日本中が涙を流した
東日本大震災。その発生から一年を迎えました。改めて
東日本大震災で亡くなられた方のご冥福を心より深くお祈りいたします。
死者・行方不明者が二万人にも及ぶ大惨事。一年経った今もなお、被災地の復興はなかなか進まず、そこに暮らす人々の心の傷は癒えていません。そして原発事故の影響でふるさとを離れ避難を余儀されなくなった人々も苦難の生活を強いられています。平成の世の中になって、戦争こそなくなったものの、北海道南西沖地震や阪神大震災、そして中越地震などの大震災が続き、これらの発生した日時や出来事を決して忘れることは出来ません。
一年経った2012.3.11。私はこの日をどのように過ごそうかずっと悩んでいました。被災地へ行く、ということも考えましたが、いったいどこへ行ったら良いかもわからず、そして答えが出ず。結局自宅で追善供養と黙祷をし、様々な思いを偲ばせながら過ごしていました。
テレビでは被災地各地の中継でいろんな人の悲しい表情が多く映されていましたが、その中で前向きに希望を持ち続ける人々の映像を目にしました。一番印象に残ったのが宮城県の小学生が読み上げた作文。
『負けない心』
彼は何とか津波から逃れることは出来ましたが時計屋のおじいちゃんが亡くなったとのこと。お母さんから無言でおじいちゃんの腕時計を渡され悟ったそうです。しかし作文を読み上げる彼は、形見となったおじいちゃんの腕時計を身につけ、
「時計のように立ち止まらないで前へ前へ進んでいく!」
という力強い体験話をしていて思わず目頭が熱くなり涙してしまいました。今はどんな状況だろうと、一歩一歩、前へ前へ進んでいって欲しい。これは被災地の方々だけではなく日本全体に言えること。希望を持ち続け、また笑顔を取り戻したいですね。
写真は
三陸鉄道吉浜駅の夕暮れ。南リアス線はまだですが、北リアス線は久慈から田野畑まで4月1日に運転再開するそうで、昨日から試運転列車が走り出しました。こちらも一歩ずつ前へ進んでいます。