11月発売予定の「GX-111 グレートマジンガー
革進 -KAKUMEI SHINKA-」、ちょっと欲しくなってしまった。
欲しくなった切っ掛けは、数年前に刊行されながら「積ん読」していたホビー誌を断捨離の一環として今読んでいて(とはいえ、読み終わっても捨てるわけではありませんが)、そこで「超合金魂 GX-105 マジンガーZ 革進 -KAKUMEI
SHINKA-」(2022年12月29日発売)のレビュー記事を読んでしまったことです。
超合金魂のマジンガーZは1997年に「GX-01」を購入した後、後続でGX-45」(2009年発売/アニメ『真マジンガー
衝撃!Z編』より)や「GX-70 D.C.」(2017年発売)が販売されても、私は興味を持てませんでした。
いわゆる、「同じアイテムでも欲しい」あるいは「同じアイテムなら複数いらない」という二択での後者になっていたからです。
超合金魂のマジンガーZについて、「情弱」でもありました。
そこに、「GX-105 マジンガーZ 革進」のレビュー記事を読んでしまったのです。
https://tamashiiweb.com/tn_blog/71/
「買わずに後悔より買って後悔」と言葉もあります。
この記事を読んで、革進のグレートマジンガーが革進のマジンガーZ並のクオリティがあるのならば、「これから発売される「GX-111 グレートマジンガー
革進」、買っちゃおうかな?」と思ったのです。
とはいえ、自身のコレクター気質から考えて「GX-105 マジンガーZ 革進」と「GX-111 グレートマジンガー 革進」の両方のアイテムが無ければ意味の無い購買行動かもしれません。
と、分析はできてしまうのです。
「GX-105 マジンガーZ 革進」、再販されるかな?
それによってどうするか、「革新 グレートマジンガー」の購入を保留にしています。
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超合金のグレートマジンガーは、私にとって特別なコンテンツです。
子供の頃、超合金は4点しか買ってもらえませんでした。
(当時はミクロマンに重点を置いていたからという理由がありますが)
その4点とは、「グレートマジンガー」「ゲッター1」「ゲッター2」「ウルトラセブン」です。
「ウルトラセブン」については、以前ブログで記事にしましたね。
そして、自分の個人的な感覚では販売時期(入手時期)の違いにより、「グレートマジンガー」「ゲッター1」「ゲッター2」&「ウルトラセブン」という「3&1」の関係性になります。
(ゲッター3は、アウトオブ眼中だったのかな? 当時の自分)
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とにかく、私にとってグレートマジンガーというのは特別な存在なのです。
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既にどこかでだれかが記述している事だとは思いますが、ここで私もあえて書きます。
グレートマジンガーのデザインは、2つの点で素晴らしい。
前作のマジンガーZのデザインを踏襲していて、さらに強力になっている。
「踏襲している」
「強力になっている」
この2つの判断基準は、私の主観的ではあります。
「踏襲して」「強力に」なっている。
なんと素晴らしいことか。
「マジンガーZ」を下げているわけではないのです。
そこが素晴らしい!!
(グレートマジンガーでの登場シーンでは、マジンガーZはボロボロだけどね)
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そして、私の主観ですが、「前作のデザインを踏襲していて、さらに強力になっている」キャラクターがグレートマジンガー以外にも何体か存在しています。
そんなキャラクターが私は好きなのです。
(今回の記事でキャラクターを数える助数詞は「体」で統一します)
(添付しようと思えばできなくもないのですが、画像は付けません)
A30Xアクロイヤー→A35Xアーデン
ウルトラセブン→ウルトラマンタロウ
ヤマト→アンドロメダ
デスラー艦→新型デスラー艦
ギャバン→シャリバン
ガンダム→ガンダムMk-II
フリーザ→クウラ
(ザク→ハイザック)
(ザク→マラサイ)
(リック・ドム→リック・ディアス)
(サイコガンダム→サイコガンダムMk-II)
(ゲルググ→リゲルグ)
(三段空母→二連三段空母)
そこまで強力になっているというわけではないと主観的に判断しましたので前後に括弧を付けちゃうけど、このキャラクター達もありますね。
ゲッターロボGは、動画を観ちゃうとコンセプトそのままにパワーアップはしているのですが、静止画だと(ゲッターライガー以外は)デザインに共通のコンセプトを感じません。
とはいえ、こういうのは結局主観なんですよね。
(今回の記事は「主観」「個人的に」という言葉遣いが多いですw)
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マジンガーZからグレートマジンガー級のパワーアップといえば、個人的には「A30Xアクロイヤー→A35Xアーデン」が一押しです。
トゲトゲになって、シャープになって、ちょっとデカくなって、3人のカラーリングパターンは同じ。
この分析ができたとき、アーデンのことがもっと好きになりました。
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新マンやゾフィーからはウルトラマン「より強くなったデザイン」感を個人的には感じませんが、「ウルトラセブン→ウルトラマンタロウ」にはそれを感じます。
ツノとカラータイマーとブレスレットが増えただけなのにね。
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「ヤマト→アンドロメダ」はスゴいよ。
船体後部上に艦橋、船体下部に第3艦橋でシルエットは同じ。
曲線主体のデザインから角々のデザインへ。
そして、波動砲が2つ!!
