ネットショップを始めたら、まずはこれだけ見ておこう! アクセス解析ツールGoogleサーチコンソール

このブログでは、実店舗とネットショップの考え方の違いを簡単にお伝えし、ネットショップへの「来店」を数値で見ることができる分析ツール“Googleサーチコンソール”の具体的な活用方法についてご紹介します。

Googleサーチコンソールを利用することで、自社のネットショップがお客様にどのように評価されているのか?また、課題についても知ることができるため、お店をより良くするヒントを発見することができます。

1. ネットショップの「来店する」って何? 

まずはじめに、リアルのお店とオンラインのお店は、ネットショップの入店方法が違うという前提条件をお話しします。

リアル店舗とネットショップでは玄関の作りが違う

リアル店舗とネットショップでは、玄関の作り方に違いがあります。

・リアル店舗
玄関は1階のみ
・ネットショップ
全てのフロアに玄関がある

リアル店舗は、玄関が1階にしかないため、お客様の導線が明確に作られています。
ネットショップは、たくさんの出入り口があるので、どこからお客様が入ってくるかが分かりません。
逆に言うと、お客様はどんなところからも入ってくることができるので、目的のものがある入口から入って、用事が済んだらすぐに帰ってしまいます。

弊社が運営している焼き鳥屋「大黒堂」を事例にサイトマップで説明すると、玄関であるトップページから入り、取り扱っている商品が置いてあるコーナーに入ると、さまざまな部位の商品が並んでいます。

さらには、焼き鳥の部位を詳しく紹介した教養情報(部位ページ)があり、ここには各部位の場所や食感などの特徴が詳細に書かれています。

焼き鳥の部位について詳しく知りたいというお客様がご来店された際、商品一覧のページには行かず、「知りたかった情報があった!解決した、ありがとう」と帰って行かれるのがネットショップの特徴です。

来店者の8割が1階の玄関から入店していない

アクセス解析をすると、大黒堂に来店してきてくれるキーワードTop5は、焼き鳥の情報または焼き鳥の関連情報を詳しく紹介したブログを介して来店してくれています。
つまり、大黒堂に来店してくれるほとんどのお客様は、大黒堂も鳥取も大山どりも意識していない人。1階の玄関から入店していないのです。

2. Googleサーチコンソールを使って来店しているお客様を知ろう

リアルのお店とオンラインのお店は、ネットショップの入店方法が違うということをご理解いただいたかと思います。
次は、分析ツール「Googleサーチコンソール」を活用して、自社に来店しているお客様を把握していきましょう。

Googleサーチコンソールは、Googleが無償で提供しているサービスの一つ。
さまざまな分析ツールを提供していますが、今回ご紹介するのは大きく3つです。

・Googleアナリティクス(現GA4)
自社のECに来店したお客様がお店の中でどんな行動をしたのか?知ることができる
・Googleサーチコンソール
Googleが私たちのお店をどう診断しているのかを知ることができる
・Googleトレンド
世の中の動向+検索した時に上位表示されるものが世の中の現状だと教えてくれる

サーチコンソールで分かること

Googlesサーチコンソールは、Googleの検索結果において自社がどのように評価されているのか?大きく以下3つのことが分かります。

  1. 来店目的が分かる=検索キーワード
  2. 来店した玄関が分かる=ランクインページ
  3. 競合との差が分かる=検索順位

初めての方向けの使い方

Googleサーチコンソールを開くと左側に多くのメニューが出てきますが、まずは「検索パフォーマンス」だけを覚えてください。

画面上部では、自社の状況を把握することができます。

・合計クリック数
お店に来店してくれた人の数
・合計表示回数
お店がGoogleの検索結果一覧に表示された数
・平均CTR
合計表示回数と合計クリック数を割った来店率
・平均掲載順位
Googleの検索結果における平均の掲載順位
(一般的に10位以内に入るページがGoogleの評価が高いページ)

画面下部にいくと、クエリ(検索キーワード)を見ることで、自社に来店するお客様がどんな悩みを持っているのかを知ることができます。

3. サーチコンソールで自社の課題を見つけよう

検索キーワードを指定し、日付を選択する箇所から昨年のデータを比較をすることができます。
昨年と比較して、自社の評価がどう変わったのか?つまり、お店の課題となるものを見つけることができます。

1つずつキーワードを見ていくことも大切なのですが、なぜ評価が変わったのか?総評を知りたいという時、ダブルノットでは2つの手法を使い、自社の課題を見つけます。

  1. ChatGPTに聞いてみる
  2. Googleトレンドで世の中の動向を見る

手法1 ChatGPTに聞いてみる

「昨年比較のデータから自社の課題を出してほしい」とChatGPTに指示をすると、昨年との変化を踏まえて、次にどのようなアクションをすると良いのか?アイデアを出してくれます。

こちらのブログで、アクセス解析を含むChatGPTの活用方法について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

手法2 Googleトレンドで世の中の動向を見る

Googleサーチコンソールでは、Googleの検索結果において自社がどのように評価されているかを知ることができますが、自社の業界が世の中でどのような変化が起きているのかを把握することも大切です。

冒頭でご紹介した、Googleが無償で提供しているサービス「Googleトレンド」を活用して、現在から最大5年間で、指定したキーワードの相対評価を知ることができます。

例えば、キーワード「焼き鳥」で見ると、コロナ禍では検索数が減少傾向にあり、コロナ禍が明けてから、徐々に増加していることが分かります。

このように、世の中の動向をGoogleトレンドで把握しつつ、GoogleサーチコンソールとChatGPTを活用してネットショップに来店いただいたお客様の悩み・課題を探り、自社のネットショップをより良くするヒントを見つけていきましょう!

まとめ

週1回で良いので、自社のネットショップにどのようなお客様がきたのか把握しましょう。
そして繰り返しにはなりますが、Googleトレンドを見て世の中の流れを知り、GoogleサーチコンソールとChatGPTを活用して、Googleにおける自社の総評を把握しましょう。

さらに、制作会社さんにアクセス解析レポートを依頼している という方は、報告を受けるよりも私たちから仮説を伝え、そして相談をし、ともに解決策を導き出していきましょう。
相談をできるようにするには、前者でお伝えしたように週1回でもGoogleサーチコンソールを確認する習慣を身につけ、自社に来店するお客様を把握しておくことが大切です。

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この記事を書いた人

高林 努

東京でネットビジネスに約20年従事。
IMJグループ、電通レイザーフィッシュ、クラウドワークスでは、大手企業のインターネットビジネスの事業立案から実践構築までを担当。
2017年「地元鳥取を元気にしたい!」という思いから、(株)ダブルノットを設立。
地域を越えて日本全国に商品をアピールする“地産外商”を掲げ、ネット店長の育成に尽力。鳥取県八頭町、兵庫県豊岡市でデジタル人材育成を実施中!