Saijiki 栗の実 2024年 @大阪
おはようございます。日曜日に大阪の低山上りをしている際に栗の実を拾いました。栗のイガのほとんどは開いていましたし、イノシシが食べたと思われるところもあったりで、残っていないかなぁと思っていましたら、残っている実がありました。なかなか立派です。掌に乗せると艶のあるその一粒を見ていると「ごんぎつね」を思いだしました。栗が印象的な作品です。兵十が火なわじゅうをドンとうち、ごんがばたりとたおれた時に、「ごん、お前だったのか、いつもくりをくれたのは。」という場面。子供の頃にあまりに悲しく涙したことが忘れられない作品です。
立派な栗の実ですがどの木から転がってきたのかわからないものでしたので、1つだけにして自宅に持ち帰って茹でて頂きました。おいしく頂きましたよ。ほっこりした甘みもありました。
食料品店でもそろそろ栗が並び始めていますね。栗といえば三内丸山遺跡が有名ですので、日本列島でも古くから栽培されていたということが分かっています。古い文献を見てみましょう。延喜式・巻三十三・大膳下で諸国貢進菓子で出てくるのは、平栗子(ひらぐり)、甘栗子(あまぐり)、搗栗子(かちぐり)。平栗子(ひらぐり)は山城、丹波、因幡、甘栗子は丹波、搗栗子は丹波、但馬、播磨、美作が出てきます。比較的に都から近いエリアから貢物として上がっていたんですね。丹波などは今でも栗が名産ですもんねえ。
しかし名産地が生産量が必ずしも多いか?といえば違います。現在の生産量ランキングの上位といえば、1位茨城県(3,870トン)、2位熊本県(1,820トン)、3位愛媛県(1,570トン)です。4位岐阜県(774トン)。栗の国内全体の生産量は15,000トンで、上位4県でシェアの半分以上を生産しています。茨城だと笠間、かすみがうら、石岡などが主な生産エリアですね。
皆さんの食卓にもそろそろ栗が並びますかね。