地域基幹産業を再定義・創新する 人材創出プログラム 「ENGINE」|信州大学

文部科学省『大学による地方創生人材教育プログラム構築事業』

地域基幹産業を再定義・創新する
人材創出プログラム
「ENGINE」

ENGINEとはConcept

信州大学が実践するENGINEプログラムは、
全学横断特別教育プログラムの5つのコースと連携し、
地域の課題を魅力に捉えなおすデータサイエンスのための素養をはじめ、
地域資源や魅力発見に向けた固定概念に囚われない思考力、
「ゼロ」から「イチ」を創り出すための実行力を、
自らの専門力を伸ばしつつ、他者との関係から修得する約2.5年間のプログラムです。
また、富山大学と金沢大学とも連携し、特定の地域にとらわれない発想や連携する力を身に付けていきます。

3つ

  • データ・オリエンテッド&ハート・ドリブン型
    地域マネジメント力

  • 時代の変化を
    しなやかに捉え
    社会に関わり続ける力

  • 未来社会を
    見据えた創造性
    溢れる突破力

ENGINEプログラムでは、地域・人を中心とする「データ・オリエンテッド」な思考力と、「ハート・ドリブン」な連携力・突破力を、次代を創出する人材に必要なコア・リテラシーに位置づけ、その上で、変化への対応力・突破力の在るトップ・リーダー人材を育成をめざします。このために、産・学・官・金・言・民で『円陣 -ENGINE-』を組み、人材輩出のための産学連携教育プログラムを開発・実施します。

3つ連繋

  • 未来に向けたリソースの共有

    高速鉄道/道路網が適度に発達し首都圏とも適度な距離関係から、単一県内にとらわれない、
    かつ、首都圏をとり込む思考を設定することで、集積化の概念を打破する。

  • 世界に通用する地域資源

    文化・歴史・食などの豊かな地域資源があり、地方創生の原動力である「移動」「交流」を生み出す。
    これからの地方創生にむけ、多様性を享受し発展する「文化」「伝統」へと、新たな連繋により創新していく。

  • 現状を突破するために必要な「知」の集結

    ー 新しいミカタで連携を創出し地域に貢献していく信州大学
    ー データを駆使することで未来を洞察する富山大学
    ー 多様な文化や価値観と共にグローカルに生き抜くマインドを醸成する金沢大学

3フェーズからなるENGINE教育プログラム

地域の「産」と「学」が連携し、持続可能な地域社会形成に向けた、
これからの「産学連繋教育」を実現

1:リテラシー強化フェーズ

データサイエンスなど、地域が求める人材のための素養を修得する。
グローカルな視点で地域全体を見つめ、潜在的な価値を発見するミカタを身に付ける。

2:キャリア形成フェーズ

地域企業で働く意義など、企業と学生の好循環のためのキャリア形成を図る。
キャリア形成イベント「しごとーく」なども含め、社会に関わり続ける力を身に付ける。

3:実践力強化フェーズ

企業課題解決型インターンシッププログラムを各地域企業と連携して実施
企業目線での評価も取り入れることで、将来に必要な能力を知り修得を目指す。

リテラシー強化フェーズやキャリア形成フェーズで養った力に専門的知識をプラスして、目の前の地域課題や
企業課題を題材に、様々な業種の企業と連携しながら課題解決を目指したプログラムを実践します。
データサイエンス力などを活用し課題解決に向けた戦略的な思考をフルに活用・実践します。

ENGINEサーティフィケートの発行

3大学(信州・富山・金沢)学長連名での
プログラム修了認定証を発行

外部連携100年企業創出プログラム
(リカレント教育プログラム)

地方創生の駆動力「ENGINE」により
地域産業の創新・再定義

人・財の好循環を生み出す

若者の地域定着につながる

3地域で展開する
キャリアプラットフォーム形成


自身が成長するための
「問い」を深化させ、新たな連繋創出へ

「大しごとーく」では、早い段階から企業・社会人の方々と接点を持つ機会で、将来ビジョンを具体的に描き学びの動機を高めることに繋がると考えています。大しごとーくで出会った企業とより深く話をし、インターンシップや地域・企業課題の解決策を考えるPBLや実践型インターンシップ・プログラムに繋げる「ネクスト・アクション」の機会として設定しています。

