テレ東BIZで「カンブリア宮殿」をよく視聴するようになってから、司会を担当している作家の村上龍さんに興味を持ち始めました。
その番組では、毎回、今を時めく企業のトップを招いて、その成功の裏側を探っています。
取り上げられているのは、誰もがよく知る大企業もあれば、一般的には知名度の低い中小企業まで様々です。
ただ、共通しているのは、いま波に乗っていること。
だからこそ、そのトップが語る言葉がとても興味深いです。
そして、そんな番組をもう15年ほど続けている司会者は、いったいどんなことを考えているのだろうという好奇心をきっかけに、彼のエッセイを読んでみることにしました。
それがこちら。
最近のものではありませんが、『無趣味のすすめ』です。
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趣味に関するエッセイというわけではなく、基本的にはビジネスマンに向けたメッセージとも言えそうな短い文章が詰まっている本です。
3ページ分くらいの短いエッセイ60本程で構成されています。
もとは、雑誌の連載だったようで、非常に読みやすいです。
かなり、物事を言い切るような文体なので、「ほんとにそうかな?」と自分自身に問いかける意味でも、読んでいて発見が多かったです。
以前読んだ、『おしゃれと無縁に生きる』と同様のおもしろさでした。
この方の小説に関しては、刺激的な描写が多く、私はなかなか読めませんが、エッセイは淡々としていて気に入っています。
作家のエッセイを読むときは、私好みの小説を書いている人の日常や考え等を読んでみたいという気持ちで手に取ることが多いです。
それとはまた異なるきっかけで、新たな本への出会いに繋がるというのも、良いものだなと思いました。
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