髭メガネ先生です。
大学受験に悩む受験生のご相談に乗っています。
- 大阪大学志望です。
- 共通テストの判定がC判定でした。出願先を変えた方がいいですか?
- C判定でも合格できますか?
- C判定は落ちますか?
- 各予備校の合否判定システムを使おう!
- 判定だけで一喜一憂しない!
- 「ボーダーとの得点差」と「志望者の中での順位」を確認すること!
- 「判定」ごとの考え方を知ろう。
- 二次試験まで浮かれずにやり切ったやつが受かるんだ!!!
1.共通テスト後は自己採点と判定をチェック!
1-1.まずは共通テストの自己採点を!
共通テストを受け終わったら、さっそく国公立大の二次試験への準備や、私立大学の一般試験への準備をしよう!と思っている人がいるかもしれませんが、ちょっと待って。
特に国公立大学志望者は、共通テストが終わったらまず自己採点をしましょう。
なんでわざわざ言うかって?
共通テストを受験し終わったら自己採点をしなければいけないということを、誰からも教わらなかったという人が一定数いるからです。
まずは自己採点をしましょう。
自己採点をするということは、共通テストの試験本番中に自分がどの選択肢を選んだか、あとでわかるようにしておかなければいけませんよ。
1-2.合否判定を確認しよう!
自己採点が終わったら、合否判定を確認しましょう。
河合塾・駿台・東進など、各大手予備校が実施している共通テスト判定システムをチェックしましょう。
基本的には、最もデータの母集団が多くなるとされている、河合塾「バンザイシステム」は絶対に利用すること。
そして駿台・東進のどちらかもしくは両方も利用することをおすすめします。
ちなみに河合塾の「共通テストリサーチ」でその年の受験生のデータを集め、そのデータをもとに「バンザイシステム」で合否判定が行われます。
そのため、「共通テストリサーチ」への点数提出にはできるだけ参加しましょう。
2.合否判定のポイント2つ
- 「ボーダーとの得点差」をチェック!
- 「志望者の中での順位」をチェック!
- 判定だけでなく、より正確に自身の状況を判断しよう!
2-1.ボーダーとの得点差をチェック
どのような判定が出ようと、まずは「ボーダーとの得点差」を必ずチェックしましょう。
仮にB判定が出たとしても、ボーダーとの得点差が10点ほどなのであれば、あまり余裕はありません。
逆に、D判定だとしても、ボーダーとの得点差を確認したときに、十分ひっくり返せるほどなのであれば、あまり悲観することもありません。
判定のみにとらわれて本質を見失うことのないように注意しましょう。
2-2.志望者の中での順位をチェック
「ボーダーとの得点差」を確認したら、「志望者の中での順位」もチェックしましょう。
募集人数100人の志望校に対して、自分の順位が150位だったとしたらどうでしょうか?
仮にB判定が出たとしても、出願は若干不安になりますよね…。
このように、判定だけで判断するのではなく、「ボーダーとの得点差」や志望者の中での順位」をチェックすることで、より正確に状況を把握することができるようになります。
3.判定ごとの考え方
- 今年の受験にどれだけリスクを取れるのかによって違うのが大前提!
- A~C判定までなら志望校に出願するのは全然良いと思う。
- DよりのC判定からは出願先の変更を検討し始めて。
- E判定からの大逆転合格の可能性はゼロではないので完全に諦めることはない。でも可能性は高くない。
- 二次試験でどれだけ得点できるのか確認
- 今年で受験を終わらせなければいけないなら他のあらゆる出願先を検討!
3-1.A判定:合格可能性80%以上
共通テストの合否判定システムを使った結果、A判定だった場合から見てみましょう。
A判定だった場合は、特に迷うことなく自信を持って志望校に出願できるでしょう。
とはいえ、共通テストではA判定だったのに二次試験でずっこけて不合格になったという受験生を私はこれまでに何人も見てきています。
不合格になってしまった原因は「判定が良すぎて二次試験までサボってしまったから」…。
いくらA判定だったとしても、最後まで気を緩めずに戦い通した人が合格するようにできているんですね(;'∀')
特に共通テストと二次試験の配点比率で、二次試験のほうが比率が大きい大学を志望している場合には、なおさら注意が必要です。
二次試験でライバルたちにひっくり返されないようにしましょう!
3-2.B判定:合格可能性60%以上
B判定だった場合も基本的には志望校に出願して問題無いと言えるでしょう。
もちろんB判定の場合も、共通テストと二次試験の配点比率の確認は必要です。
二次試験のほうが配点が大きいのであれば、共通テストのアドバンテージは薄れてしまいます。
A判定の人と同じように、二次試験に向けての準備をしっかりしましょう。
合格は目の前です!
