オーストラリア英語とニュージーランド英語は同じように扱われることも少なくありません。両国の国旗すら間違い探しかのように似ている国ではありますが、実際にはすぐに違いがわかるようになります。
発音で言うと、オーストラリア人は鼻にかかったような喋り方をすることで有名です。対照的に、ニュージーランド人は母音の発音に特徴があります。例えば数字の6である「シックス」を「サックス」、通貨の「バックス」を「ボックス」のように発音します。
国土の広さにも大きな違いがあります。ニュージーランドは人口よりも羊が多い国と言われているものの、国土は27万534平方キロメートルほどです。日本の4分の3ほどの広さです。
オーストラリアは砂漠もある国で有名ですが、769 万平方 キロメートルもあります。世界第6位にもなる広さで、日本の20倍ほどの国土には驚きます。
今回は、南半球に位置する似ている2つの国・オーストラリアとニュージーランドのさまざまな特徴と違いを紹介します。
【目次】
どっちが住みやすい国なのか
2024年版「世界で最も住みやすい都市ランキング」の結果によると、第4位にメルボルンがランキングに上がりました。第7位はシドニーです。両方ともオーストラリアの南東付近に位置しています。
ニュージーランドでは第9位にオークランドが選ばれました。首都ウェリントンは第20位でした。
よって、オーストラリアもニュージーランドも世界的に見ても治安もよく非常に住みやすい国と言えるでしょう。かつ、2つの国はどちらも日本で発行された自動車免許証がそのまま使用可能な点もポイントです。ただ、左側運転なのでご注意くださいね!
さまざまな面白い食べ物編
オーストラリアとニュージーランドを留学などで訪れる際には必ずと言っても過言ではないほどすぐに紹介される国民的な食べ物があります。独特な食べ物として「酵母エキス」がそれぞれあり、オーストラリア人もニュージーランド人も酵母エキスをジャムのようにトーストにたっぷりと塗って食べるのが大好きです。
オーストラリアの酵母エキス・ベジマイト
名前から発想できるように、ベジマイトとは野菜をイースト菌で発酵させたペースト状の食べ物です。色が黒に近く、独特なやや強い臭いがあります。味は塩辛いため好みが分かれるとのも言われています。
オーストラリアにホームステイした際に私は初めて食べた際に気絶しそうになりましたが、ホストファミリーや現地の学校の友達は大好物でした。ピーナッツバターやジャムなどのコーナーに置いてある、オーストラリア人には欠かせない食べ物です。価格は8AUDほどです。
ニュージーランドの酵母エキス・マーマイト
ビール酵母の粕から作られるマーマイトはベジマイトよりも塩辛くて苦いのですが、砂糖が入っているためやや甘みが感じられます。見た目や硬さはベジマイトとほとんど変わりません。
価格はベジマイトと同じく、8NZDほどで購入できます。ビタミンBを多く含むため、サプリメント感覚で日々食べているという人も多いです。
スポーツとナイトライフ編
ニュージーランドとオーストラリアでは、スポーツとバブ文化は切っても切れない関係です。特にラグビーとなると別格です。ニュージーランド代表・オールブラックスは世界でも強豪チームとして有名ですが、オーストラリア代表・ワラビーズはオーストラリア人から熱狂的な応援を受けて活躍しています。
ニュージーランド対オーストラリアのラグビーの試合がある日には、日中はもちろん夜も人々はラグビーの話を止めることはありません。オールブラックスの試合前のハカはとても迫力のある伝統の舞です。オーストラリアを応援する際の「オージーオージオージー、おい、おい、おい!」という掛け声は有名です。試合をする選手だけではなく、ぜひ応援している人たちにも注目して観戦してみてください。
ニュージーランド人もオーストラリア人もパブでお酒やチップスをつまむことが大好きです。どちらかというと、人口も少ないニュージーランドの方がバラエティが少ないですね。
オーストラリアにはたくさんのナイトクラブやバー、コンサートなどが夜通しで盛り上がることが多い国です。
世界でも珍しい動物たち編
自然豊かなオーストラリアとニュージーランドならではの珍しく貴重な動物たちがいます。特にオーストラリアでは有毒な動物が多くいる国として世界に知られていますが、日常生活では危険はほとんどないため安心してください。ただ、皿の大きさかのような現地のクモの大きさにはきっと驚くでしょう。
次に、オーストラリアとニュージーランドで有名な5種類の動物を紹介します。
オーストラリアの有名な動物
オーストラリア固有種は1,300種以上とも言われています。そのため、現地の動物園は観光スポットとしてもおすすめです。
- コアラ
- カンガルー
- ワラビー
- クオッカ
- ウォンバット
ニュージーランドの有名な動物
驚くことに、ニュージーランドには蛇が生息していません。なぜなら、ニュージーランドには飛べない鳥が多くいるため蛇が鳥の卵を食べてしまうからです。
- 羊
- キウイ
- キア
- トゥイ
- プケコ
天候とアウトドア編
世界的にも異常気象が続いているため一概に判断することは難しいですが、どちらかと言うとニュージーランドの方が穏やかな天候です。また、ニュージーランドは「1日に4つの季節がある」と言われるほど天気の移り変わりが早いことも知っておくとよいでしょう。
オーストラリアは比較的暖かい、むしろ暑い国で強烈な熱波と湿気もある国です。
次に、壮大な自然に囲まれた国だからこそ観光にもおすすめのアウトドアスポットを3つずつ紹介します。
絶景アウトドア・オーストラリア編
- グレート・バリア・リーフでダイビングとシュノーケリング
- ブルーマウンテンズでユネスコ遺産を肌で感じる
- カンガルー島でコアラやカンガルーに出会う
絶景アウトドア・ニュージーランド編
- ミルフォードサウンドでクルーズ
- ホビット村を肌で感じる
- ワイトモ洞窟で非日常感を体験
スラング編
似ているようで似ていない国では、それぞれ独自の言い回しや単語があります。例えばニュージーランドでは友達のことをmate/broと言います。 「hey bro, what's up?」などは、特に先住民族マオリ系や男性の間でよく使われます。「Sweet as」=いいね、もよく頻繁に使われるスラングです。
オーストラリアはどちらかというと日本人のようにとにかく言葉を省略するのが好きですね。例えばcuupa(cup of tea)、Chrissy prezzie(Christmas present)などがあります。チョコレートをchoccy、クッキーをbiccyというスラングもオーストラリア独特な言い方です。
世界的スーパーモデル「ミランダ・カー」はオーストラリア出身のため、オージーイングリッシュが残っています。日本の学校ではほとんと習わないため、現地のネイティブの発音に最初は戸惑う人も少なくありません。
次に、現地でよく使用する下記3つの言葉をオーストラリアとニュージーランドではどのように言うのかお伝えします。
- hiking(ハイキング)
- flipflops(ビーチサンダル)
- cooler(クーラーボックス)
オーストラリアのスラング
- bushwalking
- thongs
- esky
ニュージーランドのスラング
- tramping
- jandals
- chikky bin
まとめ
意外とまだまだ知られていないオーストラリアとニュージーランドでは、どちらも住みやすい国で治安も良いことをお伝えしました。
また、気候や国土の広さも異なるため自分にとってどちらの方が住みやすいのか検討するポイントにもなりますね。
ぜひ観光で訪れた際には、現地の心地よい暮らしぶりを肌で感じてみてください。