Kia Ora!マオリ語で「こんにちは」と挨拶する際に使う言葉です。ニュージーランドの先住民族マオリは、独自の言葉と伝統を大切にしてきました。
例えば、「kei te pēhea koe?」は元気ですかという意味です。英語だとhow have you been?というフレーズで、日常的に使いますよね。
マオリ語は聞きやすく、覚えやすい言葉と感じる方も少なくありません。実は、それぞれの言葉には豊かなマオリ文化と意味が秘められています。
ニュージーランドの公用語は英語とマオリ語、そして手話です。マオリ語は1987年に公用語になりました。
日本と季節が逆のため、南半球に位置するニュージーランドの9月は春です。毎年9月には、 Māori Language Weekが開催されます。つまり、「マオリ語ウィーク」です!
マオリ語といえば、ニュージーランド代表のラグビー強豪チーム・オールブラックスが披露するHaka(ハカ)があります。Hakaはマオリ語で踊りという意味であり、マオリ族の伝統的な舞踊です。
今回は、マオリ語についてご紹介します。簡単に覚えられる言葉やフレーズもお伝えするため、ぜひ一緒に発音してみてください!
【目次】
Māori Language Weekとは
マオリ語ウィークとは、1975年から続くニュージーランドで大切な期間です。国民のみんながマオリ語をお祝いし、もっと日常生活で使っていこうと盛り上がる期間です。
期間中には「Te Wiki o te Reo Māori」という言葉をよく目にします。意味を一つ一つ解説すると、
「Te(テ)」・・・英語のtheのような使い方をする言葉
「Wiki(ウィキ)」・・・英語で言うweek(週)
「o(オ)」・・・の
「te(テ)」・・・英語のtheのような使い方をする言葉
「Reo(レオ)」・・・言語
「Māori(マオリ)」・・・ニュージーランドの先住民マオリ族
となります。
2024年度は、9月14日〜9月21日までがマオリ語ウィークとなっています。1週間の期間の間、本屋さんやショッピングモールなど街では様々な場所でマオリ文化を感じることができます。
例えば、
などがあります。
実際、ニュージーランドにいると日々マオリ語を目にしたり聞いたりします。ただ、マオリ語ウィークになるとさらに盛り上がりを感じます。日本語と発音が似ているため、「覚えやすい言語」と感じる方も少なくありません。
マオリ語の素敵な言葉
「Aotearoa(アオテアロア)」
船に乗ったマオリ族がニュージーランドを初めて発見した時に、土地が「長い白い雲」に見えたと言われています。マオリ語で「アオテアロア」と意味し、そのままニュージーランドを表す言葉として誕生しました。
ニュージーランドと呼ぶ代わりに、現地ではたくさんの人が日常的にアオテアロアと呼びます。
「Pepeha(ペペハ)」
ニュージーランドでスピーチなどをする際には、まずはマオリ語で挨拶することがよくあります。マオリ語で挨拶は「mihi(ミヒ)」ですが、「Pepeha(ペペハ)」は自己紹介を意味します。
基本的には祖先の出身地など土地との繋がりを感じさせるような内容が多いです。
「Ataahua(アタアフア)」
人や物など、様々な美しいものに対して使う言葉です。マオリ文化では、外見だけではなく内面の美しさや調和もとても大切にされています。
「Harikoa(ハリコア)」
心が満たされていて、喜びや幸福を感じる時に使う言葉です。
「Aroha(アロハ)」
愛と意味します。単なるロマンチックな表現だけではなく、家族や自然に対しての愛など広範囲に対して使われます。
日常的によく使い、ちょっとした感謝の気持ちを伝える時にも適した言葉です。マオリ族にとって、コミュニティーの調和や幸福を促進するための大切な言葉の一つです。
「 Whānau(ファーナウ)」
マオリ文化でとても特徴的な言葉の一つである Whānauは、家族を意味します。血縁関係だけではなく、精神的や社会的に繋がっているコミュニティー全体を指すことが多いです。マオリ族は、調和のとれた生活を送ることを大切します。
実践!もっとマオリ語を学びたい
言葉だけではなく、フレーズを学びたい方のために簡単なマオリ語を紹介します。
こんにちは
Kia ora(キアオラ)。
ありがとう、またねという意味でも使える言葉です。
下記の動画では、冒頭に様々なニュージーランド人が「Kia ora」と発音します。ぜひ見てみてください。
おはようございます
Mōrena(モーレナ)。Ata Mārie(アタ マーリエ)。
元気ですか
Kei te pēhea koe?(ケイテ ペヒア コエ)。
自分が元気なら「Kei te pai(ケイテ パイ)」、元気ですと答えてみましょう!
ようこそ
Haere mai(ハエレ マエ)。
マオリ族がコミュニティーの集合所として、大切に伝統を繋いできたMarae(マラエ)と呼ばれる場所があります。Maraeに招待された際には、Haere maiと聞くチャンスがあるでしょう。
またね
- Ka kite anō (カ キテ アノー)。
韓国語のように去る人に対してと、残る人に対してのパターンもあります。
- Haere rā(ハエレ ラー)。
去る人に対して使います。
- Hei kona rā(ヘイ コナ ラー)。
残る人に対して使います。
頑張ってください
Kia kaha (キア カハ)。
強くあれ、とう意味でもあります。
また、「Ka pai(カパイ)」という言葉も一緒に使われるシーンが多いです。よくやった、という意味です。
上記のフレーズは、試合や試験などでも使える言葉ですね。
まとめ
今回は、ニュージーランドの公用語の一つであるマオリ語についてご紹介しました。また、マオリ語を祝うMāori Language Weekがあるということもお伝えしました。
ニュージーランドに行ったら、ぜひマオリ語にもチャレンジしてみてください。まずは、元気よく「Kia ora!」から始めてみてはいかがでしょうか。