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- 「パーが簡単に取れそう」と思ったら大間違い! 短いパー3に潜む油断大敵な落とし穴とは?
ショートアイアンで打てる距離の短いパー3は、簡単にパーが取れそうに感じます。しかし、インドアゴルフレンジKz亀戸店・筒康博ヘッドコーチは、距離こそないものの「落とし穴に注意が必要」と、油断せずにプレーすることを説きます。どんな点に注意して臨むことがいいのか、詳しく話を聞きました。
誰にでもニアピンのチャンスがある短いパー3ほどワナがある
ドライバーのナイスショットや飛距離が優位に働くパー4やパー5に比べ、ショートアイアンで打てる距離の短いパー3は、ニアピンの可能性が誰にでもあるチャンスホールです。
一方で「簡単にパーが取れそう」とタカをくくって臨むと、思わぬ落とし穴にハマる可能性も潜んでいます。
ショートアイアンで打てるパー3は、初・中級者にとって最もパーが取りやすいことは事実です。しかしコースの設計上、こういったホールほどグリーン周りにバンカーや池などを配置して難しくしている傾向があります。
特にコンペなどでニアピンが設定されているときほど、ピンに寄せたいという思いが頭をよぎり、ショートアイアン特有のミスが出やすくなりがちです。上級者ほど、距離の短いパー3は警戒して臨んでいるものです。
引っかけやすいショートアイアンはティーアップ時こそ注意が必要
距離が短いパー3ではショートアイアンやウェッジを使うはずです。短いクラブは、アドレス時にフェースが左を向きやすいという特性があるため、引っかけが出やすい傾向があります。
パー3でティーアップすると足元よりボールが1センチ前後高くなり、実質的にツマ先上がりの要素がプラスされます。そのことで、さらに引っかけるミスが出やすくなるのです。
つまり、グリーンに乗せたい・寄せたいといった欲が出ているなかで、ティーアップしたショートアイアンを打つときに警戒すべきは「左へのミス」ということになります。
その日のショットが全体的に好調なら、距離の短いパー3ではなおさら「ベタピン」の意識が強くなるので注意が必要。ティーアップしてツマ先上がりになったぶんだけフェースを右に向けたり、ピンを無理に狙わずグリーンセンター狙いで「乗ればOK」ぐらいの気持ちで打ちたいものです。リキみやプレッシャーをかけないメンタルがミス防止のコツです。
一方、ドライバーはスライス、セカンドショットはダフリやトップばかりであれば、ライのいい場所から短いクラブで打つ有利さが働いて、うまくショットできる確率が上がります。ショートアイアンで打てる短いパー3は、調子がいい人には落とし穴、不調な人にはお助けホールという2つの顔があるのです。
グリーンの左に危険がないか必ずチェック
写真のような景色のパー3は、ピン右のバンカーが真っ先に目に入ると思います。ですが、実は視覚的なワナと考えるべきです。あのバンカーに入れたくないという心理が、グリーン内側にまで入り込んでいる左サイドの池へのミスを誘発しているのです。
グリーン奥の景色が抜けているとピンが近く見え、森が茂っているほどピンが遠くに見える傾向があります。カートのモニター表示やティーイングエリアのヤーデージ表示板を確認するのはもちろん、グリーンの奥に何があるのか、手前のグリーンエッジまで何ヤードなのかを頭に入れてから番手を選びましょう。
知らないまま打ってしまうよりも、ワナにハマるリスクは少なくなります。
簡単なパー3だからこそ大叩きしてしまうとショックが大きく、その後のプレーに悪影響を及ぼしてしまいがちです。油断せずに、距離の短いパー3のティーショットを慎重に行なってください。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
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