最強!!
オレは子供の頃、ヤマトよりアンドロメダが好き勢。
再販されたアンドロメダのプラモも買っちゃった。
積みプラだけど。
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「デスラー艦→新型デスラー艦」
新型になるにあたり、「瞬間物質移送機」も「惑星破壊ミサイル」も付けました。
最強!!
当時、新型デスラー艦のプラモ、買ったんだよね。途中まで組んで断念。イイ想い出。
「完結編」に出てこなかったのは残念。
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「ギャバン→シャリバン」
銀色がメタリックレッドに!!
デザインもシャープに!!
繰返しになりますが、「踏襲して」「強力に」なっている。
元デザインのギャバンを下げているわけではない。
ここでのデザイン論とは関係はありませんが、「先輩と後輩」「上司と部下」という2人のキャラの関係性もよいです(そして、最終回での共闘!!)。
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「ガンダム→ガンダムMk-II」
こちらも時代に合わせて細かいディティールが付き、デザインがシャープになっていますね。
(それは、カッコつきで言及した(ザク→ハイザック)、(ザク→マラサイ)、(リック・ドム→リック・ディアス)も同じです)
今YouTubeでちょうど配信されていますが、「機動戦士Zガンダム」の初期作中でガンダムMk-II、リック・ディアス、ハイザックが入り乱れるシーンが大好きです。
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「フリーザ→クウラ」
クウラのフリーザの兄という設定は、上映時間の短く設定を説明することに尺を用いることに制限がある映画において「フリーザの兄だ!! イコール強い!!」ということが子供にもすぐわかるのだとの解説を読んだことがあります。
等身が伸びて、既に第3段階の変身状態から登場するのも素晴らしいです。
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(サイコガンダム→サイコガンダムMk-II)
「箱」に変形する村上克司氏特有のデザインのロボットがより凶悪に!!
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(ゲルググ→リゲルグ)
ゲルググの特徴である大きな肩がさらに大きくというデザインが素敵です。
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(三段空母→二連三段空母)
「三段の飛行甲板が2つになった!!」という単純性と、「三段空母!! ガミラスだ!! ガミラスの艦だ!!」という単純性が素晴らしいです。
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(ガザC→ガザD)
これは不採用です。
「強いキャラからより強いキャラへ」というコンセプトではないからです。
ガザCは強いキャラとは見做せません。
ボディーカラーがきつめの色合いのピンクからきつめの色合いの紫に変わるのは良いですね。
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(ゴジラ→スペースゴジラ)
これもボツです。
スペースゴジラはゴジラに負けてしまいましたから。
スペースゴジラにしろビオランテにしろ、混ぜ物をしたら平成ゴジラは弱くなりますね。
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(リーオー→トールギス)
逆だ!!
