2024-01-01から1年間の記事一覧
何度越えたって忘れてしまう命の連環が日々に潜む陰鬱さに変わる あの日干からびた生き物の叫びがあの日切断された生き物の表情が見えることなく僕らの糧に引き継がれている 逃れようと一足踏みこんだ屋上の突風は嘲笑いしてほら足元のそれも君が選んだ命だ…
私は今でも学生の頃の夢をよく見ている。そしていつも似たような展開になる。学校へ行こうとして忘れ物やトラブルが起こり、行けない夢。学校で次の授業に向けて教室を移動するのに、一人だけたどり着けない夢。何の暗示かよく分からないし、夢占いは興味も…
お茶といいながらコーヒーであることが多いのだけれど、とにかくほっとできる時間を午後につくることにしている。朝は豆を挽いてコーヒーを淹れるけれど、昼は活動しているため、専らインスタントコーヒーを飲む。説明書き通りの分量で作り、牛乳を加える。…
というフレーズから始まる歌があって、「このレンブラントの絵はきっと背景が黒だ」ということをふと思った。レンブラントの絵ってどれを見ても光の描き方がドラマティックで人物の奥行きがある感じがして、それらは印象派の絵に比べればもちろん暗いし、色…
秋っぽさのあるイヤリング 彼女が見えた。信号を渡った先にいる。信号は青になるまでかなりの時間がかかる。お互いどこを見たらいいか分からず、あちらこちらへ視線をやっていた。青になる。自ずと正面を互いに向いて笑顔で挨拶する。 目的の街へ向かう道中…
石垣に生えた苔や蔓を取り除く作業をしていたら、オレンジ色と黒の縞々模様が目に入り、ぎょっとした。 「死んでるね」 私の側で作業していた母がいう。大きなスズメバチが石垣の植物の陰にとまった状態で動かなくなっていた。スズメバチの胴体は未だに綺麗…
よく調べてはいないが、まめに少しずつ掃除をすることを「こそうじ」というらしい。こそうじをしたいと思いながら、人を招かなければ掃除をしないといういつもの体たらくで人が来る数日前に大掃除をしている。 掃除の仕方が基本的に分かっていないため、何か…