2022年に登場したFH15から、FIIO製品のネーミングルールが変わっています。WeiboやX上でもまだ浸透し切ってないために、FIIO公式からWeibo上に改めて解説が出ていました。そこで当ブログでも日本語に意訳し、さらに補足を加えて解説していきます。ぜひブックマークしてご活用ください。
FIIO製品の新たなネーミングルール
まずは例となる下記画像をご覧ください。
①型番の前に位置するアルファベット(例:「F」や「J」)
まずこのアルファベットは上の例図の通り、必ずしも表示されるものではありません。この型番の前に位置するアルファベットは製品のシリーズを表しています。「F」が先頭の場合、FIIOブランドの製品です。「J」が先頭の場合、サブブランドであるJADEAUDIOブランドの製品です。
②型番の頭文字のアルファベット(例:「M」や「BTR」など)
型番の頭文字のアルファベットは製品のカテゴリーを指し、1〜4文字のアルファベットの文字列で構成されています。1文字のアルファベットによるカテゴリーは次の通りです。
- M=ポータブルのデジタルオーディオプレイヤー(DAP)
- R=デスクトッププレイヤー
- K=デスクトップDAC/アンプ
- Q=ポータブルDAC/アンプ
2文字のアルファベットによるカテゴリー
- KA=ドングル型DAC、スマートホン向けのDAC/アンプ
- FW=完全ワイヤレスイヤホン(TWS)
- SP=アクティブスピーカー
- FT=ヘッドホン
- FF=イントラコンカ
- FA=バランスドアマーチュア(BA)のみで構成されるイヤホン
- FD=ダイナミックドライバー(DD)のみで構成されるイヤホン
- FH=BAとDDのハイブリッドで構成されるイヤホン
- FX=BAとDD、さらに静電(EST)ドライバーで構成されるイヤホン
3文字のアルファベットによるカテゴリー
- BTR=Bluetooth DAC/アンプ
- BTA=Bluetoothを送受信可能な複合機
4文字のアルファベットによるカテゴリー
- UTWS=TWSアダプター
③2桁目の数字
これは上記の例図で言うと「M27PRO」の二桁目の数字である「2」を指します。この数字は製品の世代を表します。数字をそのままに「1」は第1世代を表し、「2」は第2世代、「3」は第3世代と続きます。ただしネーミングルール変更以前では表示がないものがあり、実質的に「1」が第2世代を表す場合があります。例えば現在、「FD11」が最も新しいですが、この前世代の製品として「FD1」があります。また発売が予定されている「BTR15」も「BTR5」の後継機で「15」の「1」は新たな世代を表しています。このように従来のFIIO製品の型番では2桁目の数字がない製品が多かったことから、新しいネーミングルールが混乱する原因となっています。今後、新たに発売される製品の型番は基本的に2桁目の数字を持っていますので、それを新たな世代の製品と理解するとわかりやすいです。また原則、次の④で説明する1桁目の数字が製品のグレードを表し、2桁で構成するグレードは現時点で存在しないことを理解する必要があります。
ちなみに2023年に「M23」の発売が予定されていて、このM23はM11 Plusの後継機となります。M11シリーズはM11、M11PRO、M11 Plusと3機種あり、M11の上位機がM11PRO、さらに上位機がM11 Plusとなっていました。そして新ネーミングルールのもとではM11の次世代機は「M11S」で、M11 Plusの次世代機は「M23」とグレードに当たる数字が区別されることになるようです。
④1桁目の数字(例:1、3、5、7、9)
上の例図で言うと「M27PRO」の二桁目の数字である「7」を指します。この数字は製品のグレード(等級)を表します。この数字は1、3、5、7、9で構成され、数字が大きいほど価格が高いです。なお、一般的にFIIO製品では偶数のモデルは採用していません。
⑤語尾のアルファベット(例:「K」、「PRO」など)
上の例図で言うと「M27PRO」の「PRO」の部分を指します。同じグレード(等級)の製品で、位置付けを区別した製品を表します。最近の製品だとK7にBluetoothを搭載したモデル「K7BT」がわかりやすい例になります。その他に有名な製品では「K9PRO」があります。この「PRO」は「K9」より上位の位置付けであることを表しています。このように語尾のアルファベットによって、意味合いも異なってきます。
▼新ネーミングルールが適用される2023年新製品情報
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