動物園にいるトラやライオンに生肉を届ける仕事を通し、犬や猫にとって「生」の食事が重要だと辿りつき完成したのがInstinct(インスティンクト)です。
生肉とその調理方法にこだわっているうえ、SQF取得の自社工場にて、原材料の調達から製造、出荷まで行い安全性も重視しています。
そんなインスティンクトの「rawBOOST リアルチキン」を実際に購入し、どんな商品か確かめました。
ここでは、インスティンクトの原材料や安全性の評価、口コミ・評判などを調査していきたいと思います。
項目 | 詳細 |
---|---|
商品ランク | Bランク ※S~Fランクは【全285商品】おすすめドッグフードを徹底比較!安全安心な犬の餌は?の記事で比較しています。 |
原材料 | 4.1 |
栄養バランス | 4.1 |
無添加 | 5.0 |
安全性 | 3.8 |
コスト | 2.1 |
内容量 | 320g、1.8kg、9.5kg |
価格 | 1,650円(320g) 6,600円(1.8kg) ※楽天参考価格 |
価格/日 | 291円 |
価格/kg | 3,667円 |
カロリー/100g | 443kcal |
目的 | 総合栄養食 |
主原材料 | チキン、チキンミール、エンドウ豆 |
タイプ | ドライフード |
対応年齢 | 全年齢対応(月齢3か月以上) |
原産国 | アメリカ |
当サイトは、インスティンクトをBランクと評価しました。
獣医大学と動物栄養学者との共同開発で「生のまま」ということにこだわったドッグフードです。調理方法や安全性を徹底しているのも良いなと思いました。
ものづくりの細部まで大切にしている取り組みからは、愛犬の健康を一番に考えているのも伝わります。
さらに、副産物・人工着色料・保存料不使用なので、安全とは言い難い添加物を避けたい人にも向いているでしょう。
原材料の詳細な産地が不明なことは少し気になりますが、全体を総合すると安心して与えられるフードといえます。
目次
実際にInstinct(インスティンクト)ドッグフードを購入してみました!
さっそく、私が購入したインスティンクトを見ていきましょう!今回は「rawBOOST リアルチキン」320gを選びました。
中央には「ドライフード」と「フリーズドライフード」がミックスされていることが書かれています。
裏面は上記画像のような感じです。説明文は基本的に日本語ですが、一部英語で記載されています。
開封してみると、320gの少量サイズでもジッパーがありました。これなら、日々の使い勝手も良いですね。
袋の中を覗くとこんな感じ。ドライフードは上側に、フリーズドライフードは下側に寄っていました。双方の重さからして、上側・下側へ分かれてしまうようです。
取り出す前に振るのが良いかもしれません。香りはまずまずの強さで、チキンのお肉らしい感じがします。
フリーズドライフードを下側から掘り出し、手のひらに乗せてみたのが上記画像です。油っぽさはあまりなく、ベタつきはありません。
フリーズドライの粉末をコーティングしているそうで、粒の周りには細かい粉がついています。
粒サイズを比較するため、1円玉硬貨・私が普段愛犬に与えているモグワン・インスティンクトを定規とともに並べました。
インスティンクトのドライフードはコイン型で直径約11×厚さ4mmほど。フリーズドライフードは形がマチマチでしたが、大体が円筒形で直径約11×長さ15mmでした。
ドライフードはモグワンよりひと周り大きい印象です。とはいえ、そこまで大きくはないため、小粒と呼べるサイズでしょう。
Instinct(インスティンクト)ドッグフードの原材料と安全性について評価!
