マードック大学のコスタ博士によって開発されたドッグフード「モッピー」。日本の風土と環境に合わせて作られているオーストラリア産のドッグフードです。
同じシリーズで「モッピー」と「モッピープロフェッショナル」の2種類がありますが、販売会社に確認したところ、価格が多少違うものの内容は同じ商品ですよ。
一般家庭用はモッピー、ブリーダー専用がモッピープロフェッショナルとなるそうです。本記事では「モッピー」として解説しますね。
ここでは、モッピーの原材料や安全性の評価、口コミ評判を調査していきたいと思います。
項目 | 詳細 |
---|---|
商品ランク | Dランク ※S~Fランクは【全285商品】おすすめドッグフードを徹底比較!安全安心な犬の餌は?の記事で比較しています。 |
原材料 | 2.9 |
栄養バランス | 4.0 |
無添加 | 4.7 |
安全性 | 2.8 |
コスト | 5.0 |
内容量 | 1.2kg、2.5kg、7.5kg、15kg ※レギュラーの場合 |
価格 | 1,565円(1.2kg) 2,614円(2.5kg) 6,543円(7.5kg) 12,019円(15kg) ※公式サイト会員割引参考価格 |
価格/日 | 88円 |
価格/kg | 801円 |
カロリー/100g | 320kcal |
目的 | 総合栄養食 |
主原材料 | 小麦、ラム、米、家禽ミール(チキン、ターキー等)、コプラミール、動物性油脂 |
タイプ | ドライフード |
対応年齢 | 成犬用 |
原産国 | オーストラリア |
当サイトは、モッピーをDランクと評価しました。
実際にモッピー(モッピープロフェッショナル)を愛犬に食べさせている飼い主さんからは、とても高い評価を受けています。
総合的に見て犬の体に害を与えるような成分は含まれていませんし、工場が厳しく管理されている点も印象が良いです。
ただ、第一主原料は小麦。公式サイトに「アレルギーを起こしにくいラム&ライスが主原料」と説明があるのに、アレルゲンとなりやすい小麦が多く使われています。
こういった原材料の使い方と表示の仕方はマイナス点と言えるでしょう。
目次
実際にモッピードッグフードを購入してみました!
実際に私が購入したモッピーを見ていきましょう。今回は「レギュラー(小粒)」1.2kgを選びました。
公式の楽天市場店で購入したところ、初回購入だったため、冊子や計量カップも同梱されていましたよ。
裏面は上記画像のような感じで、特徴や原材料が書かれています。
ちなみに、賞味期限・保証分析値は正面中央です。
モッピー専用の計量カップは、半透明のタイプ。レギュラーやハイエナジーなど、種類ごとに測れるようになっています。毎回はかりで計量しなくても良いのは便利ですね。
パッケージを開けてみると、モッピーにはジッパーがついていました。保管にも便利です。
袋の中はこんな感じ。脱酸素剤も入っていて、フードの劣化に配慮していることがうかがえます。
フードの香りはそこまで強くはなく、チキン系スナック菓子のようです。姉妹ブランドの「ナナ」と似た香りがします。
試しに、手に乗せてみました。やや油っぽさがありますが、そこまで強くはない印象です。この感触も「ナナ」に似ていると思います。
粒サイズを確認するべく、比較として1円玉硬貨と私がいつも愛犬に用意しているモグワン、モッピーを並べました。
モッピーはコイン型で、サイズにばらつきがあります。大体直径約8〜12×厚さ4mmほど。モグワンとそう変わらないサイズです。私が選んだモッピーは小粒ですが、大粒もあります。
モッピードッグフードの原材料と安全性について評価!