教育プログラムProgram

信州大学のENGINEプログラムは、全学横断特別教育プログラムの5コースに所属する学生を対象に、リテラシーや分析力を駆使して実践力を磨くプログラムです。

受講生は、1年生前期のスタートアップで「地域のトップリーダーを繋ぐ」を受講し、リテラシー強化フェーズからデータサイエンス系科目を含む4単位を取得します。1年後期に5コースのいずれかに所属することを決め、2年次にキャリア形成フェーズ「プロジェクト・マネジメント・ゼミ」「ストラテジー構築実践」などの科目群から2単位取得します。同時に課題活動としてキャリア形成イベント「しごとーく」「大しごとーく」に参加します(下段に説明)。

実践力強化フェーズで、「課題解決インターンシップ」科目群から2単位を取得することで、ENGINEプログラムの修了認定をします。

カリキュラムマップ(予定)

ENGINE受講生の就活の特徴について

ローカル・イノベーター養成コースに所属する学生が、ENGINE認定を受けるためには、リテラシー強化フェーズのデータサイエンス(DS)系スタートアップかライフクリエータ―(LC)を受講します。2年次に「リサーチリテラシー」「ストラテジー構築実践」とキャリア形成イベントへ参加し、3年次に「課題解決インターンシップ」「PBLインターンシップ」を受講することで認定(サーティフィケート)を受けられます。卒業時に、ローカルイノベーターの修了証と3大学によるENGINEプログラムの修了認定証が授与されます。

データサイエンス系科目

科目一覧

企業課題解決型インターンシップ・連携予定企業

「大しごとーく」からPBLインターンシップへ

信州大学では、県内企業や地域を知る機会がなく進路選択をしている状況を改善し、低年次から地域企業を知る機会を持つことで人材の地域定着を促進するための社会人と企業の交流イベント「大しごとーくin信州」「しごと-く」を2018年から実施してきました。
「大しごとーく」は、早い段階から企業・社会人の方々と接点を持つ機会で、将来ビジョンを具体的に描き学びの動機を高めることに繋がると考えています。

また、大しごとーくで高まった関心を次につなげるために、毎月「しごとーく」を実施しています。大しごとーくで出会った企業とより深く話をし、インターンシップや地域・企業課題の解決策を考えるPBLや実践型インターンシップ・プログラムに繋げる「ネクスト・アクション」の機会として設定しています。

長野の「食」についてより深く知る機会を企業と学生で創る

伊那食品工業は、食の地域企業としてちょっと手づくりがコンセプトの「かんてんぱぱ」製品やメイン商材である「寒天」を用いて、自然や季節の変化による体調への影響、身体の仕組み、信州の食文化や風習、食にまつわる歴史などを学び、夏休みの一研究のヒントになるような学べる内容となるようワークショップ(PBL型のインターンシップ)を信州大学と始めました。
学生の皆さんと一緒に行うことで良かった点は、企業の立場だけの偏った考え方ではなく、柔軟な視点で考えてくれることが挙げられます。企画の段階から参加することは、通常のインターンシップ等とは異なり、実社会で役に立つ経験だと思います。企業と学生との関わり合いについて、今までは共同開発などどうしても単発的な企画が多い傾向にありますが、学生が企業に深く関わり取り組めるワークショップの運営は双方にとってもとても意義のある企画だと考えています。ゆくゆくは当社だけでなく、長野県の食品メーカーさんがメイン商材をテーマにした企画を行うことで、一般のお客様はもちろん、学生さんたちにも長野の「食」についてより深く知っていただける機会になればと思っております。

伊那食品工業株式会社
専務取締役 塚 越 亮

scrap学生たちの活動記録

企業課題解決型インターンシップ・連携予定企業

「大しごとーく」からPBLインターンシップへ

信州大学では、県内企業や地域を知る機会がなく進路選択をしている状況を改善し、低年次から地域企業を知る機会を持つことで人材の地域定着を促進するための社会人と企業の交流イベント「大しごとーくin信州」「しごと-く」を2018年から実施してきました。
「大しごとーく」は、早い段階から企業・社会人の方々と接点を持つ機会で、将来ビジョンを具体的に描き学びの動機を高めることに繋がると考えています。

