AtCoder ARC 115 C - ℕ Coloring (茶色, 500 点) - けんちょんの競プロ精進記録

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AtCoder ARC 115 C - ℕ Coloring (茶色, 500 点)

これ茶色はさすがにびっくりした!

問題概要

整数  N が与えられる。

正の整数からなる数列  A_{1}, \dots, A_{N} であって、

  •  i j の約数であるような任意の  i, j に対して  A_{i} \neq A_{j}

という条件を満たすものを考える。そのような数列のうち、数列に登場する値の最大値が最小となるようなものを一つ求めよ。

考えたこと

たとえば  N = 24 のとき、1, 2, 4, 12, 24 というように、隣接する二要素が約数倍数関係であるようなものをとってくると、どの 2 つも約数倍数であるようになっている。

つまりこの場合、

  •  A_{1} = 1
  •  A_{2} = 2
  •  A_{4} = 3
  •  A_{12} = 4
  •  A_{24} = 5

というように、絶対に「5」までは必要になるのだ。

一般に、 N 以下の整数のうち、「素因数分解したときの指数の和の最大値 + 1」だけの値までは必ず必要になることが示せる。たとえば

 24 = 2^{3} \times 3^{1}

なので、24 を含むなら 3 + 1 + 1 = 5 までは必ず必要というわけだ。

十分性

逆に、 N 以下の整数のうち、「素因数分解したときの指数の和の最大値 + 1」が答えとなるような数列を具体的に作ることもできる。

具体的には、各  n に対して

としてあげれば、条件を満たすことになる!!!

 p q の約数であるとき、 p素因数分解したときの指数の和は、 q素因数分解したときの指数の和よりも真に小さいことからわかる。

コード

#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;

int main() {
    auto calc = [&](long long n) -> long long {
        long long res = 1;
        if (n == 1) return res;
        for (long long p = 2; p * p <= n; ++p) {
            while (n % p == 0) {
                ++res;
                n /= p;
            }
        }
        if (n > 1) ++res;
        return res;
    };
    
    int N;
    cin >> N;
    for (long long n = 1; n <= N; ++n) cout << calc(n) << " ";
    cout << endl;
}