ADO AIR 20 レビュー
電動アシスト自転車としては数が少ないカーボンベルトドライブ、バッテリー内臓シートポストと溶接跡がキレイでフレームがあまり太くないデザインのADO AIR 20をレビュー インプレ
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提供 ADO
(´・ω・)_/ 梱包はこんな感じで、左上の小さい段ボール箱の中には付属品一式
箱から取り出した状態のADO AIR 20と付属品。 重さがあるのでなかなか大変ですが、万が一初期不良や傷があった際には元の箱に入れて送り返す必要があるため、ホイール側を下にした状態で箱を立て、がんばって引き抜くのがオススメ
梱包材を取り外し終えて最初に行う組み立て作業はトップチューブの折りたたみ部分の固定作業。 特に難しい作業ではなく、フレームを真っすぐにしたら固定レバーをカチッと音がするまで倒すだけ。 この穴から指を入れてフレームの厚みを確認すると5mm以上は間違いなくあったので、MTB以上に高い剛性、耐久性が期待できます
普通の折りたたみ自転車はトップチューブのレバーを倒すだけのシンプルな構造ですが、他メーカーの折りたたみ電動アシスト自転車同様にADO AIR 20のレバーにも安全装置のロックがあり、ロックが完了する事でカチッと音が鳴ります。 レバーを緩める方向と安全装置を解除する前方へのスライドはそれぞれ方向が異なるため、万が一裾や足が引っ掛かってもレバーが緩まない仕組みは良く考えられています
車体に一緒に縛られていた付属品は簡易空気入れ、サドル&バッテリー内臓シートポスト、折りたたみハンドルポストの3点で、続いての組み立て作業はハンドルの取り付け
ADO AIR 20のハンドルの取り付けに必要な工具は、小さい段ボール箱に入っていた付属品の中にある六角レンチ。 付属品は他にペダル、充電器、磁気バックル、スマホホルダー、説明書、販売証明書などが入っています
ヘッドチューブ上部にあるボルトを六角レンチで回し、黒いヘッドキャップとグレーの緩衝材を取り外します(緩衝材はパーツではないので不要)
取り付けるハンドルポストはデフォルトでロックされている状態になっているため、先程と同様にレバーの安全装置を解除してレバーを開き、内部が見える状態に折り曲げたら取り付け準備完了
ヘッドチューブ先端にあるコラム部分にハンドルポストを被せて仮取り付け
(´・ω・)_/ 先程取り外した黒いトップキャプ&ボルトを中に入れ、少し強めにボルトを締めたら外側の2本の黒いボルトでしっかり固定し、ハンドルポストを真っすぐに戻したらレバーを倒して固定
これでADO AIR 20のハンドルの取り付けは完了。 ハンドルの向きを1発で正しく取り付けるのは至難の業ですので、2~3回は取り付け角度の微調整をやり直す事と思います
ADO AIR 20やMorfuns EOLE Xの場合は内装タイプの中でもまだ数が少ないシートポストの中にバッテリーが内蔵されているタイプのため、メインフレームが異様に太くない代わりにシートポストが太く、クランク、ハンドル周りを除く全体的に細マッチョ的なデザインの電動アシスト自転車
手持ちの中で最も太いBD-1のシートポスト(直径34.9mm)とサイズを比較しても、ADO AIR 20のシートポスト(画像右側)は実測直径59.0mmとかなりの太さで、ペットボトルより一回り小さいサイズである事が分かります
シートポストの取り付けはフレーム側の大きな穴に差し込み、クイックレバーがカチッと音が鳴るまで締めるだけ。 シートクランプのクイックレバーもオープンするにはスライド式の安全装置をレバー先端側にスライドさせないと開けない安全を考えられた仕様
シートポスト表面には体重で変形してしまうのを防ぐための差し込みラインであるMINIMUM INSERTとMAX INSERTの表記があるので、上下のバーコード模様の範囲内で取り付けます
範囲外に取り付けての乗車はADO AIR 20の特徴の1つでもあるバッテリー内臓シートポストの変形による発火にも繋がりかねないので必ず守りましょう(´・ω・`)
開錠はシートクランプに紐で結ばれていたカギを差し込み回すだけ
レバーを開けないのであればシートクランプのボルトを緩めてバッテリーを盗む事も出来そうに思えますが、クランプの締め付け具合を調整するボルトも盗難防止効果のあるボルトが採用されており、中央の突起が邪魔をして特殊工具以外では緩められない仕様でバッテリーを盗難から守ります
Rの赤いシールがある右ペダルは時計回りに。 水色のLシールが貼ってある左ペダルは逆ネジになっているので反時計方向にペダルを付属品の六角レンチで回して取り付けます
ネジが大きく将来固着しやすいペダルの取り付けはネジ部分にグリスを塗るのが基本ですが、唯一付属していないため別途購入しておく必要があります
折りたたみ自転車らしく、ペダルも折りたたみ可能なタイプで、たたむと数cmコンパクトになります
これで基本的な組み立て作業は終了
フロント3角もアルミフレームを感じさせない美しい仕上がり
対して後ろ3角と下部は溶接痕がそのままですが、目線の高さからは目立つ位置ではないので意外に気にならず。 チェーンステーには横剛性を高めるブリッジが確認できます
