
東北道を北上し夜の舟鼻峠を越えて奥会津へ到着。間一髪朝一番の会津若松行きに間に合った。しかし目的の会津中川駅の桜は連日の雨でほぼ散っていた。わずかに色が残っていたので苦し紛れに遠くから撮影。
只見線 会津中川駅にて [RDPⅢにて撮影]

突如降りだした大雨に打たれながら迎えた最終列車。地元の方が今までの労いを込めて運転手に花束贈呈が行われた。そして発車時刻から5分遅れ、甲高いホイッスルを鳴らしゆっくりと北見行き最終列車が置戸駅を発車していった。
北海道ちほく高原鉄道 置戸駅にて 【D70sにて撮影】

峠を越える最終列車を感度を上げて狙った。カタンカタンと響く列車のジョイント音、そしてホイッスル。もう二度と峠には響くことはない。
北海道ちほく高原鉄道 小利別~置戸にて 【D70sにて撮影】

四月中旬を過ぎたと言うのにサミット付近はまだまだ残雪が。この日は朝からの雨で視界は芳しくなく、重い雲に覆われていた。恐らく満員の乗客を乗せた列車はもうすぐやってくる最終の時刻から逃れるかのように視界から消えていった。
北海道ちほく高原鉄道 小利別~置戸にて 【D70sにて撮影】

同じくお別れ式典。いつも通学で使っていた高校生たちも今までの感謝を込めて満面の笑みを込めて列車を見送った。明日からはバス、彼女らの生活も少しずつ変わっていくのだろうか。
北海道ちほく高原鉄道 置戸駅にて 【D70sにて撮影】

主要駅でなくても地元の人たちは駅へ集い、最後の別れを惜しんだ。小学生の彼らは大人になった時、銀河線に乗った記憶がどれくらい残っているのだろうか?彼らの心の中にいつまで銀河線が走っているのだろうか?
北海道ちほく高原鉄道 大誉地駅にて 【D70sにて撮影】

「お別れ列車」は各主要駅で式典が行われていた。本別駅では地元の高校生ブラスバンド部が様々な演奏で私たちを楽しませてくれた。しかし発車間際に演奏された「Galaxy Express」は宇宙の彼方に旅立ってしまうかのような寂しさを感じてしまい、思わず目頭が熱くなってしまった。
北海道ちほく高原鉄道 本別駅にて 【D70sにて撮影】