次に、モッピーの原材料と安全性についてです。ここでは「レギュラー」を評価してみました。
あくまでも私の基準ではありますが、何を使っているのかよくわからない原料、犬の体に良くない原料は赤色で示しています。
タンパク質 | 20%以上 | 灰分 | 7%以下 |
脂質 | 12%以上 | 水分 | 8%以下 |
粗繊維 | 3.5%以下 | 代謝エネルギー | 320kcal/100g |
モッピーの「レギュラー」には、気になる原料がチラホラありますね。ドッグフードについて勉強されている人なら「あっ!」とすぐに気付くでしょう。
モッピーは、公式サイトで「アレルゲンになりにくいラム&ライスが主原料」と説明しているんです。
でも、第1主原料は「小麦」で、脂肪源に「動物性油脂」肉類には「チキンやターキーなどの家禽肉」も使用されています。
食物アレルギーを引き起こしやすい食品がランダムに、そして多めに含まれているんです(参考:アクサダイレクトのペット保険「食物アレルギー(食物過敏症)」)。
また「動物性油脂」と「家禽ミール」「家禽ダイジェスト」には何を使っているのか、はっきりしません。そこで、販売会社に確認しました。
動物性油脂は「チキン」「ウシ」「ヒツジ」で、家禽には主に「チキン」を使っていて稀に「ターキー」の場合もあるとの回答です。
原材料を見ただけではこういった情報はわからないので、特にアレルギー体質の犬の場合は注意したいところです。
原材料の使い方は気になりますが、HACCPの認証を受けたオーストラリアの工場で製造されていて、品質・衛生管理をかなり徹底しているようです(参考:総合衛生管理HACCP認証協会【公式】)。
原材料自体もオーストラリア産を使用し、糞臭を軽減する「ユッカフォーム抽出物」も配合されています。
そして、嗜好性が高いと言われる「コプラミール」が使われているのも特徴です。
歯石予防のために硬めの粒にしたり、酸化防止剤に天然由来成分を使用したりといったところからも、犬の健康が考えられていることが分かります。
- 食品に対してアレルギーがない犬。
- 便臭が気になる犬。
- 毛並みが良くない犬。
- ドッグフードの価格を抑えたい人。
- 普段のごはんで飼い犬の口のケアをしたい人。
- 天然由来の酸化防止剤を使ったドッグフードを探している人。
- 原材料の質やラインナップなどそこまで気にしない人。
このように、良い点もあるため原材料のラインナップやアレルギーが気にならなければ、決して悪くはないドッグフードだと私は思いました。
モッピードッグフードの口コミや評判ってどうなの?
続いて、モッピーを愛犬に与えてみた飼い主さんの口コミ・評判を以下にご紹介します。
モッピードッグフードの良い口コミ
モッピードッグフードの悪い口コミ
モッピードッグフードの口コミ・評判まとめ
モッピーは全体的に評判の良いドッグフードです。価格が高すぎず、変な原料もこれといって入っていないことから多くの飼い主さんに親しまれているようですね。
とくに「毛艶が良くなった」「うんちの匂いが和らいだ」といった好意的な口コミが多い印象を受けました。
モッピーにはうんちの臭いを和らげるユッカが含まれているので、食べることでうんちの臭いが軽減される効果が期待できるんですね。
ただ、ユッカはさまざまな薬効を持つ植物ですから、他の食品(サプリメントやおやつ)などにもユッカエキスが含まれている場合は重複しないよう気をつけた方がいいでしょう。
そしてマイナス評価ですが、もっとも多かったのは「うんちが柔らかくなった」「うんちが真っ黒」という声です。
うんちが真っ黒になるのはモッピープロフェッショナルに多く、同じ原材料のモッピーにはそのような口コミがほとんどありませんでした。これはちょっと不思議ですね…。
【最安値は?】公式・Amazon・楽天の価格を比較!
公式サイト | Amazon | 楽天 | |
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初回購入 | - | - | - |
定期購入 | - | - | - |
通常購入 | - | ||
送料 | 700円 ※7,150円以上は無料 |
- | 店舗により異なる |
どこでモッピーを買うのがもっとも安いのか?公式サイトを基準に、大手通販サイトのAmazonと楽天を比較してみました。
モッピードッグフードの価格は楽天が安い!
調査した結果、モッピーの価格がもっとも安いのは楽天であることがわかりました。
公式オンラインショップも会員になれば安く購入できるのですが、楽天より300〜5,500円ほど高くなりますね。ただし、正規品を確実に送ってもらえるメリットはあります。
ちなみに、Amazonではモッピープロフェッショナルしか取り扱っていません。品揃えも中途半端なので、楽天や公式オンラインショップを利用した方が無難でしょう。
モッピードッグフードと私の愛犬が食べているモグワンを比較してみました!
項目 | モグワン | モッピー (レギュラー) |
---|---|---|
主原料 | 小麦 ラム 米 |
|
穀物 | 小麦 米 コーングルテンミール |
|
タンパク質 | 20%以上 | |
脂質 | 12%以上 | |
代謝エネルギー (100gあたり) |
320kcal | |
内容量 | 1.2kg 2.5kg 7.5kg 15kg |
|
価格 | ||
当サイト評価 | Dランク |
私がいつも愛犬に食べさせているモグワンとモッピーには、どのような違いがあるのか比較してみました。
まず「小麦粉・動物性油脂・曖昧な原料」が使われていないドッグフードを探している場合、モッピーもモッピープロフェッショナルも向きません。
だからと言って、モグワンを選ぶ必要はありませんが、多少値段が高くても原材料がきちんと表示されているフードが良いならモグワンのような商品をおすすめします。
「とくにそんなことは気にしない!」「問題になっているわけじゃない!」と考える場合、モッピーは向いているでしょう。そこは飼い主さんの考え方次第だと思います。
モッピーは、甘味料・着色料・保存料・発色剤・増粘安定剤などを使っていませんから、そこにフォーカスするのであればモッピーも良いドッグフードです。
どちらの商品が良いのか?というのは、犬の体質や健康状態によって変わるので、私の方では「〇〇がおすすめ!」と判断することはできません。
モグワンもモッピーもそれぞれ特徴が異なりますから、違いをよく比較したうえで愛犬に合ったフードを選んであげるようにしましょう。
ドッグフード「モッピー」と「ナナ」の違いって何?
