Danse Macabre

ミラ・ジョヴォヴィッチが出ている怖い映画があったのだが、授業と原稿で忙しくとても観に行くことができなかった。次の怖い映画は絶対に観に行こうと思っていたら「パラノーマル・アクティヴィティ」という映画がめっちゃ怖いということで話題になっている。これはぜひ観に行かねば。

映画は、ある同棲カップルの身に起こる怪奇現象をビデオカメラで撮影して解明しようというストーリー。映画が進むにつれて、どうやら女性の方が悪魔に魅入られたらしいということがわかってくる。悪魔自体は映画には出てこないで、くるぞ、ヤバいぞ的な怖さで観客をビビらせる。

最終的に、彼女は悪魔に体を乗っ取られて、彼氏を惨殺して映画終了。低予算で作った恐怖映画が大ヒットと言うのは、ブレアウィッチ・プロジェクトを思わせるが、実際、事件が解決せず、暗い気分で映画が終わるのも同じ。なかなか面白かったが、若干、宣伝にだまされた感もある。

というのも、ハリウッドがリメイクをあきらめるほど、オリジナルが怖くて面白いかというと、そうかなあ〜と思ってしまう。日本で怖い映画と言えばオバケとか悪霊の類で、要するに、元は人間だったもの。ところがこの映画は「悪魔」で、もともと人間ではないので、どうも怖さの種類が日本と違っている気がする。

撮影方法は、彼氏が撮影した映像を編集したという設定になっているので、画面が揺れるしBGMも特殊効果もなし。よく言えばリアリティがあるが、もう少し演出があったも良かった気がする。演出なしの素材だけで、あそこまで怖さを演出できた点をほめるべきかもしれないが、もうちょっと味付けがある方が楽しめる気がした。