ヒューマンエラーのリスクはあると記者会見で認めたように、どうやっても100%というのは難しい。

でも併結運転を行わないと、東北新幹線としてはやってられない。

これでまた、連結解除事故が起これば、いよいよ併結運転は出来なくなるだろう。

恒久対策が出来るまで、連結解除事故が起こらないことを祈ろう。

 

最後に、相変わらず記者会見では程度の低い記者のいること。

なんか資料とか見て、一般のお客さんには分かりづらいのでもっとわかりやすい資料を、とか言っていた記者がいたが、あんたが頭悪いだけでしょ。

しかも一般のお客さんは、連結器の写真を見せられてこういうことで連結解除したなんて内容に興味は無く、とにかく安全に正常に運転してくれることを期待しているだけだ。

そんなの知りたいのは解説者や鉄オタだけ。

なんか勝手に読者が望んでいるからみたいな代弁者になりたがる記者がいるが、だた追求、糾弾したいだけでしょ。

ほんとやめて欲しい。 時間の無駄。

東北新幹線の連結解除事故(2回目)に思うこと

東北新幹線の連結解除事故については、原因が判明したらいろいろと動くかもしれないが、今の段階で思うことを書いておこうと思う。

 

・前回の原因は正しかったのか?

まずこれが思い浮かぶ。

前回の事故の原因として、連結器周りで金属片が見つかり、それが連結解除スイッチに触れることで短絡が発生し、連結解除信号が流れ、走行中でも連結解除してしまった、という発表だった。

その対策として、その連結解除スイッチに配線している電線をぶった切って、スイッチが効かないようにした、というのが恒久対策として行われたことだった。

なぜこんな対策をしたかというと、見つかった金属片を連結解除スイッチに短絡させたことで連結解除信号が流れたから、ということだった。

なので、本当にそれが原因だったのであれば、これはほぼ完全な恒久対策だったはずだ。

そもそも電線をぶった切ったわけだがら、金属片が触れようが電気は流れない。

つまり、金属片によって連結解除は行われなくなる対策なわけだ。

 

しかし、今回なぜか走行中に連結解除されてしまった。

ということは、前回の事故の際も、実は金属片が原因では無く、別の要因で連結解除してしまったのでは無いか、という憶測が成り立ってしまう。

前回の事故でも、実はその別の要因で連結解除してしまったが、調査の段階でたまたま金属片が見つかり、その金属片が連結解除スイッチの近くで見つかったので、これで短絡させたら連結解除の信号が流れるのでは?という推測を立て、その推測を元に実験を行い、実際に連結解除信号が流れたので、それを原因としてしまったのでは?

他にもあらゆる調査・実験を行ったとは思うが、少なくともその時点では他に要因が見つからず、金属片が原因と判断したのでは?ということだ。

だとすると、実はかなり危険な状態でこれまでの約半年間、運用されていたということだ。

 

新幹線の分割併合は、物理的な実施では無く、電気信号によって行われる。

運転席なりに何かしらの操作をするもの(レバーだったりスイッチだったり)があり、それを運転士が操作することで、連結解除信号が連結器に送られ、物理的な連結器を動かす空気圧が変動する。

なので、何をどうやっても、新幹線は連結器での分割併合は電気信号によって行われるわけだ。

その電気信号は、新幹線車両内で発生させるだけでは無く、外的要因によって電気が流れてしまう可能性だって無くは無い。

たとえば、とある家の電球が、夜中にスイッチを入れていなくてもボーッと光り出すことがあって、それの原因が、隣の家で無線通信を行っていたことで、隣の家の電球に繋がる電線に影響して、電球が光り出した、という昔話がある。

無線通信は、遠くまで電波を飛ばすために、大きなアンテナとそのアンテナから大きな電力で出力させることがある。

電波は目に見えないだけで、空中を電磁波の形で移動している。

その電波が、隣の家の電球に繋がる電線に作用して、電気が流れてしまい、電球が光り出したわけだ。

なので、新幹線の連結解除信号だって、もしかしたら外部からの何かしらの影響によって電気が流れてしまう可能性だってある。

これはもう、電気信号で分割併合を行っている以上、避けられない訳だ。

もし分割併合を電気を使わないでやる、ということになれば、人の手で新幹線の連結器を外すという原始的なことをやらなければならず、盛岡や福島で多大なる時間がかかるし、ヒューマンエラーでちゃんと分離出来てなかったとか連結出来てなかったとか、何かしら問題が出るわけで、現実的ではないわけだ。

 

となると、もう根本的に解決するには、分割併合を行わない、というのが解になる。

そもそも連結しないんだから、走行中に外れることも無いわけで。

踏切事故を無くすために、そもそもの踏切を廃して立体交差にする、というのと同じ事だ。

最終的には、分割併合を行わない、という方向に行くしかないのではと思っている。

 

