こんにちは。
今回は、イギリスで出版された絵本に授与される名誉ある賞、ケイト・グリーナウェイ賞をじめ、数々の賞 に輝いたご経歴をお持ちの児童文学作家、John Burninghamさんによる、子どもと一緒に「究極の選択」を楽しめる絵本をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介させていただくのは、数多くの名作を世に残されて2019年に亡くなられた、日本でもファンの多い、イギリス人児童作家・イラストレーターのJohn Burninghamさんが文とイラストを手掛けた絵本、『More Would You Rather』です。
YL 0.8~1.0程度 語数は320語です。
本の内容のご紹介
タイトルにある"Would you rather..."から文が始まり、いくつかの選択肢が示されて、何を選ぶのかを空想させる構成をとった絵本です。
前作『Would You Rather?』の続編となる絵本です。
前作よりも、もっと「究極の選択感」と、「空想感」に磨きがかかった一作です。
例えば、
「機嫌の悪い赤ちゃんから殴られるのと、アナグマに押し倒されるのなら、どっち?」
とか、
「おばあちゃんの大切な花瓶を割ってしまうのと、車に傷をつけてしまうのと、カーペットいっぱいにペンキをこぼしてしまうのなら、どれ?」
とか、
「お話を読んでくれるトラと、歌を歌ってくれる魔法使いと、夕食を作ってくれるガチョウと、乗っている車の後ろを押してくれるブタなら、どれ?」
とか、結構破天荒な選択が続きます。
こういった選択肢のセンスがこの本の「肝」であり、Burninghamさんの魅力です。
子どもの豊かな想像力を掻き立てるような、時に楽しく、時に素敵で、時に気持ちの悪い選択肢が並べられています。
感性が豊かな子どもに読んであげて、その理由も聞いてみてもいいですね。
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
この作品は、前作『Would You Rather?』の続編となる絵本です。前作については、以下の記事からご参照いただけます!
この作品には、『またまた ねえ、どれがいい?』の邦題で和訳版も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
このブログでは、この本以外でもJohn Burninghamさんの絵本を紹介した記事もありますので、もしご関心があれば合わせてチェックしてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading!!