【10年で約1300本のファンドが償還】
特にリーマンショック以降の10年間は、株式市場も比較的好調だったので、あまり関係のないような話にも感じる方もいるかもしれません。
【モーニングスターのデータ】
先日、モーニングスターに以下のような記事が掲載されていました。
「10年以内に4割以上が償還のアクティブ、グローバル株式の最終的な勝率が1割以下」
おもしろいので是非読んでみてください。
【補足】この記事の「償還率」とは、期初から期末(2010年12月末から2020年12月末)までのいずれかのタイミングで償還になったファンドの比率(本数ベース)のことです。
画像は同記事より引用。
スマホからで見にくい方は画像をクリックして頂けると拡大できます。
【アクティブファンドの選択は難しい】
同記事によれば、
19カテゴリーの平均で、
パッシブファンドの償還率は14.6%だったのに対し、
アクティブファンドの償還率は42.8%で、
アクティブファンドの償還率の高さが目立つ結果となりました。
パッシブファンドの場合、もし償還になっても、同じ指数のファンドに乗り換えることが可能なケースもありますが、
アクティブファンドが償還になった場合、似たようなのコンセプトや運用方針のファンドを見つけるのは容易ではありません。
【パッシブなら何でも良いというわけでもない】
でも、パッシブファンドなら何でも良いというわけではありません。
パッシブファンドでも償還率が7割を超えた「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」では、
償還となった4本のファンドのいずれもが地球温暖化関連株指数など特殊な指数連動型となっていました。
パッシブファンドの連動する指数そのものが信用に足るのか。良く考慮する必要があります。
【コモディティーやヘッジファンドも難しい】
コモディティやヘッジファンドは、
株式等との分散効果などが期待されているものの、
この償還率の高さでは長期投資に適したカテゴリーとは現状言えません。
2020年12月末時点で「アクティブ型ヘッジファンド」の10年トータルリターン(年率)は、
10本中2本は6%を超えたものの、1本は1%台、6本は1%未満、1本はマイナスとなっていました。
マーケティングや広告を頑張るより、運用自体をもっと頑張ってほしいものです。
【アクティブファンドの勝率】
同モーニングスターの記事によれば、
2020年12月末時点でアクティブ・サクセス・レートが5割を超えたのは「国内REIT」だけ。
4割以上も「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」のみ。
その他10のカテゴリーで3割を下回っています。
特に「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」と「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」がいずれも1割以下。
両カテゴリーでパッシブファンド平均を上回ったアクティブファンドは10本以下となりました。
【高いリスクを取るよりも、拠出額を増やす方が確実】
個人的にはVOOに比べて、高い手数料を払ってまで、
この低い勝率や償還のリスクを取りに行きたいとは思いません。
よりお金が欲しかったら、
高いリスクをとってより高い利回りを得ようとするより、
拠出額を増やす努力をした方が確実だと思います。
「最も効率の良い投資対象」に、
投資するお金を増やせるよう努力をすることが大切だと個人的には思います。
【長期的に投資をするなら安心できる商品を】
パッシブファンドの場合は、
S&P500のようなメジャーな指数に連動するものであれば、
あとはその指数に連動する商品の中から良い商品(コストや資産額、乖離率、実績)を選ぶと償還にあう可能性は低いかと思います。
同じ指数に連動しているのであれば、基本的に悪い商品が淘汰され、良い方の商品が残ります。
長期投資をする場合は、小手先の広告やマーケティングに騙されることなく、
長期的に安心して資金を預けられるファンドを選択することが大切だと思います。
いつもありがとうございます。
よく見落とされがちな視点ですが、
長期的に「特定の投資商品」に投資をする際には、
長期的に「特定の投資商品」に投資をする際には、
そもそも、その対象となる商品が5年後、10年後も償還されることなく無事に運用されているという事が大前提となります。
一見当たり前の事ですし、