トールギスをデチューンしたのがリーオー。
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この原稿を作成したワードのプロパティによれば、「2019年8月5日、21:54:19」に作成を開始、「2022年8月20日、1:46:39」の時点で「386語」の状態で2年以上放置していたものを2024年10月27日から4日間で作成しました。
以上
前回の記事で言及した「「This is Free Trader Beowulf: A System History of Traveller」を読み終わりました。
この本を読んだことで新たに得た知見を踏まえて、ルールシステムから見たトラベラーのヴァージョンの系譜を図式化してみました。
以前書いた記事「トラベラーのヴァージョンについて」で「外様のトラベラー」に分類したGT、T20、HTについて、「図」には当然含めておりません。ルール自体が別物だからです。
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「図」についていくつか補足説明をします。
1985年の「UTP」とは「The Universal Task Profile」のことです。
同年に刊行された「The Travellers' Digest 01」の記事「The Gaming
Digest: Using Skills Effectively」で「The Universal Task
Profile」が(この時点ではローカルルールとして)導入されたことを指します。
CTに正式にUTPが導入されて、MTとなります(1986年)。
「Traveller: 2300」「House System」「T4」「MgT」もUTPの影響を受けた子孫といえるので点線で繋げてあります。
「2300AD」(1988年)はスペースの都合もあり、特に入れる必要を感じなかったので「図」には反映させませんでした。
House
System は、「Twilight V2」ではD10だったダイス判定が「Dark Conspiracy」以降でD20になります。
「T4.1」は未出版なので括弧を付けました。
不備のあるT4のルールを改定し、T4.1を出版する予定が紆余曲折を経てT5となったのです。
○○と××は同じ年に出版というのがよくわかる、よい「図」であると自画自賛しておきます。
Designers & Dragonsシリーズの著者Shannon Appelcline氏による、新作ノンフィクション「This is Free Trader Beowulf: A System History of Traveller」をDriveThruRPGの今年の「7月のクリスマスセール」で購入し、読書中です。
現時点で、298ページ中1/3ぐらいを読み進めたところです。
そして、この本の104ページ目に差し掛かったところ……
昨日p104まで読み進めた「This is Free Trader Beowulf: A System History of Traveller」(著者: @Appelcline)のRPG #トラベラー 日本語訳版についての「章」の参考文献欄に、なんか見たことがあるTwitterアカウントが?
— 永亭 X (@EITEIeitei) August 30, 2024
EITEIeitei?
エイテイエイテイと発音するんかな?#Traveller#TravellerRPG pic.twitter.com/kXUL5pWgVi
現場からは以上です。
(詳細なレビューは完全な読了後に行なうかもしれませんが、確約はいたしません)
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ツイートをツイートを投稿した日(2022/11/04)の二日後(2022/11/06)には、Shannon Appelcline氏が引用RTしてるんよね。
Pictures & info on the piles of beautiful Japanese Traveller books that appeared from the late '80s into the early '90s. https://t.co/Vybps6v0sS
— @shannonappelcline.bsky.social (@Appelcline) November 6, 2022
「歴史認識(れきしにんしき)とは、歴史に関する認識、歴史観のこと。狭義では、ある歴史観を持つものが、歴史上のある事象をその歴史観で理解・解釈することであり、広義には歴史そのものに対する認識を指す」(Wikipedia「歴史認識」より)
Strephon
Aella Alkhalikoi(ストレフォン・アイラ・アルカリコイ)は、The Third Imperium(<第3帝国>)の第43代皇帝です。
今回の記事は、「ストレフォンは何故、第43代皇帝なのか」「誰がそれを決めたのか」について「歴史認識」の観点から考察する記事です。
未読の方はまず、前回の記事「<第3帝国>の「歴史認識」: 「国号」編」を確認してください。
今上天皇が第126代天皇なのは、(明治時代に大友皇子、淡路廃帝、九条廃帝に天皇号が追諡される等の段階を経て)大正天皇が自身を第123代と定めたからです。
それを踏まえて考察します。
ストレフォンが第43代皇帝なのは、アルカリコイ朝初代のArbellatra Khatami
Alkhalikoi(アルベラトラ・カタミ・アルカリコイ)が自身を第32代皇帝(女帝)と定めたからではないでしょうか。
オフィシャルに記述があるわけではありません。私の推察です。
従って、アルベラトラ時代にはまだ混乱が続いていて、アルベラトラではなく次代であるアルベラトラの息子Zhakirov Ashran Alkhalikoi(ザキロフ・アシュラム・アルカリコイ)が自身を第33代皇帝と定めた可能性もあります(天皇の代数に関しての明治時代に大筋を決めて大正時代に確定させた史実を鑑みています)。
しかし、アルカリコイ朝の初期にこの代数が定められたのは間違いないと私はみているのです。
私がこの解釈に至ったのには、とある疑問を解消するためでした。
第17代皇帝Constantus(コンスタンタス)、第19代皇帝George(ジョージ)、第22代皇帝Donald(ドナルド)、第23代皇帝Emdiri(エムディリ)が、皇帝を僭称していた当時には皇室会議(Imperial Moot)の承認を得ていないのに、皇帝として代を数えられているのは何故なのでしょうか。
アルベラトラ、もしくはザキロフがそれを認めたからではないでしょうか。
では何故、アルカイコイ朝はそれを認めたのでしょうか。
2つの可能性を思い付きました。
もちろん、私の思いつきであってオフィシャルではありません。
パターンその1:
例えば、僭称帝コンスタンタスの元で佐官から将官に出世した提督がいたと仮定します。この人物は後にアルベラトラに帰順します。
コンスタンタスを僭称帝ではなく正統なる第17代皇帝とすることで、この人物の佐官から将官への出世が正統なものとなるのです。
パターンその2:
「漢(後漢)から正統を受け継いで魏(曹魏)、魏から正統を受け継いで晋(西晋)。劉備の建てた漢?
