車椅子/杖で登場のJim Hall,
脊椎手術の後遺症で延期になっていたコンサートの代替公演だそうだが、
まだそんなに調子が悪いのかと気になる気になる。
11月のときはこの公演のことを知らなかったが、
代替公演の広告みてアランフェスを演るというので行ってみたのだ。
編成はピアノ、ベース、ドラム、アルトサックス、そして当然ギター。
通常クラシックを聴きにいくオーチャードホールの音響は
むしろよかったと思うのだが、
今回はなんだかステージ辺りか前の方で音がこもっていて
あまりよく聴こえず残念。
御大扱いのロン・カーターがアランフェスを含み3曲だけ登場。
ロン・カーターのベースの音が
あまり趣味ではないので
かねてからライブを敬遠していたが
今回はそれに輪をかけて音がモコモコしており(会場のせい?)
リズムも退屈だったし、やはり好きではないと再認識。
アランフェスはCDと大幅に編曲が違って
stringsもつくが
それにしてもかなり印象が薄い出来。
うーん。
相変わらずGreg OsbyのAlto Saxは凄まじい。
久しぶりの来日。3年半前のプーさんとの共演以来。
今回はsidemanでの登場で控えめだったが
彼の空気感は独特だと思う。
ビブラートを殆ど使わずに
息とピッチのコントロールで情感をだすのが本当にうまい。
人格的にはどうかと思うところが多いけど、
音楽的にはやっぱり面白い存在で目が離せない。
本人のバンドで来日してくれたら嬉しいが、
なかなか音楽業界って難しいのでしょうね。
毎年恒例、
5月本場所前の稽古総見、
両国国技館タダ見である。早く着けば砂被りにさえ座れちゃう。
朝青龍の肩を持つ気もないが、
バッシング受けるほど何がひどいのかわからない。
そりゃ、昔は横綱は相手に頭もつけず、寡黙で立派だった。。。
って、ひと昔前の千代の富士だって頭付ける相撲してたし、
態度横柄だったぞ、みんな忘れたか。
外国人でまだ20代、これだけ日本や
相撲に馴染んでいるだけで褒めてやりたい。
相撲も立ち姿も誰より絵になるぞ。別にファンじゃないけどさ。
(①ぶつかり稽古にて)
とにかく、こういう場ではやはり見ていて飽きない相撲取りである。
(②ぶつかり稽古直後、水を差した力士の顔に受け取った水をぶっかける)
(③横綱審議委員で‘天敵’といわれる内館牧子氏に歩み寄ってハグした)
ちなみに白鵬はさらに強くなってる印象。
真面目で対照的、それにしても、
こんな異国の封建的な実力社会で
頑張る根性を持ってる若い外国人ほんとにえらい。
愛着があるものは捨てられない性分につき、
いまだに発売当初のiPod初代を車で使っているが、
本体はまだしもfirewire仕様のコントローラーや
mini-plug使用のFMトランスミッターが虫の息。
バックアップのつもりで去年iPod nanoを購入したが、
わたしの素人耳で聞いても
音がつねに塊状でしか聞こえず、
初代iPodの音の響きや奥行きに比べて
かなり音が貧弱なのでびっくりした。
というわけで藁にでもすがる思いで以前metro minuteでちら見した
portable headphone ampの
iBasso T4を注文してみた。
中国からの謎の宅配で3-4日ぐらいで届いたぞ。
とにかく小さい。写真は100円ライターと並べてみたところ。
あの小さなiPod nanoが大きくみえる。
少なくとも楽器それぞれがばらばらによく聞こえるような雰囲気あり、
ないよりずっとまし。
充電して使わなきゃいけないのはおっくうだな。持続は24時間程度。
アンプおたくの友人もいないので、
純正のCB01cableとiPod lineoutも一緒に注文しておいた。
(
iBassoT4+ iPod lineout+ CB01 cableで送料込み$160程度ざんす。)
接続は簡単。
今にケーブル自作しはじめたりして。
ここ数年、Blue Note Tokyoに本当にうんざりしてしまっていて
なるべく行かないようにしているものの
どうしても見に行きたいmusicianがここにしか出演しない場合、
1年に少なくとも2回ぐらいは行く羽目になる。
その一人が
Cassandra Wilson.
8月に公演があると友人から聞いて知ってはいたが、
実に4年ぶり、しかも最後に来日したときのライブはあまりよくなかった。
グラミー賞をとってからしばらくshowの構成がワンパターンだった印象あり
以前から観ている者としてはすごく退屈だったので
今回はどんなもんかなーと様子をみていた。
しかし友人から新譜の出来がかなりいいと聞いたのもあり、
(ちなみに、ライブを聴いて気に入ったらCDを買う習性があるので
自分は聴いてないままで)
でかけることにして8月11日東京最後の回に。
というのも、ずっとCassandraのバックでベースを弾いていて
M-Base時代から彼女の友人でもあるLonnie Plaxicoが
同時期に別のことで来日しているのも知っていたので
ちょっとハプニングも期待してヤマをかけたのだ。
それが大当たり。
Cassandraは活気に満ちあふれていて声のピッチのコントロール、
自在さともに前回とうって変わって素晴らしかったし、
今のmusical directorとなった
Marvin Sewellのslide guitarには相変わらずしびれたし、
なによりLonnieの飛び入りに立ち会えた事に感謝、
彼のWood BassとCassandraのGod bless the childは
二人のoriginalityが際立って圧巻の演奏であった。
それにしても人の楽器で自分の音を出すのはさすがプロだと変に感心。
楽器が同じでも出す音は弾き手によって大分変わるのだなあ、と
素人としては面白かった。
やはりCassandraの歌にはLonnieのBassがよく似合う。
ま、CD録音時のメンバーだからそれも当然か。
Cassandra Wilson website:
http://www.cassandrawilson.com/