S&P500やオルカンに投資をするなら一括投資が良いのか?積立投資がいいのか? : バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。



一括投資?毎日積立?


数日前、ブログのコメント欄に

S&P500に投資をしようと思っています。

一括投資が良いでしょうか?毎日積立がいいでしょうか?

という質問を頂いたので、回答しようと思います。


私なら一括投資します。

私なら、今すぐに、

自分の①投資目的②リスク許容度③投資期間に合う、

適切な資産配分になるよう変更します。


例えば、

投資に回せる現金が1000万円が手元にあり、

株式(VOO)60%・債券30%・現金10%が、

自分にとって理想の資産配分なら、

「VOO・600万円。債券・300万円」に投資をして、

即、理想の資産配分となるよう動きます。

(その後、その配分を維持しつつ随時拠出していくと思います。)



バンガードの見解。

私の意見だけでは、心もとないでしょうから、

バンガードの意見も紹介します。


参考 米バンガードのHPより

https://investor.vanguard.com/investing/online-trading/invest-lump-sum


バンガードは一括投資と積立投資のメリットについて以下のように述べています。


「一括投資」のメリット

〇市場のエクスポージャーをいち早く享受できる。

〇歴史的に、株式は現金よりも高いリターンを示してきた。

〇市場が上昇する時、早く投資をしていた方が市場の成長を最大限活用できる。


「積立投資」のメリット

〇ダウンサイドリスク(大幅下落)を最小限に抑える。

〇市場の自然な変動を利用し、株式の平均取得単価を抑える。

〇投資後市場が低迷した場合、後悔が避けれる(精神面)。


バンガードの調査の結果


Our research indicates that it's prudent to invest a lump sum immediately.

研究の結果、バンガードは

「すぐに一括投資を行う事が賢明である」と結論づけています。


ただし!

「もし、一括投資をしたあとで市場が暴落したら」

そう考えてしてしまう人には、

ドルコスト平均法が適しているとしています。

「ただ、ドルコスト平均法で積みあがったあとに暴落がきたら・・・と考えると実はあまり意味のない考えだと思います。一括投資の場合いつ暴落がきても最終的なリターンに影響しません(掛け算の順番を変えても答えは変わらない)が、ドルコスト平均法だと資産形成後期の市況が大きく影響します」


ただ、以下の調査結果を踏まえた上で、

感情に基づく判断をしていいか、慎重に検討して欲しいとしています。


〇現金の長期リターンは、株式や債券と比較して低いこと。

〇投資時期(資産配分)を遅らせること自体が、市場のタイミングを計っているという事。

タイミングを計る戦略はわずかな人しか成功できません。



バフェットの意見

株式は長く持っているものだ。

生産性が上がれば、それにつれて株価も上昇する。


間違いが起きる場合はいくつがある。

売買のタイミングが良くないのが、その一つだ。

高い手数料を払うのも損のもとになる。


その二つを避けるには、

低コストのインデックスファンドを時間をかけて買うのがいい。

他人が怖がっている時には貪欲に、他人が貪欲な時にはおそるおそる。

 アリス・シュローダー著 スノーボールより引用


ウォーレン・バフェットとS&P500といえば、

妻のメッセージが有名ですが、

S&P500インデックスファンドの買い方についても時折話しており、

「何回か」に分けて、少しずつ買う事を勧めています。

バフェットは個別株に投資する際も似たようなアドバイスをしています。


参考までに。

何かのインタビューで、バフェットは「何年か(数年)に分けて」と言っていたような記憶があるのですが、ソースが思い出せないので参考までに。

この数回・数年というのがミソで、

ニュアンスとしては、先程の例で言うと200万づつ3年に分けるとか、そのくらいに私は感じています。(何十年単位ではないかと)

ただ、バフェットも、その時々で微妙に言い回しが違っているのであくまで参考までに。



私自身の話

私は自身は「日本株」→「米国株+VOO」→「VOO」としてきましたが、

基本的にいつも一括で資産配分をし、

その後、随時できる限り拠出を続けています。


給料からの拠出がメインのため、

現在は結果的にドルコスト平均法や積立に近い形になっていますが、

実はそこにはあまりこだわりはありません。


私の意見・結論

基本的には、

一括もしくは数年で資産配分を完了し、

その後、可能であれば、資産配分を維持しつつ随時拠出をしていくことを私はお勧めします。


しかしながら、決して無理強いはしません。

自分に合う投資方法を選択して頂ければと思います。


ドルコスト平均法にも全く理がないわけではありませんし、

毎月の給料から拠出したり、

投資を習慣化し長く続けるための手段としては良い方法だとも思います。


理屈の上では一括の方が良いと思いますが、

投資をするのは人間ですし、

それぞれ性格や投資環境が違うので

そこは各々自分に合わせていいと思います。


せっかく投資を始めるのでしたら

何よりも投資を辞めないこと、

続けることが大切だと思います。

一括投資をしたあと、後悔したり、心が折れ、

途中で投資を辞めるくらいならドルコスト平均法でいいと思います。


曖昧な結論になって申し訳がないのですが、

あなたの投資はあなた自身のものです。

コメント数行しか相談者様の事を知らない私に言える事は、このくらいのことしかありません。


しかしながら、

投資を始めようと思う事自体すばらしい事だと思います。

せっかくS&P500に投資をするでしたら、

無理のない範囲で構わないので、

是非、長く続けて頂きたいと思っています。


最後となりましたが、

相談者様の成功を心から祈っております。

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