夏の髪にとって、いちばんの大敵は紫外線です。強い紫外線を浴びると、髪の主成分であるたんぱく質が変性して表面のキューティクルがはがれ、パサつきや切れ毛などのダメージやヘアカラーの褪色の原因になります。
また見過ごせないのが冷房による影響。髪や頭皮が乾燥し、冷えによって代謝が低下し、ハリ・コシの低下、白髪などのエイジングにもつながります。
日本の夏は湿度も高いので、汗や皮脂分泌も盛んに。ベタつきや臭い、また広がったりうねったり、まとまらないなどの悩みも多くなります。
つまり夏は髪にとっては危険なシーズン。明るい陽射しの下で髪のダメージが目立つと全体の印象もダウン、気分も下がってしまいますよね。日々のシャンプーはもちろんアウトバスでも適切なケアをして、美しく健やかな髪をめざしましょう。

シャンプーの3つポイント
1 シャンプーをつける前に湯シャンで予洗いを
2 頭皮をマッサージしながら洗う
3 すすぎ残しのないよう十分に洗い流す
シャンプー前にブラッシングで髪のからみをほどき、ほこりを落します。髪全体と頭皮をお湯で十分に予洗い。これでほとんどの汚れは落とせ、毛穴に詰まった汚れも浮き上がり、シャンプーの泡立ちもよくなります。
シャンプーは一度手に取って泡立ててから、指の腹を使ってやさしくマッサージするように頭皮を中心に洗います。下から上方向にマッサージしていくと、頭皮のたるみ防止やむくみや眼精疲労の解消もサポート。髪はこすらず、泡のついた指を通すように軽く洗うだけでOK。
すすぎはたっぷりのお湯で十分に行うこと。とくに生え際や耳まわり、うなじはシャンプー剤が残りやすので念入りに洗い流して。
お湯は37～38℃が適温。低すぎると皮脂汚れが落ちにくいため、暑いからと水シャワーで済ますのはNG。逆に熱すぎると必要な皮脂まで奪って頭皮や髪を傷め、カラーヘアは色が抜けやすくなります。

トリートメントの3つポイント
1 しっかり水気を切ってから
2 毛先をメインに、付け根に向かってなじませる
3 頭皮に残さないよう、毛はきしまない程度にすすぐ
トリートメント、マスクをなじませる前に手で髪を握るようにして水気をしっかり切ります。水気が多いままだとトリートメント剤が溶け流れて効果がダウンしてしまいます。
毛先から根本に向かってなじませますが、基本的に頭皮につける必要はありません。（頭皮マッサージもできるアイテムもあります）数分おくか蒸しタオルでカバーするとより浸透がよく効果的に。
頭皮に残らないように洗い流します。髪はべたつきを感じない程度までしっかりすすぐこと。ただしきしむ感じがしたらすすぎ過ぎ。このバランスが意外に大事です。

正しい方法で行うとともに、自分の髪質や状態に合うタイプのシャンプーやトリートメントを選ぶことが大切。たとえばコシのない細い髪の人がしっとり系を使うと、さらにぺったりしてしまうことも。カラーリングをしている人は、適したアイテムを使うことで、ダメージや退色を防いで、きれいなカラーを長くキープできます。
本気で美髪をめざすためのハイクオリティなアイテムを、お悩みや目的別に紹介します。

●うるおいを補給してくせ毛をケア、素直な髪に整える

ダメージでうねりがちな毛流れを整え、本来の素直な髪に導くシャンプー。健康な頭皮と髪に必要なビタミンやミネラルを補給して、夏のダメージにも負けない健やかな髪へ。

●頭皮と毛髪Wアプローチでヘアフォール*を防ぐ

様々な外的ストレスは、髪を弱らせ、年齢に関わらず切れ毛を招くことに着目。頭皮と毛髪の２方向アプローチで、根元から健やかに補強・補修してツヤを与える「ジェネシス」シリーズのシャンプーをトリートメントとライン使いで。ベルガモットの快活な香りで、心地よくお手入れできます。

*切れ毛のこと。ケラスターゼ調べ、個人差があります。

●根本からふんわり立ち上がる髪へ

ダメージやエイジングなどによりハリやコシが失われると、見た目年齢に影響しヘアスタイルも決まりにくく。そんな人におすすめ。良質な植物由来の整髪、保湿、保護成分を贅沢に配合。根本から立ち上がるハリ・コシのあるふんわり髪へ。

●ダメージ補修＆色も質感もケアする新シャンプー

人気のハイトーンカラーは、ダメージや退色を防ぐ積極的なお手入れがマスト。ケラスターゼのハイトーンカラー向けシリーズ「ブロンドアブソリュ」に6月に加わったクリームタイプのシャンプーがおすすめ！高い補修＆保湿効果と、カラーヘアの色補正までしてくれるから、思いどおりのカラーヘアが楽しめます。

