【ウインタータイヤの老舗が開発】雪道の怖さを払拭する北欧生まれのスタッドレス|NOKIAN TYRES HAKKAPELIITTA R5| | ドライバーWeb|クルマ好きの“知りたい”がここに
2024/10/30 カー用品 PR

【ウインタータイヤの老舗が開発】雪道の怖さを払拭する北欧生まれのスタッドレス|NOKIAN TYRES HAKKAPELIITTA R5|

北欧フィンランドに開発拠点を置くノキアンタイヤは、1934年に世界で初めてウインタータイヤを市場投入したことで知られている。そんな老舗メーカーが開発した最新スタッドレスタイヤを北海道で試した!


応答性のよさが安心感を生む

世界で初めてウインタータイヤを作ったことで知られるノキアンタイヤ。ここ日本にもスタッドレスタイヤを継続的に投入しており、最新作となるのがハッカペリッタR5だ。

そのR5は、従来品のR3よりも溝を狭めることでトレッドブロックの数を40%増加させ、さらに接地面積は4%、サイプ量も10%アップを実現。明らかに氷上性能の比重を高めたトレッドデザインである。

R5は、乗用車用、SUV用、そしてEV用の3種類をラインアップ。トレッドデザインは共通だが、コンパウンドやケースはそれぞれ専用設計となっている。

北海道のテストコースで乗用車用のR5とSUV用のR5 SUVを試してみたが、印象的だったのは路面を問わない運転のしやすさ。絶対的なグリップ性能のよさはもちろんだが、ステアリングを切ったときの応答性や手応えのよさにより、滑りやすい道を安心して走らせられる。

雪道で一番怖いのは、行く先の路面状況を予想しにくい場面。探るようにステアリングを切るわけだが、ここでクルマが反応しないと恐怖のどん底! その点でR5シリーズは微小舵領域の応答性に優れており、切った量に応じてノーズが反応。その過程、手応えも十分なので、グリップしている様子を感じながら自然に必要な分だけステアリングを操作できる。その結果、切りすぎたり足りなかったりという違和感がなく、クルマをスイスイ走らせられるのだ。

気になる氷上性能だが、これも数段レベルアップしていた。シリカを増やした新コンパウンドのゴム効果と、アークティック・グリップ・クリスタルと呼ばれるひっかき剤が効いているようだ。タイヤのトレッドが氷の路面をしっかり捉え、その摩擦感をありありと伝えてくる。雪上同様に応答性もよく、微小舵角でもクルマを操れる。制動時も路面に対する引っ掛かり感が伝わってくるので、安心感が高いのもポイントだ。


NOKIAN TYRES
HAKKAPELIITTA R5

■タイヤサイズ ※価格はオープン
R5:175/65R14 82R~275/35R20 102T XL
R5 SUV:215/70R16 100R ~ 315/35R22 111T XL
R5 EV:215/55R18 99R XL~295/35R22 108T XL


●先代のR3よりも氷上性能を引き上げるためトレッドの溝は細かくなったが、ハッカペリッタシリーズの特徴でもある排雪性のよさは同等。雪をつかみ、そしてリリースしてフレッシュな溝で新たに雪をつかむことで、路面を捉える感触をつぶさに伝えてくれる


●トレッド面には残溝を確認できる工夫あり。「8」は「残溝8mm」の意味で新品時。「8」が消えると8 mmを下まわり……といった具合。「4」の横にある雪マークが消えると、スタッドレスタイヤとしては使用限界


●サイドウォールには、「220~320(kPa)」とマークを配置。ここに愛車の指定空気圧を白いペンなどでマークしておけば、空気圧チェックのときにあらためて確認せずに済むわけ。適正な空気圧を保つのに便利だ

SUVユーザーにオススメ!

R5 SUVは、乗用車用R5の雪上・氷上性能はそのままに、SUVならではの重量増に対応すべくコンパウンドを高剛性化。最大の特徴はサイドウォールにアラミド繊維を配合して強化されていること。カットしにくく、SUVらしいタフに走らせたときの安心感が高いのだ。ぜひ中重量級のSUVが愛車の人に試してほしい。

EVや電動車にマッチング

重量が重く、さらにトルクが大きくタイヤへの負荷が大きいEVや電動車に最適なのがR5 EV。専用コンパウンドに加えて、プロファイルも高トルク向けの強化型を採用。転がり抵抗の少なさも特徴で、冬場の航続距離が気になるEVにピッタリだ。またタイヤ内側の吸音スポンジもR5 EV専用。静粛性に配慮している。


ユーザーたちの声を聞いてみた
※阿部商会調べ

HSさん
(50代・千葉)
クルマ:メルセデス・ベンツ CLA45 AMG 4マチック
タイヤ:ハッカペリッタR5

初めてのノキアンタイヤです。今まで乗用車用からクロカン系まで国内外いろいろなスタッドレスタイヤを試してきましたが、個人的にハッカペリッタR5は最高だと思います。というのも、私は関東の雪が降らない地域に住んでおり、スタッドレスには雪道性能だけでなくドライでの性能や摩耗性も重視しています。以前、500km程度を雪のない高速道路を走り、その後は凍結路や圧雪路、シャーベット路などさまざまな路面を走りましたがまったく問題なし。燃費、乗り心地、ドライでのハンドリングも夏タイヤと遜色ない性能です。

YSさん
(50代・北海道)
クルマ:ランドローバー ディスカバリー
タイヤ:ハッカペリッタR5 SUV

最初に買ったのはハッカペリッタR2 SUV。国産タイヤしか履いたことがなかったため、正直不安でした。北海道の冬の路面は、朝、昼、夜と時間とともに変化しますが、ツルツルのアイスバーンでもまっすぐ走り、ピタッと止まれ、ドカ雪の日や雪解けのザクザク路面もまったく不安なく走れます。また、2シーズン、3シーズン目でも同じ性能を保っているのにも驚き。今はR5 SUVを履かせていますが、アイスバーンでの性能が上がったように思います。ツルツル路面でタイヤが食いつく感じがあり、安心して運転できます。



〈文=斎藤 聡 写真=山内 潤也〉

■問い合わせ先
阿部商会
https://abeshokai.jp/nokian/

ドライバーWeb編集部