あれは蜀だ。後漢からの正統は受け継いでいない」というように自らを正統とするには前代を正統とする必要があったのかもしれません。
(アルベラトラが前代に正統性を求めるとするならば、第15代皇帝Olav(オラヴ)、第20代皇帝Cleon V(クレオン5世)になると思われるので、「自らを正統とするには前代の僭称帝の何人かを正統とする必要がある」という可能性は低いかもしれませんが、考察としてあげておきます)
第3の、まったく違う可能性もありえます。
内乱終結後のシチュエーションでいうならば、現実の日本史の南北朝合一後の国司大名北畠氏が北朝室町幕府からどのように扱われていたかとかは面白いテーマです。
(同じ村上源氏ということで赤松氏と仲が良かったとか)
源頼朝が平治の乱(1159年)で従五位下右兵衛権佐になるものの(12月14日)乱に破れてわずか二週間で解官(12月28日)される一方、足利義昭は織田信長に京都から追放されても朝廷から征夷大将軍を解任されませんでした。
内乱と和平。それに関わった人々の官位には興味があります。
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第31代皇帝Gustus(グスタフ)を倒し、帝国暦622年に<第3帝国>の摂政となったアルベルトラは、皇帝の正統なる後継者を捜す宣言をしたものの結局は見つからず、629年に自身が第32代皇帝に即位します。
まあ、この7年間に自身が皇帝になるための根回しをしていたということでしょう。
書かれていなくとも、そのぐらいの推測はできます。
不十分の記述とは言え、数十年前の当時の日本語訳版の記述からもそんなことはわかっていました。
では、「正統なる後継者」がいないとはどういうことでしょうか。
史実に目を向けてみます。
多くのヨーロッパの貴族はお互いに親戚です。約1000年前の著名な王、皇帝であるカール大帝・ユーグ・カペー・ウィリアム征服王の血を引いているのではないでしょうか(調べ方がわかりませんが、たぶん当たりです)
日本の貴族の多くもお互いに親戚で、(系図上は)天皇家の血を引いています。
この史実から、架空世界<第3帝国>を考察すると、内乱終結直後の帝国貴族たちの多くも、お互いに親戚同士でZhunastu(ズナスツ)家やLentuli(レントリ)家の血を引いているのではないでしょうか。
(医学の発達した社会の貴族階級は多産ではないかもしれないので、そうではないかもしれません)
(もちろん、「人類」貴族限定です)
摂政アルベラトラが「皇帝の正統なる後継者が見つからなかった」と宣言したのは、帝国貴族たちに対して「貴方たちがズナスツ家かレントリ家の血を引いていようと、それをもって皇帝の後継者とは認めない」という宣言では?と思ったのです。
その後、資料の読み込みが進んだ結果、大意は変わりませんが、ちょっとその考え方を修正しています。
「正統なる後継者」の対象である、その「皇帝」とは第14代皇帝Jaqueline I(ジャクリーン1世)であることが原書を読んでわかったからです。
(日本語訳サプリメントにジャクリーン1世が明記されていたかはわかりません。読み落としていたかもしれません。調査中です)
「皇帝の正統なる後継者が見つからなかった」という宣言は、前述したようにアルカイコイ朝が何人かの僭称帝を正統な皇帝と認めたとしても、残されたその親族(言うまでもないことかもしれませんが、僭称帝本人は既に鬼籍に入っています)には皇位継承権がないことを宣言していることも意味することでしょう。
「Agent of the Imperium」には、「the family of the
False Emperor」に対して「None of them could be allowed to
press a claim to the Iridium Throne.」という記述があります。
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ローレンヴァースのトラベラーニュースサービスに面白い記事があります。
日付は「235-1119」、発信地はソロマニ連合領のAldebaran(アルデバラン)宙域のMarava(マラーヴァ)星系。
かの地において、第28代皇帝Marava(マラーヴァ)の後嗣がアルカイコイ朝を簒奪者と非難し、自らを正統なる<第3帝国>皇帝であるとしている記事があるのです。
ジャコバイトや熊沢天皇のようなものでしょうか。
当然のことながら、かの人物John Petrov(ジョン3世)とその家系は<第3帝国>からその正統性を認められてはいません。