現在の本数を保ったまま、分割併合を行わないで運用するということは現実的に不可能だ。

ほぼすべての新幹線が東京駅を発着している関係で、東京駅のホームが4本しかないことと、東京駅~大宮駅がすべての新幹線で共用していることで、多少の臨時列車を入れる余裕はあるものの、通常ダイヤでも4分間隔で発着する、キツキツの状態だ。

山形新幹線は通常ダイヤで上下24本、秋田新幹線は30本ある。

それぞれほぼ1時間に1本あるので、これらを単独で走らせるために詰め込むのは無理だ。

 

これの解決策は2つあって、一つは現状でも出来る可能性がある、大宮発着列車の常設だ。

大宮以北は東北新幹線上越北陸新幹線に分かれていくが、分岐するところまでは複々線として整備されているため、大宮を同時発車しても問題無い作りになっている。

当然、同時に到着しても問題無く、さらに大宮駅にはホームが6本あり、2本はほぼ使われていないらしいので、ホーム容量には余裕がある。

なので、大宮終点の列車が到着しても、直後に東京行きの東北新幹線系統と上越北陸新幹線系統が到着出来る。

大宮を発着扱いにすることにより、大宮駅まで他の交通機関を使って行かなきゃいけないが、大宮まではいろんな方向から在来線が発着しているため、行きにくい駅では無いい。

京浜東北線埼京線湘南新宿ライン、東京上野ラインなど、大宮以南から大宮に行くにはいろいろな経路があり、不便では無いはずだ。

東京駅だって、東京駅周辺に住んでいるので無ければ、何かしらの交通機関を使って東京駅に来ているわけで、それが少し北に延びるだけだ。

場合によっては昔あった新幹線リレー号のような、大宮行きの特急を各地から走らせるとか、湘南新宿ライン上野東京ラインの車両にはグリーン車があるので、グリーン車を使って行くというのも良いだろう。

乗り換えの場所が東京駅から大宮駅になるだけで、大きな不便になるとは思えない。

なので、大宮発着というのはかなり現実的な案ではないかと思うのだ。

 

もう一つ、根本的に解決するには、未着工扱いとなっている新宿~大宮間の建設だ。

ここを建設するのは当時でも7000億とかいう額だったので、今なら1兆円にもなってしまうかもしれないが、今後新幹線の延伸や利用者の伸びがあるのであれば、有効な策だと思う。

 

そして、併結運転を行わないことで、山形新幹線秋田新幹線の車両数を増やせる可能性がある。

現在、E3系E6系、E8系はすべて7両編成になっている。

これは、東北新幹線の東京~盛岡間の有効ホーム長が、新幹線規格で16両編成分、長さにして400mになっているからだ。

E2系E5系は10両編成で、その長さは250m。

残り150mしかないので、在来線規格のミニ新幹線車両でも最大で7両しか連結出来ないのだ。

8両編成にしてしまうと、160mになってしまい、ホームをはみ出してしまう。

でも併結しないのであれば、在来線規格のミニ新幹線車両であれば単純に20両まで連結出来る。

20両は大げさだとしても、10両編成とかには余裕で出来るので、在来線の駅のホーム長さえどうにかなれば、車両を増やすことができ、運行本数を確保出来なくても、1列車の定員を増やすことが出来るので、利用者を捌くことができるわけだ。

これはこれで有効な策じゃないだろうか。

 

というわけで、だらだらと書いてきたが、併結運転をしないことでメリットも生まれてくるし、連結器の問題は分割併合を行うのであれば、根本解決は難しい。

結局は分離という作業が必須なために、走行中の分離の可能性を否定出来ない。

こんなことで新幹線の安全神話というものが崩れていくのは本当にもったいないことなので、分割併合しない方向でなんとか解決していって欲しいと思う。

東北新幹線の連結解除事故2回目

また連結外れる。

東北新幹線 走行中に連結外れる - Yahoo!ニュース

さすがに半年経たずに2回目というのは、いろいろと問題が発生しそうだ。

 

まず事象としては、11時半頃にはやぶさ・こまち21号が上野を出てトンネルを抜けた、西日暮里駅あたりで、分離した状態で止まった。

前回同様、分離したことで非常ブレーキが作動し、停止した。

その後、14時半頃に、前を行くE6系が大宮まで先行し、その後H5系が大宮まで移動した。

そう、今回は併結車両はH5系だったのだ。

まったくH5系は本当に運がない。

 

17時半から行われた記者会見で、原因こそまだ不明だが、いろいろなことが分かった。

まず一つ目、これが大きな話だと思うのだが、今回の分離の原因が判明し、対策を施すまで、併結運転を中止するということだ。

併結しないでどのように運行するのかというと、山形新幹線秋田新幹線の東京直通運転は行わず、山形新幹線は福島~新庄で折り返し運転、秋田新幹線は盛岡~秋田で折り返し運転を行うということだ。

