北海道#47 キウス周堤墓群に行ってきた - 烏有洞+
FC2ブログ

烏有洞+

なんでもない日々となんでもないこと。

北海道#47 キウス周堤墓群に行ってきた

20220727hokkaido1 (18)
おはようございます。今日は東京でmtg.があるので木曜の夜中に自宅にたどり着きました。東西うろうろしていますね。本当は飛行機移動を考えていたのですが、東京付近の天候が不安定であったので、新幹線移動に切り替えました。

さて、北海道・夏休みシリーズです。7月27日から31日まで夏休みで息子と北海道に行ってきました。友人H君も息子と二人旅でご一緒旅でした。27日の朝一便で新千歳について、そこから北上しました。早速、千歳市を走る国道337号沿いにあるキウス周堤墓群に立ち寄りました。ボランティアの解説をお聞きすることができ、詳しく説明して下さったOさん、ありがとうございました。

最近、世界遺産が増えてきているので、「いつの間にかの世界遺産」じゃないですが、このキウス周堤墓群も世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産のひとつです。構成遺産の中では最北の遺跡です。周堤墓は、地面を丸く削って、掘った土を周囲にサークル状の土手(周堤)にして積み上げて盛り土にしたお墓です。キウス周堤墓群は、縄文時代後期(3200年前頃)に造られた墓です。まぁ一見すると、なんだか盛り上がってるなぁ、ぐらいの印象ですが、一番大きなものは直径が75mもあり、確認されている縄文時代の墓としてはかなり大きいクラスです。

20220727hokkaido1 (21)
開拓使時代に馬車道が通され、その後それが国道337号の整備するときに発掘がなされたそうな。発掘調査が行われるまではチャシ(アイヌの施設で、砦、祭祀の場、見張り場など多目的な用途で使われていたとされる)と誤認定されていたそうです。このあたりには、以前は沼地があり、近くに川面流れていて鮭鱒が遡上し採集生活には適していたんでしょうね。キウス一帯の遺跡から竪穴住居跡、貯蔵穴跡、土偶なども発見されています。

周堤墓には周堤の切れ目があり、ここを通って周堤墓に出入りしていたと考えられています。現場では、そっと周りから見学できるという状態ですので周堤墓内の土坑墓を見ることはできませんが、ベンガラが施されたものも多かったそうな。遺跡といえばベンガラ!ですけど、北海道にもベンガラがあるそうです。立石(墓標?)が埋められたものも見つかっています。

時間があれば、というか次回訪問の時には、出土した土器や木製品が保存展示されている「北海道立埋蔵文化財センター」、第4号墓で発見された62cmの石柱などの展示がされている「千歳市埋蔵文化財センター展示室」も訪問したいなぁ、と思います。

ちなみにキウスという地名は、アイヌ語のki-us=カヤ・多くある、もしくはki-us-i=カヤ・多くある・ところ)の意味だそうな。


↓前回の北海道entryは、今回の北海道旅の3日目の食事でした。
北海道#46 Woody bellのhamburgerが大きい件@足寄
http://euyudo.blog29.fc2.com/blog-entry-2466.html

Category : 北海道
Posted by TORU on  | 2 comments  0 trackback

2 Comments

駐在おやじ says...""
北海道にも 古墳が・・・・・
それ自体知らなかったです

アイヌの方達が居られたのは知ってましたが そんなに昔から
寒い地域なのに 頑張られてたんですね ^^

  駐在おやじ
2022.08.05 12:51 | URL | #- [edit]
TORU says..."駐在おやじ 様"
駐在おやじ 様
こういった遺跡、好きなんですよね。人がそこで生活していたっていう痕跡が。
2022.08.06 09:48 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:https://euyudo.blog.fc2.com/tb.php/2469-50294add
該当の記事は見つかりませんでした。