3-3.C判定:合格可能性40%以上
C判定から、志望校に出願するかどうか迷う受験生が増えてきます。
だから、C判定が出て悩んでいるあなたの反応はごく自然なものなので安心してくださいね(^^)
さて、「バンザイシステム」などを使って合否判定を確認したところ、C判定だった場合は出願先を変えるかどうか迷いますよね。
どうしたらいいでしょうか…。
C判定の場合、共通テストでのアドバンテージはあまりない状態だと認識しましょう。
そのため、二次試験のほうが配点が小さいのであれば、出願先の変更も視野に入れる必要がありそうです。
逆に、二次試験のほうが配点が大きいのであれば逆転の可能性が大いにあると判断します。
◆「ボーダーとの得点差」と「志望者の中での順位」を確認!
C判定だった場合、「ボーダーとの得点差」と「志望者の中での順位」を確認しましょう。
B判定よりのC判定なのか、D判定よりのC判定なのかをチェックしましょう。
仮にBよりのCなのであればそのまま志望校に突っ込んでもいいでしょう。
逆にDよりのCなのであれば出願先の変更を検討するべきかもしれません。
◆二次試験でどれぐらいの点数を取れるかを再確認!
共通テストの判定がどうであれ、極端には二次試験で満点をとってしまえれば合格できる話です。
とはいえ実際にはそんなことはほぼ無理なはずですので、現時点で志望校の二次試験をどれだけ得点できるのか、問題を解いてみましょう。
問題を解いた結果、二次試験である程度の得点を見込めるのであれば、C判定でも出願先を変更する必要はないと言えます。
逆に、二次試験の問題にまったく手も足も出ないのであれば、合格はあまり現実的ではないと言わざるを得ないでしょう。
◆志望校に対して取れるリスクを再確認しよう。
この年度の入試で絶対に大学受験を終わらせたいのか、それとももう1年浪人する覚悟があるのか。
国公立がダメでも私立に進学できるのか、それとも国公立大学じゃないといけないのか。
など、志望校に合格できなかったときのリスクを考えてみましょう。
もし志望校がだめでも他の選択肢を取れるのであれば、志望校にチャレンジしていいと思います。
逆に、国公立大学じゃないとダメ、など今年度の受験にいくらか制限があるのであれば、リスクを取らずに出願先を変えるか、
もしくは国公立の出願先は変えないものの私立の対策をしっかり目にするという動き方をしたほうがいいでしょう。
3-4.D判定:合格可能性:20%以上
D判定の場合も、C判定のときと同じようなチェックになります。
とはいえC判定の人と比べると、志望校の変更をより検討する必要があるかもしれません。
志望校に出願するかどうかは、結局のところどれだけリスクを取るかです。D判定なのであれば、少しリスクが大きくなります。
もしそのまま志望校に出願するのであれば、二次の対策ももちろんしてほしいですが、私立の対策も多少分厚くするような動き方にすることが重要です。
3-5.E判定:合格可能性:20%以下
共通テストでE判定だったのにもかかわらず、国公立大学に合格した受験生を私は何人か見てきています。
だから、E判定だったからといって必ずしも絶対に合格しないかといえば、そんなことはありません。
E判定からでも合格の可能性は決してゼロではありません。
しかしそうとは言っても、合格の可能性は高くないと言わざるを得ません。。
共通テストでE判定だった場合には、早急に出願先の変更を検討することを基本的におすすめします。
それでももとの志望校に出願するケースは、志望校に落ちても問題が無いという人です。
もう一年チャレンジすることができない状況にある人からすると、E判定でも志望校に出願を突っ込むのは、リスクが大きすぎます。
というか、無茶です。
ボーダーを超えている国公立大学を探すか、いまからでも出願できる私立大学を探しましょう。
4.まとめ
共通テストを受験後、志望していた国公立大学に出願するのか。
それとも諦めて他の大学を受験するのか。
その判断をつけるための材料のひとつとして、合否判定システムを利用することをおすすめします。
判定の結果次第で出願先の変更を検討すると思いますが、一番悩むのが「C判定」です。
C判定の場合はいわゆるボーダー、当落線上にいることになります。
その中にあって、志望校に出願するのかしないのかを決めるには、
①共通テストと二次試験の配点比率
②「ボーダーとの得点差」と「志望者の中での順位」
③二次試験で期待できる得点
④今年の受験に対して取れるリスク
を再度確認しましょう。
これらを総合的に考慮した結果で出願先を決定しましょう。
どのような選択をするにしても、出願したら合格できるわけではありません。
出願して、国公立の二次試験までの1か月ほどをさらにしっかり対策しきった人に合格が訪れます。
やりきってくださいね。
今回の記事が、あなたの受験が納得のいく結果になる手助けになれれば嬉しいです。
頑張ってくださいね(^^)