今回はBig C(ビッグC)の薬局で見つけたタイコスメ・ブランド、Morihana(モリハナ)についてです。
Big Cの薬局は意外と使える!
Morihanaが置かれているのはBig C本隊のコスメ売場ではなく、Big Cの大型店には必ずと言っていいほど併設されているPure Pharmacy(ピュア・ファーマシー)。
Big Cとは完全にレジが分かれ、薬剤師が常駐しているガチの薬局です。身体に不具合でもない限り、観光客はあまり行く機会のなさそうなスペース。
ところが、店頭に並んだ美容系サプリに惹かれて何となく入ってみると、Eucerin(ユーセリン)やLa Roche Posay(ラ・ロッシュ・ポゼ)といった日本でもよく知られる欧米のブランドと並び、タイ産のダーマ化粧品がチラホラ。
前回ご紹介したYanhee(ヤンヒー ※詳しくはこちら)も大手ドラッグストアやコスメ専門店よりPure Pharmacyのほうがラインナップは豊富でしたし、Abhaibhubedjr(アバイブーベ)もそれなりの品揃えでした。
いままでスルーしていたのをプチ後悔。ドクターズ・コスメを探すなら、Pure Pharmacyが穴場かもしれません。
Morihanaとは?
本稿の主役であるMorihanaは、Pure Pharmacyと一部のMini Big C、そしてBig Cのオンライン・ストアで販売しているプライベート・ブランド。
ロゴの横には小さく平仮名でもりはなと書かれていますが、日本とは無関係っぽいです。いまは韓国コスメにかなり押されているものの、タイでも日本の化粧品は大人気。信頼性の高いMade in Japanコスメにあやかって、日本風にしているのでしょう。
我々日本人からすると若干の胡散臭さを感じつつ、これは他のメーカーもよくやっている手法。笑って見逃してあげてください。
Morihanaの歴史はまだ浅く、誕生したのはおそらく2019年末か2020年頭。情報が極端に少なく、調べても正確なデータはわかりませんでした。
公式SNSでMorihanaの人気No.1と宣伝されていたのはVitamin C+Gluta。その名の通りビタミンCにグルタチオン(※白玉点滴にも使われる成分)を配合した美白系のシリーズです。
また、「レチノール超えのターンオーバー効果があるのでは?」とも囁かれる話題のヒトデエキスを使ったアイテムなど、興味深い商品を展開していました。
私はこれを買いました
そんななか私が注目したのは、2022年1月に発売開始したCannabisシリーズです。このブログで再三ディスペンサリーを紹介しているくせに、私はマリファナを一切吸いません。
しかし、ヘンプシード・オイルやCBDオイルを配合した基礎化粧品が大好物。見つけたらついつい手に取ってしまいます。
Cannabis Sativa (Hemp) Seed Oil Brightening Facial Gel
1つ目は定価149THBのオールインワン・ジェル(50g入り)。朝晩2回の使用で肌のトーンを2倍明るくしてくれるみたいです。
水分量多めのテクスチャーで使い心地は良好。ベタつきません。年間通じて高温多湿なタイの気候に合っていると思います(※言わずもがな日本の夏にもピッタリです)。
加えて、保湿力だってなかなかのもの。純度100%のヘンプシード・オイルの他、ナイアシンアミドやアラントインを含有し、日焼けダメージの修復にも効きそうです。思いのほか優秀でした。
Cannabis Sativa (Hemp) Seed Oil CC Cream
2つ目は定価129THBのCCクリーム(30g入り)。タイ産のCCクリームにしては白すぎず、伸びも良いです。仕上がりはすこぶるナチュラル。
カヴァー力はやや弱めでも、これ1本で完結せず、ルースパウダーを軽く併用することで、私的には薄づき感もまったく気になりませんでした。
SPFは50 PA+++。日焼け止め/化粧下地に使うのもオススメ。1つ目のジェルに続き、こちらも優秀です。Morihana、やるじゃないですか!
日本にも持ち帰れます
MorihanaのCannabisシリーズのパケをよく見ると、「THCは0.2%未満で皮膚に害はありません」と表示されています。購入後に気付きました。
多くの国ではTHC濃度が0.2%未満の製品は法的にOKとされているのに対し、現時点で日本だと0.003%未満しかまだ認可されていません。さらに、今年12月12からは0.0001%未満に法改正されます。
「わざわざ0.2%未満と書くからにはTHCが0%じゃないって意味よね?」と疑問に思った私は、万が一、帰国後の検疫で引っ掛かったら厄介だと考え、上記の2点をバンコク滞在中に使い、残りの中身は捨てて帰りました。
幸い旅の序盤に購入したのでたっぷり試せましたし、容量の少なかった1品目のジェルはほぼ使い切れましたけどね。
ただ、後々気になって調べてみると、持ち帰っても大丈夫なアイテムでした。CBDコスメじゃなくヘンプシード・オイル配合コスメであるMorihanaのCannabisシリーズは理論上THC濃度0%です。
なぜMorihanaがご丁寧に「THCは0.2%未満」と表示したのかはわかりません。製造過程でTHC成分の混ざる可能性が皆無と言い切れないながらも、確率としては限りなくゼロに近いです。
パケ裏の成分表にもTHCは載っていませんでした。宿泊先の洗面台に流した残りのCCクリームが惜しまれます。
さて、ヘンプシードやCBDオイル入りのコスメを日本に持ち帰れるか、時々知り合いに質問されます。そこで、次回はタイの話題から少し脱線し、このテーマを掘り下げたいと思っています。お時間があれば引き続きチェックしてみてください。
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