次に、インスティンクトの原材料と安全性についてです。今回は私が購入した「rawBOOST リアルチキン」をピックアップしました。
あくまでも私の基準ではありますが、何を使っているのかよくわからない原料、犬の体に良くない原料は赤色で示しています。
インスティンクトには、特に危険な原料はありませんでした。
粗タンパク質 | 37.0%以上 | セレン | 0.6mg/kg以上 |
粗脂肪 | 20.5%以上 | ビタミンA | 18,000IU/kg以上 |
粗繊維 | 4.0%以下 | オメガ3脂肪酸 | 0.35%以上 |
亜鉛 | 120mg/kg以上 | オメガ6脂肪酸 | 3.2%以上 |
水分 | 9.0%以下 | 代謝エネルギー | 443kcal/100g |
インスティンクトの商品自体に書かれた情報、公式サイトの情報を参考にした結果、安心して利用できるドッグフードだなと判断しました。
栄養とおいしさを重視し「生」にこだわりっています。それと、安全性を徹底するため、自社工場で原材料の調達から出荷配送まで行なっているのは良いなと思ったところです。
まずは、インスティンクトの主な取り組みを下記にまとめてみました。
- 獣医大学と動物栄養学者との共同開発で作られている。
- 全原材料は、USDAの検査済施設(またはUSDAの輸入基準に沿った施設)のもの。
- 原材料は主にアメリカ産だが、本当に良い食材の場合は他の場所からも調達。
- ホルモン剤や抗生物質不使用の放し飼いチキン使用。
- 生(raw)製品の果物・野菜は、非遺伝子組み換えを使用。
- 穀物・大豆・副産物・人工着色料・保存料不使用。
- 熱・化学物質などを使わない高圧処理方法(HPP)を採用。
- 原材料の調達から出荷・配送まで自社の工場・施設で担う。
- 自社工場はSQF(Safe Quality Food)を取得している。
- FDA FSMAの基準をクリアし、人間の食品と同じ食品安全基準で製造。
これらの取り組みからは、愛犬に安全性の高い食事を提供しようという考えが伝わりました。決して安くない価格ではあるものの、品質や安全性に反映されているといえるでしょう。
上記のほか「rawBOOST リアルチキン」には、乳酸菌や抗酸化物質、オメガ脂肪酸を配合しているようです。免疫や肌・毛並みのサポートが期待できます。
また、環境アレルギーのことも考えられているのが、このフードの特徴です。
インスティンクトの研究調査によると「子犬の頃にフリーズドライフードを与えた場合、成犬になってからの環境アレルギーが少ない」とのこと。
一般的なドライフードを与えた場合は発症の可能性が19%であるものの、フリーズドライを与えた場合は7%にまで抑えることが実証されたそうです。
株式会社インスティンクト・ジャパンの公式サイトでは、よくある質問に細かく答えているのも好感が持てました。
商品にとってネガティブな情報となる「完全にオーガニックとはいえない」とまで書いてあるのは驚きです。消費者側に対して詳細まで答えている姿勢は素晴らしいですね。
ただ、少し気になったのは原材料の産地がざっくりとしか開示されていない点です。
チキンについては「ホルモン剤や抗生物質不使用の放し飼いチキン」と詳しい説明があるのに対し、産地は主にアメリカ内でその他からも調達しているというようにおおまかでした。
さらに、工場の安全性や調理方法は非常に細かく開示されていることもあり、産地がざっくりなのはギャップを感じます。ここも詳しく開示されると一層安心できます。
それと、インスティンクトは、全体的に高栄養価なフードです。与える際は給餌量をよく確認し、栄養過多にならないよう気をつけましょう。
- お腹の調子が安定しない犬。
- 穀物アレルギーを抱えている犬。
- どちらかというと運動好きな犬。
- 高栄養価な食事を必要としている犬。
- フリーズドライにこだわりたい人。
- 環境アレルギー対策が気になる人。
- 愛犬に生肉のドッグフードを与えたい人。
- 比較的良好な市販ドッグフードを選びたい人。
インスティンクトの原材料と安全性には、取り立てて気になるような部分はありませんでした。
安全性を追求する取り組みも良いなと思った点です。原材料の産地が一部ハッキリしない点はやや気になりましたが、総合すると安心して利用できるなと感じます。
Instinct(インスティンクト)ドッグフードの口コミや評判ってどうなの?
それでは、ここからは実際にインスティンクトを愛犬に食べさせている方たちの口コミをご紹介していきます。
Instinct(インスティンクト)ドッグフードの良い口コミ
Instinct(インスティンクト)ドッグフードの悪い口コミ
他を検討しています。
Instinct(インスティンクト)ドッグフードの口コミ・評判まとめ
インスティンクトの口コミを調査した結果、全体的に肯定的な声が多くあるドッグフードだなと思いました。まだ日本では広まっていないのか、海外からの口コミが多かった印象です。
良い口コミには「内容に安心できる」「よく食べる」といった内容が大半。rawBOOSTシリーズは穀物不使用なので、穀物アレルギーを抱える犬の飼い主さんの喜びの声もあります。
それと、フードジプシーで悩んでいる飼い主さんからの口コミもありました。こういった穀物アレルギーや偏食に悩みを持つ飼い主さんからの声は多い印象です。
良い口コミが多くある一方で、悪い口コミも少なからずあって「フリーズドライ粒ばっかり食べてしまう」「食べない」といった内容がありました。
食べないという口コミはドッグフードにありがちです。また、フリーズドライ粒が入っているからこそ、ドライフード粒との選り好みをしてしまう場合もあるのでしょう。
犬それぞれの好みの問題でもあるので、この点はなんともいえませんね。ただ、全体を総合すると良い口コミが多くあったため、高評価といえると判断しました。
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送料 | 700円〜 5,000円以上で無料 |
2,000円以上は無料 | 店舗によって異なる |
どこでインスティンクトを買うのがもっとも安いのか?公式サイトを基準に、大手通販サイトのAmazonと楽天を比較してみました。
Instinct(インスティンクト)ドッグフードは公式通販と楽天が安い!
