犬用シャンプーの種類と選び方!何を基準にして決めたらいいの?
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犬用シャンプーの種類と選び方!何を基準にして決めたらいいの?

愛犬のシャンプーはどんな基準で選んで購入していますか?

愛犬の皮膚・被毛の状態によって使うシャンプーを決められていると思いますが、シャンプーの選び方をよく理解せず購入するのは愛犬のためにも好ましくありません。

肌質に合ったシャンプーはどうやって選べばいいのか?どんな種類のシャンプーがあるのか?犬のシャンプーの選び方の基本的なことについて解説していきたいと思います。

犬のシャンプーを選ぶ時は「肌タイプ」を重視!

愛犬に合ったシャンプーを選ぶためには、愛犬の肌タイプを知ることが大切です。

どんな肌タイプがあるのか?基本的な5つのタイプは以下の通りです。

  1. ふつう肌
  2. 乾燥肌
  3. 脂性肌
  4. 敏感肌
  5. 混合肌

愛犬の肌タイプが分からない場合は、動物病院で確認してもらえます。年齢とともに肌質が変わっていくこともありますから、一度確認してもらうといいかもしれませんね。

それでは、それぞれの肌タイプについて解説していきましょう。

ふつう肌

ふつう肌、いわゆる目立った皮膚トラブルがない理想的な健康肌です。肌の水分と皮脂のバランスがちゃんととれているため、比較的どんなシャンプーも使いやすい特徴があります。

乾燥肌

肌の水分量が少なく、保湿力も弱いカサカサしたとした肌が特徴です。どちらかと言うと、空気が乾燥した部屋にいることが多い室内犬に多く見られます。

また、室内外問わず子犬やアトピー体質の犬は比較的肌が乾燥しやすい傾向にあります。

シャンプーは保湿効果に優れたもの、低刺激のものを選び、頻繁に体を洗うのは避けるようにしましょう。

脂性肌

乾燥肌とは全く逆の、皮脂の量が多いベタッとした肌が特徴です。「脂漏症」という皮膚病にかかっている可能性もあるため、シャンプー選びは慎重に行う必要があります。

脂性肌は肌そのものが皮脂でベタつき、被毛まで脂っぽくなるのが特徴です。そのまま放置すると細菌が繁殖して皮膚病を引き起こす恐れがあるので、ケアには十分配慮しましょう。

シャンプーは、皮脂をきちんと落としてくれるもの、薬用シャンプーなどがおすすめです。

敏感肌

敏感肌は、肌がすぐにかぶれたり赤みが出てしまうのが特徴です。

刺激にとても敏感なので、シャンプー選びがもっとも難しい肌タイプとも言われています。基本的には、殺菌力のある低刺激のものを選ぶのがおすすめのようです。

愛犬の皮膚が真っ赤になっていたり、明らかに荒れている場合は、シャンプーを使わずにぬるま湯だけで洗うこともあります。必ず獣医師の指示を仰ぐようにしましょう。

混合肌

混合肌は、乾燥肌と脂性肌が混ざった状態の肌質のことを言います。

この場合は、水分と皮脂のバランスを整えるシャンプーを使うといいでしょう。極端に脂性肌用のものを使うと、乾燥している部分がトラブルを引き起こす恐れもあります。

老犬はホルモンバランスが崩れやすいため、混合肌になりやすい傾向があります。

犬用のシャンプーの種類にはどんなのがある?特徴は?

犬用のシャンプーにもいろんな種類があります。

ここでは基本的な種類と特徴を紹介していきますが、どれを使えばいいのはよく分からない時は獣医師やトリマーなど専門的な知識のある方に相談してみましょう。

ノーマルシャンプー

  • ふつう肌の犬におすすめ

ノーマルシャンプーは、肌トラブルも何もない健康的な肌タイプの犬に向いているシャンプーです。

肌悩みを改善していくというよりは、どちらかと言うと美容目的に近い商品になります。

そのため、被毛の汚れを落としてツヤを出したい時に使われることが多いです。この手のシャンプーを皮膚の弱い犬に使ってしまうと、炎症などを引き起こす可能性があるので注意しましょう。

低刺激シャンプー

  • 子犬、乾燥肌、混合肌の犬におすすめ

低刺激シャンプーは、その名のとおり肌に刺激となるものを極力取り除いたシャンプーです。ノーマルシャンプーに比べて刺激が少ない分、殺菌力や洗浄力が低めになります。

そのため、皮膚病や皮膚トラブルを患っている犬、皮脂が多い犬には向きません。殺菌力や洗浄力が低いので、落とすべき細菌や皮脂を十分に落とし切れなくなるからです。

ただ最近は、たとえ2度洗いになっても刺激が少ないから肌への負担が軽く済むということから、脂性肌の犬にも使っている飼い主さんが増えてきました。

薬用シャンプー

  • 皮膚トラブルで悩む犬におすすめ

薬用シャンプーは、薬用成分を主体として作られているシャンプーです。アトピー、皮膚アレルギー、皮膚炎、脂漏性皮膚炎など、さまざなま皮膚トラブルに対応しています。

ただし、薬用シャンプーはすべての皮膚トラブルに対応できるわけではありません。中には刺激が強すぎる場合もありますし、成分が合わず副作用が出てしまうこともあります。

使用する際はできるだけ獣医師に相談をし、今の愛犬の肌状態に合っているかどうかを確認しましょう。

抗菌シャンプー

  • 皮膚疾患(膿皮症、脂漏症など)で悩む犬におすすめ

抗菌シャンプーは、その名のとおり殺菌効果に優れたシャンプーです。薬用シャンプーが皮膚トラブル向けなのに対し、こちらは皮膚病の原因となる菌を殺菌・抗菌する目的があります。