BRIDGESTONE以外ではおそらくADOしか採用していないカーボンベルトドライブ。 30000kmと高い耐久性があり、チェーンとは違って摩擦による駆動ロスが少なく、雨で錆びず、音も静か。 メンテナンスフリーでオイルが必要ないため、汚れが付きにくく、間違って服が触れてしまっても汚れる心配がほとんどなかったりと、メリットが非常に多いベルトドライブ
ベルトの交換はリアエンド付近上部のシートステーが分割可能な構造になっているので、交換用のベルトさえ購入すれば店で工費を払わずとも連結部分のボルトを外してクランクも取り外せば自分でベルト交換できるフレーム設計
ADO AIR 20の電動アシストモーターはリアホイールのハブの位置。 クランク付近にモーターが搭載されているタイプの電動アシスト自転車は人力を超えるモーターパワーでチェーンが伸びやすく、寿命も短くなるため、モーターの位置としてはフロントハブもしくはリアハブに搭載されているのが電動アシスト自転車として理想
ヘッドライトは角度変更可能な備え付けタイプ。 駅前でちょっと駐輪していたらライトだけ盗まれたなんて話はよく聞くので、盗難にほぼ遭わないタイプは安心
対してリアライトはサドルレールに取り付ける取り外しできるタイプ。 ボルトで固定されているので盗難にはある程度強いですが、乾電池式で取り付けステーもスチールで重いため、取り外すか別売りの軽量な充電式に交換するのがオススメ。 ただ、1つ問題になるのがシートポストの太さ。 ほとんどのリアライトは普通のシートポストに装着する事を前提としたサイズ設計ですが、ADO AIR 20のシートポストは実測直径59.0mmとメーカーの想定をはるかに超えた極太で取り付けられないサイズ。 そのためリアライト選びはサドルレールに固定するタイプ一択になります
差し込んだ直後はACアダプターのランプが赤で、充電が完了するとグリーンに変わってお知らせ
ほとんどの家でバッテリー内臓シートポストを引き抜いて充電する事になるADO AIR 20は、シートポストを抜き差しする回数が非常に多い電動アシスト自転車。 バッテリーの盗難対策機能のあるシートクランプ以外にも、シートチューブ内側に装着されているプラスチック製のスリーブがよく考えられていて、充電時のシートポストの抜き差し、サドルの高さ調整で生じるシートポスト表面の傷を防止する構造になっています
取り外す時は青い部分を反時計回りに回すとロックが外れてプラグが抜ける仕様のため、人為的な操作をしない限り走行中に抜けてしまう心配は無し
プラグを差し込んだらシートポスト上部前側にある丸いスイッチを押すとグリーンに光り、バッテリー側の電源ON
バッテリー側のスイッチをONにしたらハンドルにある表示パネル左中央の電源ボタンを長押しするとシステムが立ち上がるはずですが、最初は何度やっても反応せず液晶が暗いまま。 初期不良や故障を疑ってしまいましたが原因は簡単で、シートポスト上部前側にある丸いスイッチをカチッとするまで深く押し込んだ状態にしない限りグリーンのランプは一定時間後に消えてしまう仕様と分かり、ようやく液晶に状態が表示されます
そのためか、自動車やMTB用と同じ空気が抜けにくいと言われている米式バルブが採用されています
タイヤの空気は付属の空気入れでとりあえずタイヤが固くなるまで入れますが、付属品のプラスチックポンプはあくまで簡易空気入れ
ADO AIR 20デフォルトのタイヤの適正空気圧は40~65psiの範囲で、空気圧が低すぎれば走行抵抗が増えてバッテリーの減りが早くなり、高すぎればタイヤが圧力に耐えきれずゴム表面が裂ける原因に繋がるため、適正空気圧で走るにはロードバイク、クロスバイク用の空気圧メーター付きの空気入れが必要
ほとんどの空気圧メーター付き空気入れはADO AIR 20と同じ米式バルブと仏式バルブに対応していますが、問題が発生しやすいのがポンプヘッド側。 ADO AIR 20に限った話ではありませんがホイールの小さいミニベロはスポーク間隔が非常に狭く、スポークが邪魔でヘッドをバルブに取り付けり付ける事すらできない種類がいくつかあり、画像のタイプはレバーがスポークに干渉してバルブに取り付ける事すらできないタイプ
レバーのあるタイプはレバー操作が硬くて手をスポークにぶつけて痛い思いをする事も多いため、上から押し込むだけでロックできる画像のワンタッチ口金(BFP-EZEF)が採用されているPanaracer系の空気入れ(フロアポンプ)がミニベロとは相性が良く、とりあえず上限空気圧から5psi低い60psiまで空気を入れました。 ちなみに1度空気を抜いてリムの種類を確認すると、リムテープが傷んでパンクしやすいシングルウォールではなくちゃんとダブルウォールでした(´・ω・`)
少し寄り道して往復約20kmを3段階あるうちの1番パワーの弱いモードで走ってみましたが、バッテリーの減りは1ドット1%と仮定するとわずか3%くらい? で、仕様では満充電での航続距離100kmのADO AIR 20ですが、実際には600km以上の走行が可能な計算(´・ω・`)
日本では違法かもしれないBAFANGの改造キットの仕様なのか? そこから更にリミッター解除しているのか? 分かりませんが、街中をフル電動に違法改造したTREK MARLIN 7でUBER EATSや出前館をしているベトナム人、クルド人が凄い速さで走っているのを頻繁に見過ぎて電動アシスト自転車に対するイメージがおかしくなっている今日この頃
