2023 年 79 巻 26 号 論文ID: 23-26020
軽乗用車についても車検時の走行距離計のデータが入手できることが判明した.軽乗用車と乗用車の車検データから得た全国市区町村別の年間走行量を用いることで,自家用乗用車の一人あたりCO2排出量をこれまでより高い信頼性で推計し,北海道東部や茨城県・福島県で多いこと等を示した.また,軽乗用車と乗用車の地域別の走行量の違い等を分析し,脱炭素化に向けた地域別の対策の考察を試みた.その結果,年間走行量が短く軽乗用車の割合が高い島しょ部や西日本内陸部の市区町村において自宅充電による電気自動車の普及が行いやすいと考えられること等を示した.