7つのスケールと、自分を解放するピアソラ - 気まぐれエッセイ@メキシコ

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不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

7つのスケールと、自分を解放するピアソラ

 先週のナウン先生とのセッションはキャンセルになったので、今日は二週間ぶりでした。

 しかしナウン先生、スズキの件で、私がそんなに弾けないことがわかったのかw、今日は「スケールってやってますか?」と。ええと、ト長調を4年ほど(!!!)*1、で、今は変ロ長調やってます。と言ったら、ドレミファソラシそれぞれの長調一通りやってみようか、と。

 Do mayor(ハ長調)から始めて、ドの5度上は? ソ、だから Sol mayor(ト長調)、シャープ1個。ソの5度上は? レ(指折り数えないとわからない私w)、だから次は Re mayor、シャープ2個。ああ~、そういうことか! 

 でもバヨだと、開放弦が下からソレラミなので、Mi mayor まではわかるんですが、その先がね……。で、シャープがつく音符も、と言ってて、ふとナウン先生が弾いてるピアノの鍵盤を見ると……。

   

 これ、帰ってから私が描いたものですがw ピアノの鍵盤(のつもり)です。そうかぁ、1オクターブには黒鍵って5つしかないんだ! ということに、今ごろ気付くw

 そして最初に ♯ がつくのはファ、それはもうしっかり頭に入ってます。その次がド、ソ、レ、ラ。ナウン先生の説明によると、これも5度ずつ上なんだそうですが、黒鍵の並びを見ると、真ん中から始まって、左、右、左、右となってるんか!

 こういうところ、ピアノはわかりやすくていいですね。そもそも音がきれいに一列に並んでるし。バヨは隣の弦に移ったり、ポジションチェンジしたりと、ややこしい。

 で、とにかく、

  1. Do mayor
  2. Sol mayor(♯ 1個)
  3. Re mayor(♯ 2個)
  4. La mayor(♯ 3個)
  5. Mi mayor(♯ 4個)
  6. Si mayor(♯ 5個)
  7. Fa mayor(♭ 1個)

となってるわけで、Mi mayorまで何とかやりました。2オクターブ、ファーストポジだけで弾けるスケールもあるんですが、そうじゃないのは、どこでポジチェンするか、考えないといけません。ナウン先生はそういうとこ考慮してくれないので……。

 家に帰ってから、ナウン先生のところでは割愛された Si mayor をやってみたら、これめっちゃややこしいやん!! でもまあスケール教本は小野アンナにセヴシックにグレゴリアンに……いっぱいありますから(ありすぎて問題w)、何とか解読。

 

 今まで、何度も何度も、もっとスケールやるべきだよねえ、と思いつつ、まずは13個の長調スケール、それに対応する13個の短調スケール、この短調にはそれぞれに自然短音階と和声短音階と旋律短音階がある……というところでもうあっぷあっぷ、溺れそうになって逃げだす……というのを繰り返してました。

 そもそも ♭ 2個がすでに「変ロ(Si ♭)」というのがね……。日本語の「変」と「嬰」も馴染まないし……。

 でも、ナウン先生の言う、♯ も ♭ もついてない基音のスケールだけ7つ、なら何とかなるかも! で、短音階も話題に出ましたが、ナウン先生によると、使うのはほぼ和声短音階なんだそうです。そう言ってもらえると、ちょっと気が軽くなる。でも楽譜は自然短音階表記、なんだよね?(と今日の話では理解した)

 

 要するにナウン先生、私には基礎が足りてないと見抜いた様子w ソルフェージュとかやった?とも聞かれました。譜読みに苦労してる話もして、今練習してることを伝え、やっぱり弾きながらちゃんとドレミで脳内で歌っているのが理想的だそうです。はい、ですよね……重々わかってはいるんですけどね。

 

 そんなこんなのあと、ナウン先生が楽譜を渡してきました。アストル・ピアソラの『Vuelvo al sur』、邦題はないのかな? 『南へ帰る』てな意味です。ピアノと、フルートやサックスなどのソロ楽器との合奏譜で、私にこれを弾かせたいらしい。いきなりしょっぱなから重音だし、後ろの方には9度の重音とかあるし!!😱 これは上だけ弾いてもいいですか?

 ピアノとバヨのデュエット動画を探したら、山ほどありますが、めっちゃセクスィーなお姉さまの演奏とか。これはもう18禁ものではw

www.youtube.com 演奏はいいんでしょうけど、なんか意識がいろいろ違うとこ向いちゃって、音楽が入ってこないよw

 

 

 私が気に入ったのは、色気はまったくなさそうなおっさんの演奏です。

www.youtube.com

 最初のほうはおとなしめで、これなら私もちょっと真似できるかも……と思ってたんですが、後半はいやはや、すごいスピードで、重音バリバリ、ぎゅいいいいいん!とグリッサンド、とうてい真似できるレベルじゃありませんでしたw このおじさん、トルコ人らしいですが、表現力半端ねぇな……。

 あ、やばい、この人ホントすごいです。いろいろ聞き始めたら止まらなくなったので、別記事にしますw

 

 で、ナウン先生が言うには、このピアソラの曲は*2とっても情緒的で表現力を要求されるので、今の私に最適? 

 クラシック音楽もいいけど、形にハマらないジャズやタンゴ、クラシック以外の音楽で幅を広げましょう!とナウン先生。私の演奏は硬い、んだそうです。もっともっと自分を解放して! 感情を表現して! って、まあこれは民族性もあるのかもだけどねえ、とも言われましたw うん、確かに日本人はそんなあけっぴろげに自分の感情を出したりしないですかね、私も含め。でも音楽は別、表現するために弾くわけですから。

 とはいえ、私の場合、そんなに技術がまだないんだってば!!! と言いたいところですが、さすがに最近は少しそっち方面の欲も出てきているので、がんばろうと思います。

 

 さて、もらった楽譜は、バヨパートは小っちゃい音符で書かれていて、4ページもあるので、これを書き写してバヨ譜を作るところから始めます。

 ナウン先生のところで冒頭を少し弾いたんですが、音符を読むだけじゃなく、ボウイングの向きとか(スラーがバヨ用になってないので)、弓の分配とか、もう少し先に行ったらポジションとか……いろいろ考えないといけないので、譜が読めてもそのまま弾けるわけではないのですよね、バヨって……。

 今週は金曜にグレーテル先生とリモートレッスンの予約入れてるので(ただし1時間だけ)、ピアソラも難しいとこあったら教わらないとだし、それまでにざっとでもいいから最後まで目を通しておきたいですね。

*1:もちろん最初はファーストポジの2オクターブ、それからポジチェンを習って3オクターブに、アルペジオ三つも拡張され、テトラコルドも追加され、と発展はしてますが

*2:先生が誰よりも好きな作曲家二人は、ヨハン・セバスティアン・バッハピアソラなんだそうです