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「IT部門」の在り方は大きく変化している。 依然として社会情勢の変化や新技術の出現など、見通しが不透明な中で“変革”は欠かせない。まさにデジタルが社会活動に不可欠な時代、組織変革を率いるのはIT部門だ。本特集では、企業や組織の枠を超えて活躍する“気鋭のトップランナー” の取り組みから、「求められるIT部門」に生まれ変わるためのポイントを紐解いていく。
生活に大きく関わるインフラ事業を中心に、国内、海外で幅広く事業展開を行う明電舎。2021年4月に始動した「国内インフラ業務改革プロジェクト」を皮切りに、グループ全体の業務改革に挑んでいる。この一環として、当社は顧客接点情報の管理を強化すべく、複数のSaaSを連携させたCRM構築という独自のアプローチを採用した。このプロジェクトを牽引したDX推進本部 業務改革推進部長の進藤勝昭氏に、改革成功のカギ、さらには同社が描くDXの未来像について話を聞いた。
日本電信電話(NTT)グループは、2018年からバックオフィス共通業務のDX改革に取り組み、2023年にグループ会社をまたぐ4つの大規模システム刷新を成功させている。グループ関連会社115社、25万人が利用するシステムの刷新という大型プロジェクトを率いたのが同社 技術企画部門 IT室 次長 駒沢健氏だ。ここまでの大規模システム導入プロジェクトをどう推進したのか、ガバナンスを担保するための工夫、そして定着させるためのフォローアップなどについて取り組みの裏側を聞いた。
丸亀製麺やKona's Coffeeをはじめとした飲食業を展開するトリドールホールディングス。同社は2019年12月に策定した「ITロードマップ」を基に、“真のグローバルフードカンパニー”になるための基盤作りを着々と進めてきた。当初の計画の終わりが見えてきた中、CIOとともに取り組みをけん引した同社 BT本部 DX推進室室長 海老宏知氏に、これまでの業務改革への思いと今後の展望を訊いた。
クラウド、DX、生成AI……新たな潮流が生まれるたびに飲み込まれる情報システム部門。企業にとって「求められる情シス」になるために今必要なことは何か。「真の企業価値は情報システムで決まる」と説き、情報システム部門へのコンサルティングを行うクラウドネイティブのCEOを務め、文部科学省の最高情報セキュリティアドバイザーとしても活動している齊藤愼仁氏に“情シスの極意”を訊いた。
IT業界でキャリアを積んで24年、そのうちプロジェクトマネージャー(PM)を担ったのは23年と、経歴のほとんどをPMとして務めてきたパラダイスウェア 代表取締役 橋本将功氏。AIなどの新しい技術が生まれる中、プロジェクトを成功させるためにPMには何が必要なのか、どのように交渉を進めていけばいいのかなど、PMの極意を訊いた。