特にリーマンショック以降の10年間は、株式市場も比較的好調だったので、あまり関係のないような話にも感じる方もいるかもしれません。
しかし、
モーニングスターのデータを見ると、
モーニングスターのデータを見ると、
特に、アクティブファンドに投資をする投資家は、
投資家が意図しないタイミングでファンドが償還してしまい、
運用成績の良し悪しの前に強制的に現金化されるリスクに晒されていたことがわかります。
投資家が意図しないタイミングでファンドが償還してしまい、
運用成績の良し悪しの前に強制的に現金化されるリスクに晒されていたことがわかります。
【モーニングスターのデータ】
先日、モーニングスターに以下のような記事が掲載されていました。
「10年以内に4割以上が償還のアクティブ、グローバル株式の最終的な勝率が1割以下」
おもしろいので是非読んでみてください。
【補足】この記事の「償還率」とは、期初から期末(2010年12月末から2020年12月末)までのいずれかのタイミングで償還になったファンドの比率(本数ベース)のことです。
画像は同記事より引用。
スマホからで見にくい方は画像をクリックして頂けると拡大できます。
【アクティブファンドの選択は難しい】
同記事によれば、
19カテゴリーの平均で、
パッシブファンドの償還率は14.6%だったのに対し、
アクティブファンドの償還率は42.8%で、
アクティブファンドの償還率の高さが目立つ結果となりました。
パッシブファンドの場合、もし償還になっても、同じ指数のファンドに乗り換えることが可能なケースもありますが、
アクティブファンドが償還になった場合、似たようなのコンセプトや運用方針のファンドを見つけるのは容易ではありません。
【パッシブなら何でも良いというわけでもない】
でも、パッシブファンドなら何でも良いというわけではありません。
パッシブファンドでも償還率が7割を超えた「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」では、
償還となった4本のファンドのいずれもが地球温暖化関連株指数など特殊な指数連動型となっていました。
パッシブファンドの連動する指数そのものが信用に足るのか。良く考慮する必要があります。
【コモディティーやヘッジファンドも難しい】
コモディティやヘッジファンドは、
株式等との分散効果などが期待されているものの、
この償還率の高さでは長期投資に適したカテゴリーとは現状言えません。
2020年12月末時点で「アクティブ型ヘッジファンド」の10年トータルリターン(年率)は、
10本中2本は6%を超えたものの、1本は1%台、6本は1%未満、1本はマイナスとなっていました。
マーケティングや広告を頑張るより、運用自体をもっと頑張ってほしいものです。
【アクティブファンドの勝率】
同モーニングスターの記事によれば、
2020年12月末時点でアクティブ・サクセス・レートが5割を超えたのは「国内REIT」だけ。
4割以上も「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」のみ。
その他10のカテゴリーで3割を下回っています。
特に「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」と「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」がいずれも1割以下。
両カテゴリーでパッシブファンド平均を上回ったアクティブファンドは10本以下となりました。
【高いリスクを取るよりも、拠出額を増やす方が確実】
個人的にはVOOに比べて、高い手数料を払ってまで、
この低い勝率や償還のリスクを取りに行きたいとは思いません。
よりお金が欲しかったら、
高いリスクをとってより高い利回りを得ようとするより、
拠出額を増やす努力をした方が確実だと思います。
「最も効率の良い投資対象」に、
投資するお金を増やせるよう努力をすることが大切だと個人的には思います。
【長期的に投資をするなら安心できる商品を】
パッシブファンドの場合は、
S&P500のようなメジャーな指数に連動するものであれば、
あとはその指数に連動する商品の中から良い商品(コストや資産額、乖離率、実績)を選ぶと償還にあう可能性は低いかと思います。
同じ指数に連動しているのであれば、基本的に悪い商品が淘汰され、良い方の商品が残ります。
長期投資をする場合は、小手先の広告やマーケティングに騙されることなく、
長期的に安心して資金を預けられるファンドを選択することが大切だと思います。
いつもありがとうございます。