その影響もあってか期待していたほどアシストは強くなく、イメージとは全く違ったと言うのが正直なADO AIR 20の初乗りレビューですが
の3点は初期不良、故障、不具合の可能性があり、良いタイムが出なかった原因の可能性。 中の人に聞いてみると取り扱い説明書には載っていないerr 02のエラーコードが原因でパワーが出ていないらしく、簡単な調整で修理できると教えてもらえたのでerr 02のエラーコードを直します
修理方法は簡単で、ブレーキレバーから伸びているコードの黒いボルトを指で回して緩めていくだけ
ボルトを緩めていくとスパナマークのメンテナンス灯? が消え、err 02だった中央に現在速度の00.0が出現し、更に緩めていくと赤いブレーキ警告灯が消え、正常な表示に
今回は片側の調整だけで正常に戻りましたが、それでもerr 02が消えない場合は反対側が原因になるので同じようにボルトを緩めていくと正常に。 このボルトは中のセンサーがブレーキレバーの動き(距離)を検知してブレーキをかけているかどうかを判別しており、逆に締めていくと再びerr 02が表示され、ブレーキをかけていると認識されているerr 02の状態では、3段階あるうちの最低アシストレベル以下のパワーしか出ていなかったのがタイムが出なかった原因の模様
+ボタンを長押しするとフロントライトが点灯(明るさ調整機能は無し)
フロントライトを点灯させると電圧が下がるのか、夜と判断するのか分かりませんが恐らく後者で、操作パネルの明るさが1段暗くなり、ライトマークが表示され、もう1度長押しすると消灯
-ボタンを押し続けると、自転車乗車禁止区間の坂道を押して歩く際や、歩道橋の階段が坂になっている部分を降りて歩くための低速フル電動モードになり、-ボタンを押している限り漕がずに進み続けます。 歩くスピードよりも少し速いので、ハンドルをしっかり掴み、体を引っ張ってもらう感じで使用するのがおそらく正解(このモードでは速度表示が出ないため何km出ているか不明)。 この機能はADO AIR 20以外に、型式認定されている他の電動アシスト自転車にも備わっているので合法のはずですが、乗車時にも使用可能なため、これを使用して漕がずに走り出すと見た目は完全に違法フル電動自転車やモペットと同じ。 公道では必ず降りて使用しましょう(´・ω・`)
今回も約20km走行し、オドメーターは通算約40km。 今回は充電後すぐに走った違いのせいもあるかもしれませんが、バッテリーの減りは前回より減らず、目視では減りが分からないほど
エラー表示が消え、正常にアシストパワーが出ていますが、バッテリーの減りを拡大して確認すると1ドット(1%くらい?)しか減っておらず、電費(燃費)はさらに向上し、2000kmくらいはバッテリーが持つ計算。 この異常なバッテリーの持ちはおそらく走行ペースが原因で、スタートこそパワフルにアシストが利いて加速するものの、24kmに近づくにつれてアシストが利いているのか分からない程度に弱まり、24kmでアシストが切れる際の違和感をほとんど感じないようなプログラムでアシストされているため、スタートダッシュ以外ではあまりバッテリーを消耗しておらず、アシストがカットされる24km以上で走る時間が多かった事によるものと推測
普通または速いペースでは24km以上出てあまりにもバッテリーが減らないため、今度は逆に24km以下をキープするアシストに頼り切ったノロノロペースでバッテリーの減り具合を調査
(´・ω・)_/ タイムアタックした20km分を含む、24km以下80kmのフル充電からのトータル約100km走行してのバッテリーの減り具合は体重55kgで約55%。 PAS1モードでの航続距離100㎞のADO AIR 20ですが、実際には体重と走るペースでバッテリーの減りが大きく異なるため、体重の軽い人が早く走ればバッテリーの持ちは理論値の2000km。 耐荷重制限(体重制限)の120kgの人が24km以下で走り続ければ100km程度でバッテリー切れになると考えられます
ADO AIR 20の油圧ディスクブレーキはブレーキレバーの引きが軽く、急ブレーキをかければ荷重が減ったリアは簡単にロックする強力な制動力があります
グリップは乾いたビニール系の手触りの柔らかいタイプ。 ハンドル位置が高いので体重が乗らず、普通の身長であれば連続30kmくらいまでなら手が痛くなる事はありませんでしたが、紫外線には弱そうに見えるので、日の当たる駐輪場にはおそらく不向き。 ブレーキレバーは日本とは違い、左が前。 右が後ろの海外仕様。 慣れるまではパニックブレーキでも右のレバーを強く握れないよう指1~2本かけておくだけにするのが良いかもしれません
折りたたみ自転車で最も重要なチェック項目と言えるのがメインフレーム連結部分の加工精度。 安い折りたたみ自転車ではメインフレームの蝶番(ちょうつがい)周辺の精度が低く、ハンドルを手前に押したりすると画像の連結部分にガタ付きがあり、ガッカリする事が多いですが、ADO AIR 20は全くガタつかずしっかり精度が出ています
(´・ω・)_/ ADO AIR 20を折りたたんだ状態。 シートポストを最も短い状態にする事でタイヤ2本と共に自立し、カーボンベルトが地面に接地するのを防いでいます(シートポスト先端は保護キャップ有り)
