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- ツアー2勝目で姉に追いついた堀琴音「昔の自分とはすべて違う。あの時は下手だった」
Tポイント×ENEOSゴルフトーナメントでツアー通算2勝目を飾った堀琴音。昨年7月の「ニッポンハムレディスクラシック」以来、約8カ月ぶりの優勝を真の実力で勝ち取った。
1勝目とは違う単独首位からの優勝「すごく自信になる」
最終日を単独トップで迎えた堀琴音は、いつもよりも気持ちが高ぶっていた。

「単独リーダーでのスタートが初めてだったので、いつもより気持ち的にはハラハラドキドキしてる感じでしたけど、上を見て追いかける気持ちでした」
そんな緊張も1番・パー5のバーディーでほぐれると、6番・パー3でも6メートルを沈めてバーディー。しかし後半は10番・パー4で1.5メートルを外してボギー。首位を明け渡したが、16番・パー5で3メートルにつけてバーディーを奪取。再び首位に立った。「16番のバーディーが今日のポイントだった」と、自身も勝負どころを振り返る。
残り2ホールをパーとして、通算9アンダーで逃げ切りV。昨年7月の「ニッポンハムレディスクラシック」以来、約8カ月ぶりのツアー通算2勝目を手にした。
初優勝は逆転勝利で、今回は首位から逃げ切っての勝利に「2勝目が全然違う形で、今思うと私自身すごく自信になる」と笑顔を見せる。
堀は“2勝目”を手にするまでに、さまざまな思いが頭の中を巡っていた。「1勝はできても、2勝目が難しい」というという話をよく聞いていたからだ。
「(優勝は)1度はあっても、2度はないと言われる世界。だからこそ2勝したいという気持ちがありました」
まぐれでの優勝ではなく、2勝目は実力で獲ったと認められたい思いが心の奥底にあった。
2016年の日本女子オープンでは惜しくも2位と優勝を逃しているが、「体力もショット、パッティングの精度も、あの頃と比べてはるかに違うと思います。あの時は勢いというか、下手だったと思います」と、自身の成長を振り返る。
姉・奈津佳は2勝で自分は1勝に「モヤモヤあった」
それにツアー通算2勝している姉・奈津佳の存在も大きかった。
「私自身が(2勝したい)一番思っていました。姉は2勝で、私は1勝。モヤモヤというか、2勝と1勝では響きが違うとずっと思っていました。やっと2勝目を挙げられて少しホッとしています」
優勝を祝福して姉・奈津佳も会場を訪れ、最後は笑顔での2ショットが実現した。ちなみに姉妹での複数回優勝は、国内女子ツアー初。互いに刺激しあう姿はこれからも見られるだろう。
「今年の目標は複数回優勝。今季1勝できたので、2勝目を目指してがんばりたい」と、その笑顔は自信に満ち溢れていた。
堀 琴音(ほり・ことね)
1996年3月3日生まれ、徳島県出身。2014年にプロテスト合格し、ツアー本格参戦1年目の15年からシード獲得。初優勝は時間の問題と言われる存在だったが、2018年から調子を落としシード喪失。昨年復調してニッポンハムレディスクラシックで悲願のツアー初優勝を遂げた。ダイセル所属
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