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追記:
女帝マラーヴァは、Empress Marava class Far Traderの
名前の由来になったことでも有名です。
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最後に、私の妄言をひとつ。
「Hiroshi」は、Anglic(銀河公用語)で、「皇帝」を意味する。
元ネタは、皇帝を意味するドイツ語のカイザー (Kaiser) やロシア語のツァーリ (Tsar) が
カエサル家に由来すること。
「歴史認識(れきしにんしき)とは、歴史に関する認識、歴史観のこと。狭義では、ある歴史観を持つものが、歴史上のある事象をその歴史観で理解・解釈することであり、広義には歴史そのものに対する認識を指す」(Wikipedia「歴史認識」より)
The
Third Imperium(第3帝国)は、なぜ「第3」なのでしょうか。
「BROTHERS-ブラザーズ」第7巻より
First
Imperium(第1帝国)、Second Imperium(第2帝国)に続いて3番目だからThird Imperium(第3帝国)に決まっているでしょう。なにを当たり前のことに対して疑問をいだいているのですか。
本当にそうでしょうか。
推古天皇は、日本最初の女帝です。
なぜ彼女が最初の女帝(女性天皇)なのでしょうか。
>なぜ彼女が最初の女帝(女性天皇)なのでしょうか。
推古天皇即位時の政治的背景等を問うているわけではありません。
推古天皇より前の時代に日本国を統治した神功皇后や飯豊青皇女は何故、女帝(女性天皇)とみとめられていないのか。それを問うているのです。
その答えは単純で、推古天皇が日本最初の女帝なのは「明治天皇(と大正天皇)がそう決めたから」です。
「明治3年(1870年)5月、明治政府(太政官)は、大友皇子、淡路廃帝、九条廃帝に天皇号の追諡を行うことにして、神祇官および大学に追諡の撰定を命じた。……(中略)……太政官布告第482号に(『太政官日誌』(明治3年第28号))で、弘文天皇(大友皇子)、淳仁天皇(淡路廃帝)とともに仲恭天皇の諡号が布告された」(Wikipedia「仲恭天皇」より)
「最終的に、明治天皇に裁可を仰ぎ、政府はこれで得た「明治天皇の勅裁」をもとに南朝を正統に決定し、皇統譜令(旧皇統譜令)第41条を定めて北朝天皇を『皇統譜』から除外した」(Wikipedia「南北朝正閏論」より)
「明治時代から昭和20年までには「歴代天皇の代数には含めないが、天皇の尊号を贈り奉る」としていた。現在も宮内庁では「履中天皇々孫女 飯豊天皇」と称している。これは不即位天皇としての扱いである」(Wikipedia「飯豊青皇女」より)
明治時代に、過去の天皇(天皇かもしれない人物)に対して「天皇とみなすかどうか」、このような決定が行なわれました。
そして、大正時代には神功皇后について、以下のことが決定されました。
「明治時代までは一部史書(『常陸国風土記』『扶桑略記』『神皇正統記』)で第15代天皇、初の女帝(女性天皇)とされていたが、大正15(1926)年の皇統譜令(大正15年皇室令第6号)に基づく皇統譜より正式に歴代天皇から外された」(Wikipedia「神功皇后」より)
つまり、推古天皇が日本最初の女帝であるのはその統治期から1000年以上未来の明治大正時代においての歴史認識によって決定され、それが現在も続いているからなのです。
(単なる「認識」ではなく、法令等も伴っています)
(今回調べるまで(有識者のアドバイスを受けて)明治天皇が決めたのだと思っていましたが、神功皇后については大正時代での決定でした。日々勉強です)
それを踏まえると「The Third Imperium(第3帝国)は、なぜ「第3」なのでしょうか」の解答は明らかです。
<第3帝国>の建国者Cleon Zhunastuが自身の建国した政体を「3番目のImperium」と決めたからです。
ということは、クレオンが「3番目」と決めなければ、それはあやふやな番数だったのでしょうか。
言いかえるのならば、Ziru Sirkaが1番目、Rule
of Manが2番目、その次の銀河帝国は3番目というのは自明のことでしょうか。
「Rule of Man? Ziru Sirkaの最後の400年間をソロマニ人が統治していた時にその国号を名乗っていたが、Ziru Sirkaとして連続したひとつの政体とみなす」