幅広のサドルが採用されている理由の1つとして考えられるのがシートポストとBBの位置関係と、シートポストの太さによるセットバック量。 長いシートポストを身長に合わせて限界まで下げるにはシートチューブの位置をBBの後方にずらして下まで貫通できる構造にする必要があり、どうしてもセットバック量が多めなADO AIR 20。 解決方法はシートチューブのアングルを少し立ててしまえば良いのですが、そうなってはおらず。 軽量化で下手にサドルを細いものに交換したりすると更に後方に座る事になるため、転倒して破れたり、穴が空いた際に交換するサドルは同じくらいの幅広サドルを選択するのが正解です
ADO AIR 20のホイールに採用されているリムの外幅は実測24.5mm。 この幅のリムに取り付け可能な最も細いタイヤ幅は20×1.35(28-406)になるので、28Cの20インチの軽量タイヤに交換する事でバッテリーの持ちと加速の良さが重い47Cのファットタイヤよりも格段に向上するはずですが、ADO AIR 20はママチャリに近い重さの電動アシスト自転車。 車体重量12.5kgと軽量なADO AIR Carbonであればどんなタイヤに交換しても問題ありませんが、ADO AIR 20は耐久性が高く、耐パンクベルトが有り、スポーツ走行向けのSCHWALBE MARATHON PLUS 20×1.35辺りに交換するのがおそらく正解
グリップよりも耐久性が悪かったのがペダル。 50~80km程度走行した段階で左右共にシャフトがガタガタにぐらついてきてしまい、早々にペダル交換する事になりました
ADO AIR 20の評価は概ね満足いくものですが、重さのあるファットタイヤとギアがないのが少々残念なポイント。 ベルトドライブ用のギアはモーターと同じ位置のリアハブ内装タイプで、ベルトドライブ、リアモーター仕様でギアのある電動アシスト自転車は存在しないため、どうしてもギアが必要な場合は油圧ディスクブレーキとベルトドライブではなくなってしまい、航続距離も65kmと短くなってしまいますが、ADO AIR 20と同じシートポスト内蔵バッテリー仕様で、タイヤが1周り細く、ギアのあるEVOL-MINI F207(EAF207)を選ぶのが良いかもしれません(´・ω・`)
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- ADO AIR 20 組み立て ハンドル 取り付け
- ADO AIR 20 シートポスト取り付け
- ADO AIR 20 バッテリー内臓シートポストの盗難対策
- ADO AIR 20 ペダル 取り付け
- ADO AIR 20 レビュー 仕様
- ADO AIR 20 バッテリー 充電方法
- ADO AIR 20 起動 電源の入れ方
- ADO AIR 20 空気圧
- ADO AIR 20 err 02 エラーコード 直し方
- ADO AIR 20 操作方法
- ADO AIR 20 バッテリー 持続距離 電費(燃費)
- ADO AIR 20 インプレ
- ADO AIR 20 乗り心地
- ADO AIR 20 評価 耐久性
- ADO AIR 20 電磁バックル 取り付け
ADO AIR 20 組み立て ハンドル 取り付け
ADO AIR 20は自転車店と同じ8割程度組み上げられた状態で大きな段ボール箱に入って到着。 段ボールの強度だけでは重さで箱が変形してしまう可能性があるため、側面のみナイロンバンドで補強されています(´・ω・)_/ 梱包はこんな感じで、左上の小さい段ボール箱の中には付属品一式
箱から取り出した状態のADO AIR 20と付属品。 重さがあるのでなかなか大変ですが、万が一初期不良や傷があった際には元の箱に入れて送り返す必要があるため、ホイール側を下にした状態で箱を立て、がんばって引き抜くのがオススメ
梱包材を取り外し終えて最初に行う組み立て作業はトップチューブの折りたたみ部分の固定作業。 特に難しい作業ではなく、フレームを真っすぐにしたら固定レバーをカチッと音がするまで倒すだけ。 この穴から指を入れてフレームの厚みを確認すると5mm以上は間違いなくあったので、MTB以上に高い剛性、耐久性が期待できます
普通の折りたたみ自転車はトップチューブのレバーを倒すだけのシンプルな構造ですが、他メーカーの折りたたみ電動アシスト自転車同様にADO AIR 20のレバーにも安全装置のロックがあり、ロックが完了する事でカチッと音が鳴ります。 レバーを緩める方向と安全装置を解除する前方へのスライドはそれぞれ方向が異なるため、万が一裾や足が引っ掛かってもレバーが緩まない仕組みは良く考えられています
車体に一緒に縛られていた付属品は簡易空気入れ、サドル&バッテリー内臓シートポスト、折りたたみハンドルポストの3点で、続いての組み立て作業はハンドルの取り付け
ADO AIR 20のハンドルの取り付けに必要な工具は、小さい段ボール箱に入っていた付属品の中にある六角レンチ。 付属品は他にペダル、充電器、磁気バックル、スマホホルダー、説明書、販売証明書などが入っています
ヘッドチューブ上部にあるボルトを六角レンチで回し、黒いヘッドキャップとグレーの緩衝材を取り外します(緩衝材はパーツではないので不要)