インスティンクトはどこで買うのが安いのかを調査したところ、公式通販と楽天が安いことがわかりました。Amazonだと割高で内容量のバリエーションも少ないです。
少数ではあったものの「粒が割れていた」という声を見かけたので、心配であれば公式通販での購入が安心でしょう。
Instinct(インスティンクト)ドッグフードの種類と特徴について!
犬用のインスティンクトは「Raw Longevity(ローロンジェビティ)」「rawBOOST(ローブースト)」「LID」「ウェット」「おやつ」の5つの種類に分かれています。
それぞれの特徴を種類ごとに解説しますね。
Raw Longevity(ローロンジェビティ)
商品名 | 粗タンパク質 | 粗脂肪 | 代謝エネルギー |
---|---|---|---|
子犬用 (チキン) |
36.0%以上 | 34.0%以上 | 199.9 kcal (42g) |
成犬用 (チキン) |
36.0%以上 | 36.0%以上 | 1,364.6 kcal (269g) |
成犬用 (ビーフ) |
36.0%以上 | 34.0%以上 | 199.7 kcal (42g) |
成犬用 (フィッシュ) |
58.0%以上 | 16.0%以上 | 1041.6 kcal (269g) |
シニア犬用 (チキン) |
36.0%以上 | 34.0%以上 | 1,303.8 kcal (269g) |
Raw Longevity(ローロンジェビティ)は、フリーズドライの総合栄養食です。ライフステージ別に分かれており、グレインフリーで100%生のお肉・野菜・果物などを使っています。
インスティンクトは全体的に栄養価が高めですが、中でも「成犬用(フィッシュ)」は、かなり粗タンパク質量が多いです。なのでローテーションする際は気をつけましょう。
rawBOOST(ローブースト)
商品名 | 粗タンパク質 | 粗脂肪 | 代謝エネルギー (100g中) |
---|---|---|---|
リアルチキン | 37.0%以上 | 20.5%以上 | 443kcal |
ヘルシー ウエイト |
32.0%以上 | 11.0%以上 | 359kcal |
シニア | 36.0%以上 | 16.0%以上 | 408kcal |
ラージ ブリード パピー |
33.5%以上 | 18.5%以上 | 423kcal |
rawBOOST(ローブースト)は、フリーズドライフードとドライフードがミックスされている総合栄養食です。
「リアルチキン」と「ラージブリードパピー」は月齢3ヶ月から「ヘルシーウエイト」は1歳以上で「シニア」は7歳以上となっています。
それぞれ、犬の状態や悩みに合わせて栄養が調整されているのが特徴です。
LID
商品名 | 粗タンパク質 | 粗脂肪 | 代謝エネルギー |
---|---|---|---|
リアルラム (ドライ) |
23.5%以上 | 16.5%以上 | 432kcal (100g) |
リアル サーモン (ドライ) |
28.0%以上 | 18.0%以上 | 434kcal (100g) |
リアルラム レシピ (ウェット) |
7.0%以上 | 4.0%以上 | 92kcal (85g) |
LIDは、動物性タンパク質を1つに絞ったドッグフードです。
ドライフードとウェットフードの2通りがあります。ドライフードは総合栄養食、ウェットフードは栄養補助食です。チキンや卵、乳製品などが体質に合わない犬に向いています。
ラムとサーモンには、ホルモン剤や抗生物質が使われていません。
ウェット
商品名 | 粗タンパク質 | 粗脂肪 | 代謝エネルギー |
---|---|---|---|
リアルチキン スモール ブリード (缶詰) |
8.5%以上 | 4.5%以上 | 88kcal (85g) |
リアルビーフ スモール ブリード (缶詰) |
8.5%以上 | 4.5%以上 | 86kcal (85g) |
リアルチキン レシピ (パウチ) |
8.0%以上 | 2.0%以上 | 73kcal (85g) |
リアルビーフ レシピ (パウチ) |
9.0%以上 | 2.0%以上 | 73kcal (85g) |
ウェットの缶詰は総合栄養食で、パウチは栄養補助食のドッグフードです。いずれもグレインフリーとなっています。