モッピー&ナナは、1998年1月から発売されているオーストラリア産のドッグフードです。
ドッグフードを「モッピー」と「ナナ」に分けて販売しているモッピー&ナナですが、果たしてこの2つ違いは何なのか?
どちらも「レギュラー」を基準に比較し、わかる範囲で違いをまとめてみました。
モッピー | ナナ | |
---|---|---|
特徴 | 被毛・皮膚の 健康維持 |
食物アレルギーに 配慮 |
主原料 | 小麦 ラム 米 |
米 ラム 家禽ミール (チキン・ ターキー等) |
穀物 | 小麦 米 コーングルテンミール |
米 コーングルテンミール エン麦ふすま |
油脂 | 動物性油脂 菜種油 ひまわり油 魚油 亜麻仁油 大豆油 |
動物性油脂 菜種油 ひまわり油 魚油 亜麻仁油 大豆油 |
タンパク質 | 20%以上 | 24%以上 |
脂質 | 12%以上 | 10%以上 |
代謝エネルギー (100gあたり) |
320kcal | 320kcal |
ナナは食物アレルギーに配慮しているということもあり、アレルゲンとなりやすい小麦粉が含まれていません。
タンパク源はラムのみではないので注意が必要ですが、米や家禽肉(チキンやターキー)との相性も良ければアレルギー対策にナナを使ってみるのも良いでしょう。
それと、モッピーに含まれていなくてナナだけに含まれているのが「オリゴ糖」です。
オリゴ糖が配合されている分だけ、ナナはモッピーよりも腸内菌のバランスを整える働きが期待できるかもしれません。
モッピードッグフードのQ&A
モッピードッグフードにお試しサンプルはある?
公式サイトでは、ナナのサンプル(100g×2袋)のみ販売が行われています。
「モッピー」と「モッピープロフェッショナル」って同じ商品?
モッピーは一般家庭用で、モッピープロフェッショナルはブリーダー専用として販売しているようですね。
モッピードッグフード正規品の取扱店や販売店は?
モッピードッグフードまとめ
- 原材料は衛生に厳しいオーストラリアのものを使用。
- HACCP認証の工場で製造し品質・衛生管理を徹底。
- 犬にとって不要な甘味料・着色料・保存料・発色剤・増粘安定剤などは使っていない。
- 嗜好性が高いと言われるコプラミールを配合し、食いつきを向上させている。
- ユッカ配合なので他のサプリメントやおやつで重複しないようにするのが無難。
- アレルギーに配慮しラム&ライスが主原料とあるが、第一主原料は小麦で気になる。
- 動物性油脂・家禽ミール・家禽ダイジェストなど曖昧な表記の原料があり残念。
- 「モッピー」と「モッピープロフェッショナル」は内容が同じで価格が違うだけ。
- サンプルはなく、体質に合うかは本商品を購入しないと判断できない。
モッピーは、品質・衛生管理を徹底した工場で製造している点、甘味料・着色料・保存料・発色剤・増粘安定剤などを使ってない点は好印象でした。
とはいうものの、第一主原料が「小麦」であることが気になります。小麦以外にもアレルギーを引き起こしやすい食品がいくつも記載され、アレルギー源が多めかな?と感じました。
しかし公式サイトでは「アレルゲンになりにくいラム&ライスが主原料」と書かれています。主原料は小麦なのになぜこの表記…? これは矛盾しているように思います。
また、モッピーとモッピープロフェッショナルは、販売会社に確認したところ内容が同じです。長く続ける場合はモッピープロフェッショナルの方がお得になりますよ。
もともとアレルギーの犬には与える飼い主さんはいないと思いますが、健全な犬であっても注意しながら与えることをおすすめします。
愛犬の体質に合うかどうかもあるため、ドッグフードの切り替え完了までは、様子をよく見ながら与えるのが良いでしょう。
モッピードッグフードの基本情報
内容量 | 1.2kg、2.5kg、7.5kg、15kg ※レギュラーの場合 |
初回購入価格 | - |
定期購入価格 | - |
通常価格 | 1,565円(1.2kg) 2,614円(2.5kg) 6,543円(7.5kg) 12,019円(15kg) ※公式サイト会員割引参考価格 |
販売会社 | 株式会社 黒龍堂 |
公式サイト | http://moppy-nana.jp/ |