取り付けるハンドルポストはデフォルトでロックされている状態になっているため、先程と同様にレバーの安全装置を解除してレバーを開き、内部が見える状態に折り曲げたら取り付け準備完了
ヘッドチューブ先端にあるコラム部分にハンドルポストを被せて仮取り付け
(´・ω・)_/ 先程取り外した黒いトップキャプ&ボルトを中に入れ、少し強めにボルトを締めたら外側の2本の黒いボルトでしっかり固定し、ハンドルポストを真っすぐに戻したらレバーを倒して固定
これでADO AIR 20のハンドルの取り付けは完了。 ハンドルの向きを1発で正しく取り付けるのは至難の業ですので、2~3回は取り付け角度の微調整をやり直す事と思います
ADO AIR 20 シートポスト 取り付け
続いてバッテリー内臓シートポストの取り付け。 ママチャリをベースにした電動アシスト自転車はバッテリーがどこにあるかすぐに見て分かる外装バッテリーで、内装タイプの車種は電動アシストクロスバイクやMATE.のように、メインフレームだけが異様に太い事がほとんどADO AIR 20やMorfuns EOLE Xの場合は内装タイプの中でもまだ数が少ないシートポストの中にバッテリーが内蔵されているタイプのため、メインフレームが異様に太くない代わりにシートポストが太く、クランク、ハンドル周りを除く全体的に細マッチョ的なデザインの電動アシスト自転車
手持ちの中で最も太いBD-1のシートポスト(直径34.9mm)とサイズを比較しても、ADO AIR 20のシートポスト(画像右側)は実測直径59.0mmとかなりの太さで、ペットボトルより一回り小さいサイズである事が分かります
シートポストの取り付けはフレーム側の大きな穴に差し込み、クイックレバーがカチッと音が鳴るまで締めるだけ。 シートクランプのクイックレバーもオープンするにはスライド式の安全装置をレバー先端側にスライドさせないと開けない安全を考えられた仕様
シートポスト表面には体重で変形してしまうのを防ぐための差し込みラインであるMINIMUM INSERTとMAX INSERTの表記があるので、上下のバーコード模様の範囲内で取り付けます
範囲外に取り付けての乗車はADO AIR 20の特徴の1つでもあるバッテリー内臓シートポストの変形による発火にも繋がりかねないので必ず守りましょう(´・ω・`)
ADO AIR 20 バッテリー内臓シートポストの盗難対策
電動アシスト自転車のパーツで最も盗難に遭いやすいのがバッテリー。 ADO AIR 20のシートクランプにはバッテリー内臓のシートポストを盗難から守るためのカギが付いており、シルバーの突起部分を押し込む事で安全装置がスライド不可になる施錠が可能開錠はシートクランプに紐で結ばれていたカギを差し込み回すだけ
レバーを開けないのであればシートクランプのボルトを緩めてバッテリーを盗む事も出来そうに思えますが、クランプの締め付け具合を調整するボルトも盗難防止効果のあるボルトが採用されており、中央の突起が邪魔をして特殊工具以外では緩められない仕様でバッテリーを盗難から守ります
ADO AIR 20 ペダル 取り付け
ADO AIR 20のペダルは右足側にR。 左足側にLの剥がせるシールがあるので、初めて箱から自転車を組み立てる初心者にも分かりやすい親切設計Rの赤いシールがある右ペダルは時計回りに。 水色のLシールが貼ってある左ペダルは逆ネジになっているので反時計方向にペダルを付属品の六角レンチで回して取り付けます
ネジが大きく将来固着しやすいペダルの取り付けはネジ部分にグリスを塗るのが基本ですが、唯一付属していないため別途購入しておく必要があります
折りたたみ自転車らしく、ペダルも折りたたみ可能なタイプで、たたむと数cmコンパクトになります
これで基本的な組み立て作業は終了
ADO AIR 20 レビュー 仕様
乗車時に目に付くメインフレーム(トップチューブ)上部はアルミフレームとは感じさせないカーボンフレームを思わせる非常に綺麗に整えてある溶接フロント3角もアルミフレームを感じさせない美しい仕上がり
対して後ろ3角と下部は溶接痕がそのままですが、目線の高さからは目立つ位置ではないので意外に気にならず。 チェーンステーには横剛性を高めるブリッジが確認できます
BRIDGESTONE以外ではおそらくADOしか採用していないカーボンベルトドライブ。 30000kmと高い耐久性があり、チェーンとは違って摩擦による駆動ロスが少なく、雨で錆びず、音も静か。 メンテナンスフリーでオイルが必要ないため、汚れが付きにくく、間違って服が触れてしまっても汚れる心配がほとんどなかったりと、メリットが非常に多いベルトドライブ
ベルトの交換はリアエンド付近上部のシートステーが分割可能な構造になっているので、交換用のベルトさえ購入すれば店で工費を払わずとも連結部分のボルトを外してクランクも取り外せば自分でベルト交換できるフレーム設計
ADO AIR 20の電動アシストモーターはリアホイールのハブの位置。 クランク付近にモーターが搭載されているタイプの電動アシスト自転車は人力を超えるモーターパワーでチェーンが伸びやすく、寿命も短くなるため、モーターの位置としてはフロントハブもしくはリアハブに搭載されているのが電動アシスト自転車として理想
