クラウドログのフロントエンド開発を担当している牛嶋と申します。
今回はクラウドログのフロントエンドメンバーが参加して行う「フロントエンドアッセンブル」とその取り組みを紹介させていただきます。
フロントエンドアッセンブルについて
フロントエンドアッセンブルは、フロントエンドにおける開発課題を解決するためのチームです。
アッセンブルで挙げられる課題は様々ですが、日々の開発におけるフロントエンドを中心とした課題や技術的負債の解消を目的に行っています。
先日、「SaaSUI の割れ窓リストを作ってみた話」が投稿されました。こちらは UI/UX を中心とした課題が割れ窓リストにまとめられています。 それに対しフロントエンドアッセンブルでは、この割れ窓リストの中からフロントエンドの技術的な課題を抽出し、対応しています。
課題「CSS スタイリング力向上」
次に過去に私が実施した「CSS スタイリング力向上」の取り組みを紹介させていただきます。
「CSS スタイリング力向上」の取り組みは、クラウドログにおいてフロントエンド開発が拡大する背景を考慮して行われました。この拡大に伴い、従来よりも多くのエンジニアがフロントエンドの開発に参加するようになりましたが、その中には CSS を用いた UI の構築に自信を持てない人々も存在していると感じました。
そこで、これらのエンジニアがデザインモックに忠実な UI を構築できることを目標に取り組みをスタートさせました。達成するための手段として、StackBlitz を使用してスキルアップクイズを作成し、エンジニアたちが CSS に関する理解を深め、自信を持って UI を構築できるよう支援しました。
やって見ての所感
フロントエンドアッセンブルを半年ほど行ってみての所感を共有します。
良いところ
- フロントエンドメンバーが集まることで、フロントエンドの技術的負債を共有し、解消に向けた取り組みができる
- ロードマップ開発に集中していると拾えない技術課題に継続的に取り組む場が提供されている
- フロントエンドの課題を定期的に議論する場が提供されている
改善していきたいところ
具体的には、以下のような点が改善の余地があると感じています。
ビジョンに基づく開発: 現在の課題解決は日々のニーズに即したものが多く、中長期的なビジョンに基づいた課題解決に取り組む機会が限られています。将来のシステムアーキテクチャやフレームワークの選定、大規模なリファクタリングなど、より戦略的な課題にも取り組みたいと考えています。
技術的負債の解消: プロジェクトの進行に伴い、技術的負債が蓄積されていくことがあります。これに対処するためには、技術的負債の発見や解消を積極的に行う必要があります。現状のフロントエンドアッセンブルでは、この点において改善の余地があると考えています。
成長機会の提供: チームメンバーの成長を支援する機会を提供することも重要だと考えています。技術的なスキルアップだけでなく、リーダーシップやコラボレーション能力の向上など、幅広い成長機会を提供していきたいと考えています。
以上の点を踏まえ、フロントエンドアッセンブルの活動をより継続的なものにしていきたいと思います。
これからのフロントエンドアッセンブル
現在のフロントエンドアッセンブルでは、課題が比較的小さなものを対象にしています。これは日々の開発における細かな問題点を素早く解決することに集中しているためですが、将来的にはより大きな視点での課題解決にも取り組んでいきたいと考えています。
フロントエンドアッセンブルをこれからも継続して取り組み、開発が行いやすいフロントエンド環境の構築や、使いやすいアプリ開発に繋げていきたいと思います。