●濃厚なマスクで集中補修

様々なフレグランスを楽しめるモルトンブラウンのヘアケアの中でもスペシャルなケアアイテム。週1〜2回、コンディショナーやトリートメントと置き換える集中ケアで、ダメージを髪の内側から補修。マンダリン、ジャスミン、アンバーグリスなどをブレンドした香りに、心まで満たされます。

髪を乾かす前にぜひ取り入れたいのが洗い流さないトリートメント。タオルドライで水気を取ったら、髪の中間から毛先になじませます。ドライヤーの熱から髪を守りながら、保湿や栄養、毛髪補修などの成分がしっかりと浸透。
また乾いた髪に使用できるものも多く、スタイリング前やおでかけ前に使うことで、しっとりツヤのある髪に整え、日中の紫外線や乾燥によるダメージを防ぐ効果もあります。寝ている間にじっくり髪を補修してくれるタイプも。
ポイントは適量を守ることと、頭皮にはつけないこと。つけすぎはベタつきの原因となります。
この夏ぜひ使いたいアウトバスケアをチョイスしました。

●様々な髪悩みをケアする贅沢トリートメント

毛髪全般の悩みにアプローチするケラスターゼ史上最高峰の洗い流さないトリートメント（オイル）。タオルドライ後に毛先から髪の中間へなじませ、ドライヤー後にも１プッシュ。自然で健康的な輝きを与え、髪表面をなめらかに整えてまとまる髪へ。

●外出前の新習慣で夏髪を守り抜く

髪をコーティングし、紫外線、海水、塩素などから守り、ダメージも補修。しなやかなツヤ髪へと導きます。しっとりなじませやすいヘアクリーム。濡れた髪にも使え、夏のお出かけに携帯しておきたい1本です。

●傷んだ髪、パサつく髪をタイムリーにケア

就寝前に塗布し翌朝洗い流すオーバーナイトケアとして使うことで、じっくりダメージを補修、指通りのよいツヤ髪へと導きます。シルキーなバームテクスチャーで、天然由来のシトラス＆ウッディノートの香り。

●寝ている間にクセ毛をケアする髪の美容液

クセ毛のための夜用美容液。クセ毛を加速させる、ドライヤー、エアコン、寝具の摩擦など夜のヘアリスクに着目。寝ている間に髪にしっかり作用して、翌朝のなめらかな髪へ導きます。ベタつき感がなく、夏でも心地よい使用感。

美髪を育むのは健康な頭皮。肌と同じで乾燥や栄養不足は頭皮トラブルを招き、皮脂や汚れ、スタイリング剤による毛穴詰まりは抜け毛にもつながります。
おうちでできる頭皮ケアアイテムを使って、この夏も未来の髪もより美しく！

●プレシャンプー習慣で頭皮まですっきりクリーンに

シャンプー前に使用する頭皮と毛髪用クレンジングヘアパック。落ちにくいスタイリング剤、蓄積した皮脂、頭皮に付着した大気中の微粒子までを徹底オフし、かゆみ、毛穴詰まりをケア。週に1～2回の使用がおすすめ。

●頭皮環境を整える高濃度セラム

頭皮に少しずつなじませてマッサージし、美髪を育む頭皮環境へと整える美容液。ミネラル、ビタミン、植物エキス、タンパク質などの有効成分を高濃度に配合。頭皮の活力をサポート、使うほどに強く、密度の高い美髪を育みます。

美しい髪の印象には香りも重要な要素。夏は特に汗やムレなどで髪の匂いが気になります。清々しくラグジュアリーな香りにこだわって、ワンランク上の髪美人をめざして。最後に、外出先でも手軽に使えてうるおいも与える夏におすすめのヘアミストを２つご紹介しましょう。

●軽やかに香りうるおいもプラス

ジョー マローン ロンドンからは、洋梨と白いフリージアの芳醇な香り「イングリッシュペアー ＆ フリージア」のヘアミスト。アルガンオイルやビタミンB５などのエモリエント成分を配合、髪をしなやかに整え健康的なツヤを与えます。セント ペアリングで異なる香りのコロンを重ねて気分や雰囲気に合わせた自分らしい香りを創りましょう。

●髪をやさしく包み込むセンシュアルな香り

繊細なミストが髪に香りのヴェールをかけ、コンディショニング成分が乾燥した髪にうるおいを与えます。柔らかでなめらかな印象の香りが動くたびふんわり香って魅力アップ。

サロンケアに頻繁に通わなくても、日々のルーティンや必要な集中ケアで手をかけた分、髪は美しく変わっていきます。今回はちょっと贅沢だけど本気のヘアケアを叶えるアイテムをピックアップしました。上手に使って夏ダメージに負けないツヤや魅力的な髪色、若々しい印象のボリューム感を手に入れましょう。