また、大しごとーくで高まった関心を次につなげるために、毎月「しごとーく」を実施しています。大しごとーくで出会った企業とより深く話をし、インターンシップや地域・企業課題の解決策を考えるPBLや実践型インターンシップ・プログラムに繋げる「ネクスト・アクション」の機会として設定しています。

長野の「食」についてより深く知る機会を企業と学生で創る

伊那食品工業は、食の地域企業としてちょっと手づくりがコンセプトの「かんてんぱぱ」製品やメイン商材である「寒天」を用いて、自然や季節の変化による体調への影響、身体の仕組み、信州の食文化や風習、食にまつわる歴史などを学び、夏休みの一研究のヒントになるような学べる内容となるようワークショップ(PBL型のインターンシップ)を信州大学と始めました。
学生の皆さんと一緒に行うことで良かった点は、企業の立場だけの偏った考え方ではなく、柔軟な視点で考えてくれることが挙げられます。企画の段階から参加することは、通常のインターンシップ等とは異なり、実社会で役に立つ経験だと思います。企業と学生との関わり合いについて、今までは共同開発などどうしても単発的な企画が多い傾向にありますが、学生が企業に深く関わり取り組めるワークショップの運営は双方にとってもとても意義のある企画だと考えています。ゆくゆくは当社だけでなく、長野県の食品メーカーさんがメイン商材をテーマにした企画を行うことで、一般のお客様はもちろん、学生さんたちにも長野の「食」についてより深く知っていただける機会になればと思っております。

伊那食品工業株式会社
専務取締役 塚 越 亮

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Teams参画大学

富山大学

モビリティ・エンゲ ージド産業(交通・観光・食・インフラ活用)分野における地域の持続的な発展に貢献できる人材を養成します。「地域課題解決型人材育成プログラム」と「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」を融合・発展させ、リテラシー強化、キャリア形成、実践力強化の3つのフェーズで構成されています。最大の特徴は、3年次に地域企業での課題解決型インターンシップを体験することです。地域が求める素養を身に付け,地域企業で働く意義など,自身のキャリア形成に取り組んでいきます。

金沢大学

金沢大学が展開するENGINEプログラムは、地域の発展に取り組む自治体や企業とのつながりを深め、実践的な課題解決を学びながら、修得すべきリテラシーを磨き、働くことへの意欲を高め、失敗を恐れずにチャレンジする機会を得て、観光やまちづくりの視点から地域の持続的な発展に貢献できる人材を育成します。また、信州大学と富山大学とのネットワークを活用し、3大学が連携することによって実現する県域を超えた新しいつながりを重視します。

メッセージMessage

信州大学 理事
平野 吉直

日本の社会がこれまで築いてきた増加基調の社会システムやビジネスモデルは、人口減少・少子高齢化、昨今のCOVID-19や気象変動による自然災害によって、我々の働き方を含め、根本から覆そうとしています。

これまでの価値創出の視点を変えるため、より広角・広域的な視野が求められています。

本事業では、信州大学、富山大学、金沢大学が連繋し、地方創生の要となる「交通」「食」「観光」「インフラ」の分野に、新しいミカタで新しい価値を創り出すことができる人材を育成したいと考えています。

「ENGINE」教育プログラムでは。課外解決型インターンシップを中心に、データサイエンスを含むリテラシー強化と新しい未来を創造するキャリア形成プログラムを展開します。

長野県 知事
阿部 守一

長野県が地方創生で目指すのは、多様性を尊重し、質実を重視する成熟した社会です。硬いけれども折れやすい地域ではなく、変化を敏感に捉え、適応する地域です。

望ましい成熟社会を実現するため、変化に適応した新しい経済と文化を創りあげるとともに、安心で快適に暮らすことができる地域づくりができる次代の人材の育成と定着を目指しています。

そのために、高等教育機関が重要な役割を担うことを期待しています。産学官連携により県内大学の教育・研究を充実し、その魅力を発信し県内大学生等の県内企業への就職・人材定着を支援していきます。

地域と密着した課題解決型の学びを推進するとともに、インターンシップへの参加を推進することなどにより、地域就職率の向上に長野県もENGINEプログラムに協働して取り組みます。