このように解釈した場合、サイリーアン連邦(The Sylean Federation)が発展的解消を遂げて新たに建国される銀河帝国をZiru Sirkaに続く「2番目のImperium」とみなす「歴史認識」をCleon Zhunastuが持つ可能性もありうるのではないでしょうか。
「架空世界」における「歴史のIF」は不毛なこともあるので深掘りはしません。
(サイリーアン連邦は、末期<第2帝国>がカグッシャスから遷都してサイリーアに首都を置いていた、その後継国家であることを国家の正統性(レジティマシー)としている歴史認識を持つので、政体としての<第2帝国>を重視しているのかもしれません)
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ちなみに<第3帝国>のヴィラニ語表記のアルファベット表記は「Ziru Sirkaa」です。語尾に小文字の「a」がひとつ多いのが「Ziru Sirka (第1帝国)」との違いです。T5での情報開示で明らかになりました。
<第2帝国>についてのヴィラニ語表記はわかりません。(「Ziru Sirka」がそのまま使われていた可能性があるものの、架空世界の設定なので判断はできかねます)
T5の世界観では、<第1帝国><第3帝国>の存在を重視していて<第2帝国>は軽視しているように私には思えますが、個人の感想です。
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「<第1帝国>はヴィラニ人の帝国、<第2帝国>はソロマニ人の帝国、<第3帝国>はソロマニ人とヴィラニ人の帝国」
かつて私はそのように認識していました。
その認識を「Vilani & Vargr」(1990年)の読後に修正しています。同書内の記事「ヴィラニ語作成」から、これまでシナリオやサプリメントで発表された<第3帝国>の人名や地名に多くのヴィラニ語由来があることがわかったからです。
(とはいえ、現実世界において北海道に「アイヌ語地名」が多くあるからといって、アイヌが現北海道には強い影響力を持っていない少数民族であるという事実もあります)
「The dominant cultural tradition found within the Imperium is that of
the Vilani, the branch of Humaniti that established the First Imperium. Second
most widespread, and considerably intermixed with Vilani culture, is that of
the Solomani: humans from Terra who overwhelmed the First Imperium and
established the Second. These two cultures (or more properly, a blend of them)
serve as the baseline culture of Traveller, and it is from this baseline that
variant and divergent groups are measured.」(GURPS
Traveller p5)
ルールブックにはっきり記述してあることもあり、現在の私の認識はこれと同一です。
(物理本でこの記述を初めて読んだとき、「Vilani & Vargr」を読んだ時に浮かんだ疑念が「ストーン」と腑に落ちた感触を今でも覚えています)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
<第2帝国>の支配機構を構成した海軍士官の子孫が<第3帝国>の時代には貴族になったように(Naval Nobles)、<第2帝国>の影響力がゼロとは言わないまでも私が思ったよりも大きくない可能性があるのではないか。
それを念頭にして、Cleon Zhunastuが<帝国>建国時にその国号をThe Second
Imperium(第2帝国)とせずにThe Third
Imperium(第3帝国)としたから、「第3帝国」が国号なのであるというのが今回の記事です。
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「<第3帝国>の「歴史認識」: 「皇帝」編」に続く。
(一本の記事にする予定でしたが、2つに分けます)
Author:永亭
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