桜川涼子(さくらがわ りょうこ)は NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」の登場人物。
明律大学でヒロイン・猪爪寅子と同期の入学。
寅子の同期でもとくに目立つ華族のお嬢様。
演じるのは桜井ユキさん。
桜川涼子はどのような人物なのでしょうか?
華族とはどのような人たちなのでしょうか?
ドラマ「虎に翼」の 桜川涼子と華族について紹介します。
ドラマ「虎に翼」の桜川涼子とは
桜川涼子(さくらがわ りょうこ)
演: 桜井ユキ
華族の男爵桜川家のお嬢さま。
海外生活もあり英語も堪能。成績優秀。
西洋風のドレスを着た写真が雑誌に載ったり。ファッションや行動が注目され世間からは芸能人のような扱いを受けています。
そのため明律大学女子部でも演劇会を行うときには桜川涼子の知名度を利用して人を集めようという演出がありました。
涼子本人はそんな常に監視されているような生活に息苦しさを感じています。どんなに努力しても「華族だから、恵まれているからと」言われ、正当に自分を評価されないことに不満を感じています。
桜川家は男爵の家柄。母が桜川家の人で、父は婿養子。そのため家では母の発言力が大きいです。母は家を守るために口うるさい。涼子の行動も家の者に見張らせています。
法学科を受けるのも華族としてのイメージ作りのようなところがあります。山田よねや寅子のような世間への不満から法律を勉強して何とかしたい。という感じではありません。
桜川涼子役:桜井ユキとは
桜川涼子を演じるのは女優の 桜井ユキさん。
大分県で生まれて福岡県で育ちました。プロフィールでは福岡県久留米市出身になってます。
2011年ごろから舞台やCMを中心に出演。その後、映画「寄生獣」「新宿スワン」「ピース オブ ケイク」などに出演。映画のほか、テレビドラマにも出演。
連続テレビ小説「ちむどんどん」で「アッラ・フォンターナ」の創業者・大城房子の若いころを演じています。
「だから私は推しました」では初めての連続ドラマ主役となる 遠藤愛を演じ。
他にも「満天のゴール」主役:川岸奈緒
などを演じています。
華族とは
桜川涼子は華族の桜川家のお嬢様です。
華族とはいったい何でしょうか?
華族とは明治(1869年)から昭和22年(1947年)まで存在した貴族のことです。江戸時代までの貴族と違うのは。公家だけでなく武家出身者も華族に含まれていること。
明治政府はイギリスをお手本に立憲君主制の国を目指しました。イギリスは議会があって選挙で政治家が選ばれますが、国王がいて貴族たちが支えています。
日本も天皇がいて皇族を支える貴族が必要とされました。そこで江戸時代までの公家や武家の中から
華族には公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵の5つのランクがあります。
大まかには次のように分かれていました。
公爵:もと皇族、親王、諸王、摂関家、徳川宗家。
侯爵:清華家(摂関家の次に位の高い公家)、徳川御三家、15万石以上の大名家。
伯爵:大納言クラスの堂上家の公家、徳川御三卿、5万石以上の大名家。
子爵:堂上家の公家、5万石以下の大名家。
男爵:上位以外で功績のあったもの。
これ以外にも特別な功績があれば昇格します。
華族の分家や、大名の家臣だった家も、大企業・財閥の創業家(岩崎家、鴻池家、渋沢家、住友家、三井家など)なども男爵になっています。
桜川家は男爵なので明治維新の前は公家や大名家だったわけではなさそうです。かといって財閥でもなさそう。それでも裕福な家のようですし由緒のある家だったのでしょう。
まるで芸能人扱い
華族は今でいう「セレブ」そのもの。
お金があるだけでなく高いレベルの教育を受け、最先端のファッションを身に着けたり、ふるまいにも「国民のお手本」になることを求められています。
そのため容姿端麗で優秀な華族のお嬢様は世間の注目を集めがち。
桜川涼子も海外経験があって英語ができて、振る舞いにも気品があり、絵に描いたようなお嬢様。そのため雑誌でも写真付きで紹介されアイドルのような扱いをうけています。
華族は教育熱心
華族は確かに特権を認められた人たちなのですが。「国民のお手本」になるのを求められているので注目されがち。
また華族は政治家(貴族院議員)、外交官、軍人として国のために働くことが期待されているので、それに見合う人材に育てなければいけません。
華族の祖先の多くは大名や公家ですから財産がある家が多いです。とはいえすべての華族が豊富な財産をもっているわけではありません。資産運用や事業に失敗したりすると生活に困るだけでなく地位も失います。また不祥事をおこしたりすると華族取り消しになったりします。
そのため華族は教育熱心でした。というよりよい教育をして子どもたちを育てないと家が無くなってしまう危険性が高いのです。
華族は女性も教育熱心。多くは「良妻賢母」型の教育ですが。良い子供を育てるためには母親も賢くなければいけない。という考え方だったので華族の娘は進学することが多いです。
「虎と翼」の寅子の周辺にはこの時代に存在した様々な立場の女性がいます。桜川涼子は架空ですが、このような立場の人がいたのは事実です。涼子は無事法学科を卒業するのでしょうか、そしてどのような人生を歩んでいくのでしょうか。気になりますね。
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