ヘッドライトは角度変更可能な備え付けタイプ。 駅前でちょっと駐輪していたらライトだけ盗まれたなんて話はよく聞くので、盗難にほぼ遭わないタイプは安心
対してリアライトはサドルレールに取り付ける取り外しできるタイプ。 ボルトで固定されているので盗難にはある程度強いですが、乾電池式で取り付けステーもスチールで重いため、取り外すか別売りの軽量な充電式に交換するのがオススメ。 ただ、1つ問題になるのがシートポストの太さ。 ほとんどのリアライトは普通のシートポストに装着する事を前提としたサイズ設計ですが、ADO AIR 20のシートポストは実測直径59.0mmとメーカーの想定をはるかに超えた極太で取り付けられないサイズ。 そのためリアライト選びはサドルレールに固定するタイプ一択になります
ADO AIR 20 バッテリー 充電方法
ADO AIR 20のシートポストはバッテリー内臓タイプ。 充電するにはコンセントの近くに車体を移動するか、シートポストを引き抜いて充電するかの2通りが可能で、付属品のACアダプター先端をシートポスト後方上側の穴に差し込めば充電スタート差し込んだ直後はACアダプターのランプが赤で、充電が完了するとグリーンに変わってお知らせ
ほとんどの家でバッテリー内臓シートポストを引き抜いて充電する事になるADO AIR 20は、シートポストを抜き差しする回数が非常に多い電動アシスト自転車。 バッテリーの盗難対策機能のあるシートクランプ以外にも、シートチューブ内側に装着されているプラスチック製のスリーブがよく考えられていて、充電時のシートポストの抜き差し、サドルの高さ調整で生じるシートポスト表面の傷を防止する構造になっています
ADO AIR 20 起動 電源の入れ方
バッテリーの充電を終えたらプラグをシートポスト後方下側の穴に真っすぐ接続取り外す時は青い部分を反時計回りに回すとロックが外れてプラグが抜ける仕様のため、人為的な操作をしない限り走行中に抜けてしまう心配は無し
プラグを差し込んだらシートポスト上部前側にある丸いスイッチを押すとグリーンに光り、バッテリー側の電源ON
バッテリー側のスイッチをONにしたらハンドルにある表示パネル左中央の電源ボタンを長押しするとシステムが立ち上がるはずですが、最初は何度やっても反応せず液晶が暗いまま。 初期不良や故障を疑ってしまいましたが原因は簡単で、シートポスト上部前側にある丸いスイッチをカチッとするまで深く押し込んだ状態にしない限りグリーンのランプは一定時間後に消えてしまう仕様と分かり、ようやく液晶に状態が表示されます
ADO AIR 20 空気圧
基本的な準備が終わったら最後は空気入れ。 ADO AIR 20のタイヤはノーパンクタイヤではないCHAO YANG 20×1.95/47-406と普通のミニベロ(1.50~1.75)よりも1~2周り太いファットタイヤそのためか、自動車やMTB用と同じ空気が抜けにくいと言われている米式バルブが採用されています
タイヤの空気は付属の空気入れでとりあえずタイヤが固くなるまで入れますが、付属品のプラスチックポンプはあくまで簡易空気入れ
ADO AIR 20デフォルトのタイヤの適正空気圧は40~65psiの範囲で、空気圧が低すぎれば走行抵抗が増えてバッテリーの減りが早くなり、高すぎればタイヤが圧力に耐えきれずゴム表面が裂ける原因に繋がるため、適正空気圧で走るにはロードバイク、クロスバイク用の空気圧メーター付きの空気入れが必要
ほとんどの空気圧メーター付き空気入れはADO AIR 20と同じ米式バルブと仏式バルブに対応していますが、問題が発生しやすいのがポンプヘッド側。 ADO AIR 20に限った話ではありませんがホイールの小さいミニベロはスポーク間隔が非常に狭く、スポークが邪魔でヘッドをバルブに取り付けり付ける事すらできない種類がいくつかあり、画像のタイプはレバーがスポークに干渉してバルブに取り付ける事すらできないタイプ
レバーのあるタイプはレバー操作が硬くて手をスポークにぶつけて痛い思いをする事も多いため、上から押し込むだけでロックできる画像のワンタッチ口金(BFP-EZEF)が採用されているPanaracer系の空気入れ(フロアポンプ)がミニベロとは相性が良く、とりあえず上限空気圧から5psi低い60psiまで空気を入れました。 ちなみに1度空気を抜いてリムの種類を確認すると、リムテープが傷んでパンクしやすいシングルウォールではなくちゃんとダブルウォールでした(´・ω・`)
ADO AIR 20 err 02 エラーコード 直し方
走行可能な状態に仕上げたら、たまにロードバイクでタイムアタックしている秋葉原までタイムアタック(普通に走るに近い若干踏む程度)し、街中をアシスト頼みでノロノロ走っているイメージのあるママチャリとは違い、まじめに走ればそこそこ速いと予想していた電動アシスト自転車でのタイムは最速タイムから約4分遅れの微妙な結果少し寄り道して往復約20kmを3段階あるうちの1番パワーの弱いモードで走ってみましたが、バッテリーの減りは1ドット1%と仮定するとわずか3%くらい? で、仕様では満充電での航続距離100kmのADO AIR 20ですが、実際には600km以上の走行が可能な計算(´・ω・`)
