Saijiki エゴノキの花が満開2024 @中野区,東京
おはようございます。昨日は都内・神田周辺でのお客様との面談でしたが、終日雨でしたね。GWがずっと天気が良かったので丁度良い潤いの雨だったんではないでしょうかね。
さて今回のentryはエゴノキ。この時期になると白い花を沢山つけて木の下には落ちた花(花自体がポトリと落ちる)が目を惹くんですよ。エゴノキは下向きに鈴なりに花をつけるのですが、落ちるのも早く、見る人の気がせくようなところがある花です。以前も書いたことがありますが、エゴノキは「えぐい(古語:えぐし)」から来ていると書きました通り、saponinが含まれるので実が「えぐい」ことから来ているそうですね。昔の人類は実になっているものをかたっぱしから食べてみたんでしょうね。それで、「これ、えぐいわぁ、無理無理!」ってなったんでしょうね。
佐伯一麦さんが仙台文学館のnewsで昨年エゴノキの花について触れていましたが、歌舞伎の時代物で伊達家のお家騒動に取材した作品である「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」に出てくる「ちさの木」というのがエゴノキなんだとか。ちさの木=萵苣の木ですね。
ところでこの外題で伊達騒動とわかるの?といえばわかるんだって。香木で有名な伽羅は名木なので読みは「めいぼく」、先代は「せんだい=仙台」、萩はミヤギノハギで有名ですけど仙台の花。物語は足利家のお家騒動のお話に仕立ててありますが、なるほどこれで伊達のお家騒動の事ってわかるんだねえ。この伽羅というところも、仙台藩主・伊達綱宗が伽羅で作った下駄をはいて廓通いをして、その行いを咎められて、、、ってことなんですね。
この作品の人気のある場面が「御殿の場」でそこで謳われる唄に「ちさの木」が出てくるんですね。知らないことが沢山あってblogで書くことも尽きないものですなぁ。