ミドリシジミ・・・金緑色の輝き① : フォト エチュード  Photo-Etudes
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ミドリシジミ・・・金緑色の輝き①

 ゼフィルスの季節がはじまった。
もう発生しているだろうと向かった公園には、5頭ほどのミドリシジミが出てくれた。
ミドリシジミは、「千葉県レッドリスト」の要保護生物。
「ミドリシジミ」という名の付くシジミは日本には現在13種いて、これらをミドリシジミ類としたり通称で「ゼフィルス」といったりしている。

①ミドリシジミ ②オオミドリシジミ ③ハヤシミドリシジミ ④ジョウザンミドリシジミ ⑤ エゾミドリシジミ

⑥クロミドリシジミ ⑦ウラジロミドリシジミ ⑧ヒロオビミドリシジミ ⑨フジミドリシジミ  

⑩キリシマミドリシジミ  ⑪ヒサマツミドリシジミ ⑫メスアカミドリシジミ ⑬アイノミドリシジミ
 
  赤字が、そこそこ撮った種だから、今年はもう少し何とかしたいが・・・。
 ミドリシジミの美しさは、やはり金緑色の輝きだ。
キリシマミドリシジミという種が、もっと強く金緑色が出るそうだがこれは四国や九州の山地に行かなければ難しそうだ。
 ミドリシジミ ♂(緑小灰蝶)

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 探し歩いて、最初に見つけたのはウラギンシジミ。
ウラギンシジミは5~10月頃の間に2・3回発生し、秋のものは越冬する。
こちらはキレイな個体だから、今年発生したものだろう。
近くで、♂♀両方見ることができた。
 ウラギンシジミ ♂(裏銀小灰蝶)
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 ウラギンシジミの翅裏は、♂♀どちらも銀白色でそれが和名の由来だそうだが、僕には白色にしか見えない。
ウラキンシジミもいるが、それも金いろというには・・・。
こちらは♀
 ウラギンシジミ ♀(裏銀小灰蝶)
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 少しだけ開翅した、ウラギンシジミ ♀(裏銀小灰蝶)
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 ミドリシジミ類は、裏翅の模様・白条や肛角部の斑紋・尾状突起などで種の判別をしたりするのだが、初心者の僕にはなかなか難しい。
まして同時に同じ個体の表翅・裏翅を撮れれば良いが、なかなかそういかない。
図鑑片手に比べるのだが・・・。
今回はすべて表裏見ることができて、雌雄の判別がついた。
というより・・・・雄しか発生していなかったようだ。
 ミドリシジミ ♂(緑小灰蝶)

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 この植物はなんなのだろうか?
谷津田湿地によく見るが、カヤとかヒエとかジグサとかそんな感じ。
またいつか、園の人に確かめてみよう。
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 ミドリシジミは発生間もないキレイな個体だったが、なかなか降りて開翅してくれず・・・。
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 やっと開いても光の角度が違うと、青く・・・。
 ミドリシジミ ♂(緑小灰蝶)
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 ミドリシジミの表翅の色は、見る角度や日射の加減によって金緑~緑色や青色に色合いが変化する。
オオルリやカワセミと同じ「構造色」で、鱗粉表面に刻まれた格子状の構造による光の干渉により緑から青色の光のみが反射されるためだそう。
一番イイ色の出る位置で撮りたいが、なかなか相手がそうしてくれない。
 ミドリシジミ ♂(緑小灰蝶)
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 それでもなんとか、金緑色の雰囲気を撮ることが出来た。
 ミドリシジミ ♂(緑小灰蝶)


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 もう少ししたら、♀の羽化もはじまるだろう。
ミドリシジミのメスには、「A・B・O・ABの4型」があるのだが・・・まだ全部を撮れていないのが、今年の課題だ。

by photo-etudes-eiji | 2019-06-03 18:00