日本では違法かもしれないBAFANGの改造キットの仕様なのか? そこから更にリミッター解除しているのか? 分かりませんが、街中をフル電動に違法改造したTREK MARLIN 7でUBER EATSや出前館をしているベトナム人、クルド人が凄い速さで走っているのを頻繁に見過ぎて電動アシスト自転車に対するイメージがおかしくなっている今日この頃
その影響もあってか期待していたほどアシストは強くなく、イメージとは全く違ったと言うのが正直なADO AIR 20の初乗りレビューですが
- バッテリーの持ちが良過ぎる
- 時速(速度)が表示されない
- アシストが弱い
の3点は初期不良、故障、不具合の可能性があり、良いタイムが出なかった原因の可能性。 中の人に聞いてみると取り扱い説明書には載っていないerr 02のエラーコードが原因でパワーが出ていないらしく、簡単な調整で修理できると教えてもらえたのでerr 02のエラーコードを直します
修理方法は簡単で、ブレーキレバーから伸びているコードの黒いボルトを指で回して緩めていくだけ
ボルトを緩めていくとスパナマークのメンテナンス灯? が消え、err 02だった中央に現在速度の00.0が出現し、更に緩めていくと赤いブレーキ警告灯が消え、正常な表示に
今回は片側の調整だけで正常に戻りましたが、それでもerr 02が消えない場合は反対側が原因になるので同じようにボルトを緩めていくと正常に。 このボルトは中のセンサーがブレーキレバーの動き(距離)を検知してブレーキをかけているかどうかを判別しており、逆に締めていくと再びerr 02が表示され、ブレーキをかけていると認識されているerr 02の状態では、3段階あるうちの最低アシストレベル以下のパワーしか出ていなかったのがタイムが出なかった原因の模様
ADO AIR 20 操作方法
操作パネルの表示が正常に戻ったので操作説明。 起動直後はPAS1(パワーアシストレベル1)の状態で、+ボタンを押すとPAS2、もう1度押すとPAS3とパワーが上がり、左のゲージも同時に上がります(マイナスボタンで戻ります)+ボタンを長押しするとフロントライトが点灯(明るさ調整機能は無し)
フロントライトを点灯させると電圧が下がるのか、夜と判断するのか分かりませんが恐らく後者で、操作パネルの明るさが1段暗くなり、ライトマークが表示され、もう1度長押しすると消灯
-ボタンを押し続けると、自転車乗車禁止区間の坂道を押して歩く際や、歩道橋の階段が坂になっている部分を降りて歩くための低速フル電動モードになり、-ボタンを押している限り漕がずに進み続けます。 歩くスピードよりも少し速いので、ハンドルをしっかり掴み、体を引っ張ってもらう感じで使用するのがおそらく正解(このモードでは速度表示が出ないため何km出ているか不明)。 この機能はADO AIR 20以外に、型式認定されている他の電動アシスト自転車にも備わっているので合法のはずですが、乗車時にも使用可能なため、これを使用して漕がずに走り出すと見た目は完全に違法フル電動自転車やモペットと同じ。 公道では必ず降りて使用しましょう(´・ω・`)
ADO AIR 20 バッテリー 持続距離 電費(燃費)
再度フル充電し、同じコースを走行すると0kmからの加速で体が置いて行かれるアシストパワーが出るようになったADO AIR 20はロードバイクとほぼ同じ最速タイムを記録(前回から4分短縮)。 信号の多い市街地では最初の信号で引っ掛かると簡単に1分以上遅れてしまい、今回は引っ掛かってしまったタイム。 もし引っ掛かっていなければ記録更新していたと考えられ、アシストが24kmでカットされるデメリットはあるものの、登り坂や、信号で引っ掛かるSTOP&GOの多い街中で少し踏めばスタートダッシュに圧倒的な優位性のある電動アシスト自転車はロードバイクと同等かそれ以上で走れる事が分かりました今回も約20km走行し、オドメーターは通算約40km。 今回は充電後すぐに走った違いのせいもあるかもしれませんが、バッテリーの減りは前回より減らず、目視では減りが分からないほど
エラー表示が消え、正常にアシストパワーが出ていますが、バッテリーの減りを拡大して確認すると1ドット(1%くらい?)しか減っておらず、電費(燃費)はさらに向上し、2000kmくらいはバッテリーが持つ計算。 この異常なバッテリーの持ちはおそらく走行ペースが原因で、スタートこそパワフルにアシストが利いて加速するものの、24kmに近づくにつれてアシストが利いているのか分からない程度に弱まり、24kmでアシストが切れる際の違和感をほとんど感じないようなプログラムでアシストされているため、スタートダッシュ以外ではあまりバッテリーを消耗しておらず、アシストがカットされる24km以上で走る時間が多かった事によるものと推測
普通または速いペースでは24km以上出てあまりにもバッテリーが減らないため、今度は逆に24km以下をキープするアシストに頼り切ったノロノロペースでバッテリーの減り具合を調査
(´・ω・)_/ タイムアタックした20km分を含む、24km以下80kmのフル充電からのトータル約100km走行してのバッテリーの減り具合は体重55kgで約55%。 PAS1モードでの航続距離100㎞のADO AIR 20ですが、実際には体重と走るペースでバッテリーの減りが大きく異なるため、体重の軽い人が早く走ればバッテリーの持ちは理論値の2000km。 耐荷重制限(体重制限)の120kgの人が24km以下で走り続ければ100km程度でバッテリー切れになると考えられます
