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- 若手ゴルファーに活躍の場を! 「サステナブルゴルフツアー」が第1回大会開催
レギュラーツアー出場を目指す若手ゴルファーの支援を目的として、2023年にインフルエンサーの加藤陽(かとう・みなみ)さんが立ち上げたミニツアー「サステナブルゴルフツアー」の第1回大会が開催されました。冠スポンサーも獲得して開催された大会についてリポートします。
企業の協賛を得て上を目指す若手ゴルファーを支援
レギュラーツアー出場を目指す若手ゴルファーの支援を目的として、インフルエンサーの加藤陽(かとう・みなみ)さんが立ち上げたミニツアー「サステナブルゴルフツアー」の第1回大会「雪肌精 presents Sustainable Golf Tour」が10月28日、千葉市の平川カントリークラブで開催されました。
「サステナブルゴルフツアー」は、レギュラーツアーでの活躍を目指す若手ゴルファーに、経験を積み、活躍できる機会を提供するとともに、サポートを求めている選手とその活動を応援したい企業とを結び付けることを目的に、加藤さんが2023年に立ち上げました。
ツアートーナメントのようにスポンサーを募る一方、ミニツアーゆえにメディアへの露出が多くないことをカバーするため、YouTubeやインスタグラムなどのSNSを活用。加藤さん自身や友人のインスタグラマーたちが、スポンサー企業の製品やサービスをPRすることで、「最小限のコストでたくさんの感動を生み出せるサステナブルな大会運営」(加藤さん)を目指しているとのことです。
第1回大会は大手化粧品会社のコーセーが主催者としてメインスポンサーとなり、同社のブランド名を付けた冠大会に。他の企業の協力も得て、優勝賞金100万円、賞金総額300万円の大会となりました。
加藤さんは「プロの世界は本当に狭く厳しい道です。ツアーへの出場がかなわずプロゴルファーの夢を諦めてしまった人も少なくありません。そういうゴルフ界の現状を見てきて、ツアーを目指す選手たちがもっと活躍できる場をつくりたいと考えて『サステナブルゴルフツアー』を立ち上げました」と話しています。
第1回大会の覇者は村上拓海選手
第1回大会には男女78人がエントリー。朝から雨が降る中でのスタートとなりましたが、各選手は見事なプレーを見せ、最終的に7アンダー「65」で回った日本大学ゴルフ部出身の村上拓海選手が優勝しました。村上選手は1999年生まれの25歳で、加藤さんの後輩に当たります。
村上選手は「加藤陽さんがミニツアーを立ち上げたことを聞き、参加しました。1日競技でここまで大きな規模での開催はなかなかないので、とてもありがたく思っています。今後もぜひ続けていただきたいです」と希望を語りました。
女子選手の中でトップとなる5アンダー「67」をマークし、全体でも2位タイに入ったのが四村彩也香(しむら・さやか)選手でした。
四村選手は「男女混合の大会だったので『男子が勝つだろう』とちょっと諦めの気持ちもありました。でも、スコア速報をチェックしても良い位置にいたので、『あわよくば』と優勝を狙ってプレーしました。男子選手を含めて2位タイに入れたことは自信になります」と話し、「こういう大会が増えてくれるのは選手としてもすごくうれしいです」と喜びを語りました。
コーセーが大会を支援しようと決めた理由は?
今回、コーセーは金銭的なサポートに加えて、「雪肌精」の化粧水や日焼け止めを提供し、出場選手に参加賞として配られました。「サステナブルゴルフツアー」の冠スポンサーとなった理由について、同社の森田哲朗さんは「加藤さんの考えに賛同した部分が大きい」と話します。
「われわれが展開している『雪肌精』は、パッケージに再生原料を使うなど、以前からサステナブルな取り組みをしており、『サステナブルゴルフツアー』の『最小限のコストでたくさんの感動を生み出す』という考え方に魅力を感じました」(森田さん)
選手たちから、商品の使用感などフィードバックを得て、より良い商品開発につなげることも期待しているそうです。
表彰式終了後、加藤さんに第1回大会について振り返ってもらいました。
「ツアーを立ち上げてから1年以上、何の実績も残すことができず苦しい時もありましたが、今日1日、選手が真剣にゴルフに向き合っている姿やそれをギャラリーの皆さんが応援する姿を見て、この試合を開催して良かったと心の底から思いました。これからもツアーを大きく育てていきたいですし、ゴルファー全員に知っていただけるようなツアーにしていきたいです」(加藤さん)
スポンサー探しなどに苦労しながら、ミニツアーとして本格的に始動した「サステナブルゴルフツアー」。第2回大会は2025年3月の開催が決定しています。
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