中にはかなり刺激が強い商品もあるため、使用する際は必ず獣医師やトリマーに相談してから使うことをおすすめします。

オーガニックシャンプー

  • 子犬、ふつう肌、乾燥肌、敏感肌、混合肌の犬におすすめ

最近注目を浴びているのが、犬用のオーガニックシャンプーです。

泡立ちが悪い、洗浄力がイマイチなどのデメリットはありますが、低刺激の成分や保湿効果のある天然成分が使われていることもあって人気が高まっています。

また、比較的どんな肌タイプの犬でも使えるのがオーガニックシャンプーの良さです。中でも、乾燥肌や肌が弱い犬には使いやすいでしょう。

逆に皮脂の分泌が多い犬には、洗浄力が弱めなのであまり向いていないと言えます。

水なしシャンプー

  • 水を使ったシャンプーができない犬におすすめ

水なしシャンプーは、ケガや手術をして体を濡らせない時や、短時間でササッと体を洗いたい時などにおすすめのシャンプーです。

タイプも豊富で、泡タイプ、スプレータイプ、パウダータイプ、タオルタイプの4種類がペットショップなどによく並んでいます。

ふつうのシャンプーと比べると洗浄力は弱めですが、いざと言う時に1本あると重宝します(災害時など)。

沐浴タイプ

  • シャンプーが使えない犬、老犬におすすめ

沐浴タイプは、バスタブや大きなたらいなどにぬるま湯を張って使うものです。中でマッサージをするように洗います。

皮膚への刺激や体の負担がシャンプーよりもグッと少ないので、シャンプーが使えない犬や老犬におすすめの方法です。

犬用のシャンプーは季節によって変えるべき?

季節によって愛犬の肌の状態が変わるなら、その時の肌状態に合ったシャンプーに変えてみることをおすすめします。

たとえば、空気が乾燥して肌がカサついているようなら保湿効果のあるものを、梅雨や夏の時期に皮膚が蒸れてベタつくようなら皮脂を取り除くものといったように、その時の肌状態に合わせてシャンプーを変えてみるといいでしょう。

とくに肌トラブルが何もないようであれば、通年同じシャンプーを使い続けても大丈夫です。

もしも愛犬の皮膚に何しかしら異常が見られるようになったら、その時は必ず獣医師に相談するようにして下さい。

動物病院用のシャンプーと市販品では何が違うの?

動物病院で提供されるシャンプーのほとんどは、皮膚病の治療を目的とした薬効がハッキリしているものです。

それに対し市販品は、予防、スキンケア、肌状態の改善、毛質改善をメインとしているものが中心となります。

ノミやダニによる被害がひどい場合は動物病院へ!

もし愛犬がノミやダニによって皮膚トラブルを起こしてしまったら、できるだけすぐに動物病院で診てもらい、その上で適切な対応をするようにしましょう。

初期段階なら市販の駆除タイプのシャンプーで対応できることもありますが、症状がひどくなると治療が必要になる場合もあります。自己判断をしないことが大切です。

シャンプーを変えても洗い方が悪ければ意味なし!

たとえ愛犬の肌質や症状に合ったシャンプーに変えたとしても、シャンプーの仕方が悪ければ肌状態は改善されません。それくらい洗い方は重要な作業になります。

とくに皮膚トラブルや皮膚疾患を患っている犬、乾燥肌の犬は、シャンプーのわずかな洗い残しが症状を悪化させることもあるので注意が必要です。

「シャンプーを変えても肌の状態が良くならないなぁ…」と感じる場合は、以下のいずれかに該当する可能性があるかもしれません。

  • シャンプーの頻度が多い(目安は1~2ヶ月に1回)。
  • 湯音が高い(目安は35~37℃)。
  • ゴシゴシ洗っている(指の腹を使ってマッサージする洗い方が基本)。
  • シャンプーを原液でそのままつけている(薄めて使う、あるいは泡立ててから使うのが基本)。
  • 洗い流しが不十分。
  • ちゃんと乾かしていない。

これが1つでも当てはまると、シャンプーそのものではなく、洗い方による肌トラブルが原因となっている可能性もあります。

正しいシャンプーの仕方についてはこちらの記事で解説していますので、ぜひ併せて参考にしていただけたらと思います。

まとめ

犬用のシャンプーを選ぶ時は、値段や香りばかりに左右されて決めるのは好ましくありません。人間用のボディーシャンプーやシャンプーとはわけが違います。

基本は愛犬の肌タイプに合ったものを選ぶことなので、どの商品を使ったらいいのか迷ったら専門家に相談してみましょう。

ちなみに我が家の愛犬は、獣医師に診てもらったらフケが出やすい肌質であることが判明しました。原因は、老化による新陳代謝の低下だそうです。

このように、私たち飼い主でさえ気づかない細かいところも獣医さんなら教えてくれます。その後のシャンプーも以前より気を使うようになったので、相談して良かったと思いますよ。

愛犬が皮膚トラブルで苦しい思いをしないためにも、シャンプー選びにも慎重になってみてはいかがでしょうか。

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