ADO AIR 20 インプレ
ADO AIR 20に採用されている折りたたみハンドルポストはハンドル角度、ハンドル高さをクイックレバーで調整できるステー(支え)の無い1本タイプ。 引手を使ってみても長さに対してのしなりはほんのわずかで、画像の状態の長さでの剛性は高めADO AIR 20の油圧ディスクブレーキはブレーキレバーの引きが軽く、急ブレーキをかければ荷重が減ったリアは簡単にロックする強力な制動力があります
グリップは乾いたビニール系の手触りの柔らかいタイプ。 ハンドル位置が高いので体重が乗らず、普通の身長であれば連続30kmくらいまでなら手が痛くなる事はありませんでしたが、紫外線には弱そうに見えるので、日の当たる駐輪場にはおそらく不向き。 ブレーキレバーは日本とは違い、左が前。 右が後ろの海外仕様。 慣れるまではパニックブレーキでも右のレバーを強く握れないよう指1~2本かけておくだけにするのが良いかもしれません
折りたたみ自転車で最も重要なチェック項目と言えるのがメインフレーム連結部分の加工精度。 安い折りたたみ自転車ではメインフレームの蝶番(ちょうつがい)周辺の精度が低く、ハンドルを手前に押したりすると画像の連結部分にガタ付きがあり、ガッカリする事が多いですが、ADO AIR 20は全くガタつかずしっかり精度が出ています
(´・ω・)_/ ADO AIR 20を折りたたんだ状態。 シートポストを最も短い状態にする事でタイヤ2本と共に自立し、カーボンベルトが地面に接地するのを防いでいます(シートポスト先端は保護キャップ有り)
ADO AIR 20 乗り心地
ADO AIR 20のサドルは幅広でふかふかと厚みのあるお尻が痛くなりにくいタイプ。 ママチャリより圧倒的に太くエアボリュームのあるファットタイヤと剛性の高いフレームは、乗り心地が良い部類のややMTB寄りに感じます幅広のサドルが採用されている理由の1つとして考えられるのがシートポストとBBの位置関係と、シートポストの太さによるセットバック量。 長いシートポストを身長に合わせて限界まで下げるにはシートチューブの位置をBBの後方にずらして下まで貫通できる構造にする必要があり、どうしてもセットバック量が多めなADO AIR 20。 解決方法はシートチューブのアングルを少し立ててしまえば良いのですが、そうなってはおらず。 軽量化で下手にサドルを細いものに交換したりすると更に後方に座る事になるため、転倒して破れたり、穴が空いた際に交換するサドルは同じくらいの幅広サドルを選択するのが正解です
ADO AIR 20 評価 耐久性
バッテリーとモーターでかなりの重さがあるめにタイヤの減りが異常に早いEV(電気自動車)とは違い、アルミフレームで車体重量18.5kgとママチャリとあまり変わらないADO AIR 20は人力を超えたモーターパワーと強力な油圧ディスクブレーキであってもタイヤの摩耗の速さは問題無し(画像は120km走行後に撮影したものですが、センターのバリがほぼそのまま残っています)ADO AIR 20のホイールに採用されているリムの外幅は実測24.5mm。 この幅のリムに取り付け可能な最も細いタイヤ幅は20×1.35(28-406)になるので、28Cの20インチの軽量タイヤに交換する事でバッテリーの持ちと加速の良さが重い47Cのファットタイヤよりも格段に向上するはずですが、ADO AIR 20はママチャリに近い重さの電動アシスト自転車。 車体重量12.5kgと軽量なADO AIR Carbonであればどんなタイヤに交換しても問題ありませんが、ADO AIR 20は耐久性が高く、耐パンクベルトが有り、スポーツ走行向けのSCHWALBE MARATHON PLUS 20×1.35辺りに交換するのがおそらく正解
グリップよりも耐久性が悪かったのがペダル。 50~80km程度走行した段階で左右共にシャフトがガタガタにぐらついてきてしまい、早々にペダル交換する事になりました
ADO AIR 20の評価は概ね満足いくものですが、重さのあるファットタイヤとギアがないのが少々残念なポイント。 ベルトドライブ用のギアはモーターと同じ位置のリアハブ内装タイプで、ベルトドライブ、リアモーター仕様でギアのある電動アシスト自転車は存在しないため、どうしてもギアが必要な場合は油圧ディスクブレーキとベルトドライブではなくなってしまい、航続距離も65kmと短くなってしまいますが、ADO AIR 20と同じシートポスト内蔵バッテリー仕様で、タイヤが1周り細く、ギアのあるEVOL-MINI F207(EAF207)を選ぶのが良いかもしれません(´・ω・`)
コメント
No title
いやぁ、電動アシスト自転車もどんどん進化してるのですね。
ポスト内にバッテリー収納、さらに盗難防止策など至れり尽くせりで驚きました。バッテリー性能の向上が大きいのかなぁ。
また、新しい楽しみを見つけられて良かったですね。今後のレポも楽しみにしています。(*^^*)
2024-05-28 18:30 torikera URL
Re: No title
2024-05-29 22:46 FUCHS URL