野沢駅で約10分の停車。車窓に飛び込んできた柿が青空に映えて見事だったのでしばらく窓を開けてゆっくり感じながらシャッターを切った。新潟からやってきて福島県境を越えて会津地方に入ると風景が途端に懐かしさを覚えてしまうのは気のせいだろうか?
磐越西線 野沢駅にて 【D70sにて撮影】
津川を過ぎると太陽はすでに西に傾き紅色に変わってゆく。展望車の大きな窓から降り注ぐ斜陽の光が長い影を作り出す。
磐越西線 車内にて 【D70sにて撮影】
車掌さんが駅にいる人たちと何やら話をしていた。あまりよく聞こえなかったが「いってらっしゃ~い」と手を振る人たちの声に笑顔で応える車掌さんの姿が印象的だった。
磐越西線 三川駅にて 【D70sにて撮影】
五泉駅を発車して間もなく早出川鉄橋を渡る。ここは長いガーター橋で列車編成を撮るには適している好撮影地。案の定「D51 ばんえつ物語」を撮る撮り鉄集団がパッと見数百人。乗客たちも思わず歓声を上げていた。
磐越西線 車内にて 【D70sにて撮影】
通常C57で運転される磐越西線の「ばんえつ物語」。機関車の定期点検の影響で11月25~26日の運転に臨時登板となったD51、いつになく凛々しい姿で私たちの前に現れた。特製のヘッドマークを誇らしげに掲げ目指すは会津若松。4時間の長い旅が始まる。
磐越西線 新津駅にて 【D70sにて撮影】
列車はすでに行ってしまった後だったが駅によるとまだ山に太陽が隠れるほんの少し前だった。慌ててカメラを取り出し駅スナップ。山に囲まれた静かな東長沢駅で太陽が沈むまでまるで競争するかのようにシャッターを切った。
陸羽東線 東長沢駅にて 【D70sにて撮影】
秋の斜陽の光線は魅力的だ。強烈な光が紅葉と車両を照らし印象的な光景を作り上げる。太陽が低いので山影に隠れる厳しい条件だが、光が当っている場所ではこれ以上ないシチュエーションだ。
陸羽東線 鵜杉~瀬見温泉にて 【D70sにて撮影】