缶詰は2つとも小型犬向けなので、購入時に間違えないように気をつけましょう。ちなみに、缶詰はBPA(ビスフェノールA)フリーで安心です。
rawBOOST MIXERS(ローブーストミキサー)
商品名 | 粗タンパク質 | 粗脂肪 | 代謝エネルギー |
---|---|---|---|
モビリティ サポート |
36.0%以上 | 30.0%以上 | 98 kcal (21g) |
スキン& コート |
36.0%以上 | 30.0%以上 | 99 kcal (21g) |
イミューン ヘルス |
36.0%以上 | 30.0%以上 | 96 kcal (21g) |
ガット ヘルス |
36.0%以上 | 30.0%以上 | 96 kcal (21g) |
ヘルシー エナジー |
31.0%以上 | 24.0%以上 | 599.0 kcal (156g) |
カーミング サポート |
36.0%以上 | 20.0%以上 | 665.0 kcal (156g) |
マルチ ビタミン (成犬用) |
36.0%以上 | 25.0%以上 | 662.1 kcal (156g) |
マルチ ビタミン (シニア犬用) |
36.0%以上 | 25.0%以上 | 650.4 kcal (156g) |
rawBOOST MIXERS(ローブーストミキサー)は、おやつやトッピングとして使える栄養補助食です。どの種類もグレインフリーとなります。
それぞれの名前のとおり、肌や毛並みのサポート・免疫サポートなど、主食のフードに栄養をプラスできるタイプです。
ライフステージ別のマルチビタミンがあるのも魅力。全てフリーズドライで消化に配慮されているのも使いやすいところです。
Instinct(インスティンクト)ドッグフードのQ&A
インスティンクトドッグフードの賞味期限は?
インスティンクトドッグフードはどの犬種にも与えられますか?
購入前に、どの犬種に向けられたフードなのか確認するのが良いでしょう。
Instinct(インスティンクト)ドッグフードまとめ
- 獣医大学と動物栄養学者との共同開発で、栄養バランスに信頼がおける。
- 全原材料は、USDAの検査済施設(またはUSDAの輸入基準の施設)のもので安心。
- ホルモン剤や抗生物質不使用の放し飼いチキンを使って安全性を高めている。
- 犬の食性と健康を第一に考え、穀物・副産物・人工着色料・保存料不使用。
- 原材料の調達から出荷・配送まで、SQF取得の自社工場・施設で行い品質維持。
- 熱・化学物質などを使わない高圧処理方法(HPP)を採用。
- ブランド内にフリーズドライやウェットなど種類が豊富でローテーションに便利。
- 原材料の産地がもう少し具体的だとより良かった。
- 高栄養価なので、与える時は給餌量をよく見ることが重要。
インスティンクトを実際に購入してみて、調理方法や安全性を重視した安心できるドッグフードだなと感じました。生のままにこだわっていることが随所から見てとれます。
全ての原材料は、USDAの検査済施設(またはUSDAの輸入基準の施設)のものに限り、副産物・人工着色料・保存料などは使われていません。
今回購入した「rawBOOST リアルチキン」は、フリーズドライフードとドライフードをミックスしたタイプ。食いつきに悩んでいる飼い主さんも利用しやすいのではないでしょうか。
全体的に良好なフードですが、原材料の産地がもう少し具体的だと良いのになとは思いました。全ての原材料の具体的な国名があると一層安心です。
それと、インスティンクトはどれも高栄養価な傾向にあるので、給餌量には気をつけましょう。同シリーズでも栄養価がかなり違うことがあるため、必ず確認するのがおすすめです。
このようなことから、インスティンクトは生の美味しさ・栄養を大切にした、信頼のおけるドッグフードだと思いました。
Instinct(インスティンクト)ドッグフードの基本情報
内容量 | 320g、1.8kg、9.5kg |
初回購入価格 | - |
定期購入価格 | - |
通常価格 | 1,650円(320g) 6,600円(1.8kg) ※楽天参考価格 |
販売会社 | 株式会社インスティンクト・ジャパン |
公式サイト | https://instinctpetfood.co.jp |