どちらの新幹線も、東京から行く場合は、必ず乗り換えが必要になる。

そして、併結状態で使われている東北新幹線内完結のなすのなども併結させずにE5系10両単独で運用するらしい。

果たして、いつまで併結運転の中止となるか分からないが、少なくとも今現在、山形新幹線秋田新幹線の直通運転のきっぷを持っている人は、払い戻しの上、改めてきっぷの取り直しが必要となる。

これは結構長引きそうな気がする。

 

2つ目は、今回分離した原因の疑いは、E6系側という公表だった。

記者会見に出席したJR東日本の方々は、この短い時間で現場からの第一報を聞いていたのだろう。

原因の調査はこれからだとしきりに言っていたが、どうもE6系側で切り離しの信号がでたのではないかと取れる言い方だった。

なぜそう捉えることが出来るのか、というのはその後の質疑応答で回答した内容に少し現れていた。

まず前回の分割の際に、問題となったのはE6系だった。

製造時に出たと思われる金属片が、E6系側でしか見つかっていないこと。

そして、金属片がスイッチの端子に触れてしまうような構造は、E6系特有のものであること。

これはE5系ではそうなりづらい構造だということだ。

E6系はただでさえ在来線規格で幅が狭い上に、先頭形状もE5系ほど余裕が有るわけでも無いので、構造的には試行錯誤して連結器なども埋め込んでいるのだろう。

そういう構造の違いから、E6系の方が問題が起きやすいのかもしれない。

 

あと、分割の実施は、例えばE6系側で分割するという動作をすると、併結相手のE5系がなにもしなくても分割されるらしい。

つまり、双方で分割OKと疎通してから分割されるのでは無く、片方の独断で分割出来てしまうということだ。

なので、今回もE6系側から分割が実施された、という結果だけ聞いていたのかもしれないし、相手はH5系なので、東日本の車両であるE6系だけの情報しか得られなかったのかもしれない。

ただいずれにしても、E6系側に疑いがあるという事を公表したことで、原因があるのはほぼE6系であると言えるかもしれない。

まあこれを言ってしまったがために、最後に質問したどこぞの記者に、E6系に何があったんですか!?なんて声を荒げる原因にもなってしまったわけだが。(うざい記者ほんとやめて欲しい)

 

とりあえず、分離した原因は前回とは異なる原因であることはほぼ確実。

前回の金属片の問題は、触れてしまった連結解除スイッチへの配線をそもそも切り離した対策を行っているため、仮に金属片が残っていたとしても、その連結解除スイッチには電気が流れないので、分離することはない。

ただ、それ以外にも分離する構造は当然残っており、その構造を使って分割併合を行っているわけで、分離するための電気信号が流れる回路があるということ。

何らかの原因でその電気信号が流れ、連結器に空気圧がかかって分離した。

また、走行中はその電気信号が流れないようにもなっているということだが、そのブレーカーも通り抜けて電気が流れてしまったわけで、もしかするとJR側にも分かっていない原因が潜んでいる可能性もある、と言っていた。

これは、原因は分かったとしても、対策に相当の時間がかかるのではと思う。

どんな形であれ、電気信号を用いて分割併合を行っている以上、意図しない電気が流れれば分離してしまう。

そうなると物理的に分割併合するのが一番安全ではあるが、まさか毎回盛岡と福島で、人の手で連結器をロックして、電気信号もつなげて、なんてことをやる暇なんてないわけで。

果たしてどうなるかは今後の調査結果を待つのみだ。

 

あと会見中で分かったのは以下。

・該当のE6系は2013年製造の川崎重工

・前回の分離事故で全車両を調査した結果、金属片が見つからなかった車両

E6系側の運転席に車両の表示があり、普段はE6系E5系(H5系)の表示がされているが、今回非常ブレーキが作動したときはE6系のみ表示されており、運転士はそれで分離されたことが分かった事

・分離したときの速度は60km/h程度

・上野から地上に出たあたりで、上り勾配であった事

 

こんなところかな。

何はともあれ、今後併結運転が行われなくなるので、山形、秋田へ行くのはかなり面倒なことになる。

とりあえず、東北新幹線系統のみ東京直通として残すようだが、併結されない期間が長くなるのであれば、多少は大宮始発にしたとしても、E6系、E8系単独運転の東京方面直通列車を臨時でも仕立てていただきたい。

全列車、福島または盛岡で乗り換えというのは、かなり不便。

1日に数本でも単独直通運転があるだけでだいぶ違う。

大宮まで来れるのであれば、あとは東京でも新宿でも出やすくなるので、本格的に大宮始発を検討してもらいたい。