2021-01-01から1年間の記事一覧
毎日目にするベランダの植物は、毎日目にしているのに日によって違って見える。その日晴れているか雨かでは明らかに違う。けれど、晴れ続きの日に違って見えると、私は自分の中で何かが起こっているとしか思えない。植物は眩しい輝きを放って空に向かって伸…
花咲くこの道にそぐわぬ私の自意識よ朽ちて誰かと出会っても癒せぬ膨らんでゆく孤独を知る十五の月夜の夏のこと囚われた街に同化する悪夢を見る消えたいの……?消えない……?消えてしまう瞳救いは袂に本を開いて君と出会った意識は彼方へと世界と繋がる拓かれ…
眩い日差しの下、草花をキャンバスに描いた幼い君はその光景が脳裏に焼きつき、何十年と反芻することになるとは露程も思わなかっただろう おぼつかない心のままにみんなと歌ったあの日ももう二度とやってこない輝かしき日だとは自覚していなかっただろう 苦…
自分は熱心な仏教徒ではないのだけれど、他宗教の良さを力説されればされるほど、仏教に立ち返ってしまうのだった。おそらくそれは理屈として仏教が良いと判断しているのではなく、自分がそのような地盤、文化圏で生きてきたからだと思う。文化として一宗教…