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アルバム - Spark by 上原ひろみ

No music, No life - アルバム紹介
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2016/02/11

電卓プログラミングとはかけ離れている音楽アルバム紹介だが、No music, No life な私は好きな音楽を聴きながらプログラミングを楽しむのが普通だ。プログラミングとは異なり、音楽は全く主観的な「好き嫌い」の世界なので、興味の無い方にはゴミでしかないことは承知の上での記事だ。そんな音楽関係のエントリーであることをお許し頂きたい。


今回は、Jazz ピアノの世界で超絶技巧を誇るピアニスト、上原ひろみの最新アルバムを紹介したい。彼女は、バークレー音楽院の作曲科で学び、在学中にオスカー・ピーターソンに才能を見いだされ、ピアニストとしてデビューした経歴を持つ。ピアノをある程度やったことのある方なら、彼女のテクニックが、早弾きだけでなく如何に素晴らしいか(左手だけでベースラインと旋律をそれと分かるように区別して弾くなど)分かると思う。

ライブの時は、心から演奏を楽しむその愛らしい笑顔とは裏腹に、小さな体から爆発するエネルギッシュなサウンドが素晴らしい。CDやDVDで楽しむだけでなく、ライブを楽しまないと彼女の魅力は完全に味わえない。アメリカベースで活動しているが、日本のTV番組での露出もあるのでご存じの方も多いと思う。

上原ひろみ公式サイト

彼女の最新アルバムSpark は、アンソニー・ジャクソン(ギター)、サイモン・フィリップス(ドラムス)とのトリオによる作品で、このトリオでの4枚目のアルバム。Jazz 好きには、ぜひ一度聞いてみて欲しい。

Amazon のカスタマーレビューに書いたものを以下に紹介;



このアルバムは、全体的にメンバー相互の信頼感が最も強く感じられる演奏だ。
なによりも、肩から力が抜けていて、メンバーの自然な調和を感じる。ひろみさんだけでなく、アンソニーやサイモンのの演奏技術のパワーアップが、そうさせたのかも知れないと感じる。トリオ内での音のぶつかり合いをあまり感じなくなり、互いに溶け合った感じは、これまでになく心地よい。

1. Spark
掴みのピアノの旋律は期待感を膨らませる。アンソニーの揺れる感じのベースラインが曲を貫き独特なグルーブ感を支えている。その上にピアノとドラムスが彩りを添え、メンバーが競うことなく一体感を出している。この一体感がとても心地良い。

2. In A Trace
全体に大人のサウンド感が出ていて、各パートの自己主張が抑えられ、互いに競うよりも調和する感じが全面に出ている。ひろみさんのテクニックに一段と磨きがかかったことを教えてくれる。なにより余裕が出てきたのが分かる。

3. Take Me Away
なにかどこかで聞いたような曲で、新鮮味が感じられないのが残念。しかしメンバー全体に余裕が出てきたことは十分に伝わってくる。この曲は、CDで繰り返し聞くのではなく、ライブで聞きたいと思う。

4. Wonderland
これも、どこかで聞いたような感じ。ひろみ節と言えばそうだが、マンネリ感が否めない。しかし上と同様、余裕が感じられ、トリオが確実に成熟してきていることが分かる。

5. Indulgence
音の一粒一粒がタイトに無駄なく生きている。とても都会的でグルービーな1曲だ。どこかデイブ・グルーシンを思い出させるようなニューヨーク風のサウンドに感じられる。個人的には本アルバム中でかなり気に入った1曲だ。

6. Dilemma
まさに、ひろみ節と言える一曲だが、ここでも大人なテイストで洗練された感じがする。トリオ全体が奏でる音から無駄がなくなり、余裕が増したことを、この曲でも強く感じる。

7. What Will Be, Will Be
タイトル(なるようになるさ)から、どんな感じか期待した通りの、ちょっと楽しい曲だ。トリオが円熟期に入っていることがよく分かる。最後まで全く飽きさせない。

8. Wake Up And Dream
アルバムに大抵一曲は、ひろみさんのソロピアノ曲が入っているが、今回も期待を裏切らない素晴らしさだ。曲全体を包む明確な世界観があり、人生の起伏や流れを載せた壮大な時の流れを、優しく包み込むようなメロディーで表現している。聞いていて、自分や家族の様々な出来事とシンクロして、ときとして涙が出そうになった。人生には良いことや悪いことがあり、後になれば一夜の夢でしかない....そんなことを語りかけてくれるようだ。本アルバムで最も気に入った曲だ。

9. All's Well
なかなかファンキーな仕上がりで、このようなテイストの引き出しを持っているのもひろみさんの魅力の1つだ。ライブなら、この曲の途中や最後にメンバー紹介がありそうで、観客の拍手が聞こえてきそうな曲だ。トリオそれぞれの魅力がバランスよく結合している。

かなり偏見に満ちているかも知れないが、初めて聞いた時の感想を紹介した。



初回限定版、DVD付き Limited Edition

DVDは、東京フォーラムでのライブからの収録だ。
やはり、実際に演奏している姿を抜きに、上原ひろみを語れないと思う。

彼女の初期の作品は、頑張っているのは分かるが、聞いていて少々疲れるところも
あった。しかし、このアルバムでは、成熟した余裕が感じられ、疲れるなどということは
微塵も感じさせない。





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keywords: プNo Music, No Life、上原ひろみ、Jazz
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なお管理人はカシオ計算機の関係者ではありません。いつでもどこでもプログラミングができるプログラム電卓が好きな1ユーザーです。


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